あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

熊本大地震、現地入りしたマスコミの苦悩

2016年04月21日 21時01分14秒 | 政治(国内・その他)
 武田邦彦…。相変わらず、目の付け所が他人とは異なるオッサンである。

 
 ▲武田邦彦氏

 このオッサンが胡散臭いのは、ウチでも何回か取り上げているので、古い読者さんとかならご存知の通りかもしれないが。
 しかし、このオッサンの着眼点は常にシャープなのである。ある種の才能だろうな。

【iRONNA】熊本地震でも繰り返されるメディアの「マッチポンプ」報道(武田邦彦)
http://ironna.jp/article/3169

長い間、メディアは「防災」と言いながら、実はマッチポンプのように「自ら災害を大きくする原因を作り、実際に災害が起きるとその悲惨さを大々的に報道する」ということを続けて、視聴率をあげる作戦にでている。


 え?マスコミがクソなのは百も承知だけど、連中が災害を起こす原因を作ってる?
 …どうやったらそんな結論が出てくるの?

 と、ばっちりオッサンの「ツカミ」に握られて続きを読んでいく。

つまり、「地震予測が理論、発生した地震がデータ」という関係だから、「理論で予測した結果はデータとまったく違う」ことが38年間も続いているのに、同じ理論で計算した結果を今も報道している。その結果、今回も含め地震が起きた地方の対策は大きく遅れて被害を増大させている。

 で、こう来るのである。なるほど…。正直、唸らざるをえない。

 要するに彼は、既に確立している大前提を疑う事が得意なのである。芸風としては似た部類になるであろうホリエモンなんかより、俺は好きだ。

 だが…。まあ彼が言いたい事もわかるんだけど。それをメディアだけの責任にするのは、俺はちょっと可哀想な気がする。
 だって、東海地震の発生確率については、保険相場すらも参考にしている話である。メディアも、どちらかと言えば「提供された情報に踊らされている側」であろう。つまり被害者側。

 メディアが、少々叩かれすぎな気がするのである。MBSの山中アナが、ツイッターで自分の昼食の写真をアップして叩かれていたが、じゃあ自粛してメシを食うなとでもいうのか?と思うのである。そりゃーみんな腹が減ってるのに、現地からメシテロする配慮のなさに憤りを感じたのであろうが、それにしても「もの言えば唇寒し」。しょーもな言葉狩りだ。



 被災地の、みんなが並んでるガソリンスタンドで、テレビ局の車が横入りして給油するとか、あと一回の余震で崩れそうなお宅の横で「倒壊待ち」してたりとか、厚顔な態度を民草に晒すから、爆発的に拡散するネットメディアが憎しみを増幅してしまい、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で、何をしても叩かれるようになってしまうのだ。

 はっきり言って、マスコミが叩かれるのは自業自得である。

 でも。先に紹介したMBSアナの弁当すらも叩くネット民の姿を見るに、それは、自らの民度すらも貶めているように思うのである。だってそれは坊主じゃなくて袈裟だもの。
 気がつかないうちに、マスゴミと同じ土俵に立っていないかな。

 その姿は、ただ批判したいだけな、日本の野党とも同じではなかろうか。

 山田順が、

【iRONNNA】被災地には「邪魔」な存在でも、メディア抜きでは「救済」できない(山田順)
http://ironna.jp/article/3166

 このような記事も掲載しているが、あながち間違った意見でもないと、俺は思ったのだ。
 ただ…。

今回の熊本でのツイッターやFAXでの批判も、ほぼあのときと同じだ。自分たちは安全なところで見ていて、現場の救援作業が進まない苛立ちを誰かを悪者(つまりメディア)にすることで解消しているに過ぎない。

 私は、ツイッターが災害や事件に対して大きな効力を発揮することに異論はない。しかし、それは現場にいる人間や当事者が発するツイッターであり、外野が発するツイッターではない。メディアに向かって「被災者にとってメディアは迷惑な存在だと自覚せよ」などという“正論”をぶつツイッターユーザーには、「そんなに言うなら、あなた自身が現場に行って被災者を助けてみろ」と言いたい。

 この辺りに、山田氏のクソみたいな人間性を感じ、俺が「あながち間違ってはいない」とはいいつつも、同意できるとは言いがたい気持ちでいる事は、自己フォローしておきたいと思う。

 外野でも、別に黙らなくてもいい。確かにアンタの言うとおり、メディアがいなきゃ被災地の現状は伝えられず、有権者の関心も高められないだろう。しかし、クソな行動をするメディアが叩かれなくなれば、クソはクソのままだろうが。被災地にメディアが必要なように、そのメディアにも、ネットの監視が必要である。お前らに拒否権はない。そして、批判者が被災者を助けられない事と、お前らメディアがそいつらに批判されている事は完全に別問題であり、詭弁であろう。

 まあ、上記山田氏のエントリを読めばわかるが、基本的にかーなーりネットに批判的な人である。いちいちツッコミが陰険。弁解の余地もない関テレGS横入り事件ですら、「ネットのよくあるデマじゃないのか」みたいなのが臭わされている。

 正直、タイトル読んで「一理あるな」と思わなかったら、「ひっこんどれ」でしまいだった記事であった。
 あ、この記事冒頭を読むと(↓)

そこで、「iRONNA編集部」の要請に応じて、これらの批判をチェックし、改めてメディアの役割、使命を考えてみたい。

 この記事の基本進行は、iRONNA編集部の要請っぽい。なるほどね。要請はよかったわけだ。なのに、こいつがクソみたいな記事にしちゃったのか。

 お後がよろしいようで。

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