あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

米中貿易戦争雑感

2018年04月09日 00時17分15秒 | 国際
 個人的には「ほっときゃいいのに…」というところであった。

 先日から、米中で貿易戦争が勃発している。
 米国のトランプ政権から口火を切って、高額関税導入合戦を、米中が繰り返しているのである。日本もちょっと巻き込まれているので、かなりの日本人が知っている事だろうと思う。

 米国は、なんでこんな事を始めたのか?と問われれば、恐らくはコイツのせいである。

【日経】中国、原油先物が上場 人民元建て 国際指標に育成目指す
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2856643026032018EAF000/

 これまで、原油決裁通貨については、基軸通貨(ドル)の特権であった。
 そこに、人民元による原油決裁の導入である。

 まあこれは、絶対に許さんだろうなあと。言ってみりゃ、ドルの信用力の源泉の1つが、原油決裁通貨という形だったわけで、米国からすれば、中国のこの振る舞いは、米国への権益侵犯と捉えたのだろう。
 要するに今回の件は、米国による対中経済制裁である。トランプ周辺は今、タカ派ばかりだから、そのような急激な動きになっているのだろうと思う。

 人民元は変動相場制ではない。原油決裁に使う以上、中国の人民元は変動相場制へと移行していかねばならない。
 そうすると、これまでドーピングしていたようなモノなので、買い手がつかないマンションとかでゴーストタウン化しているような場所が散見される中国は、現状の維持すら苦しくなってくる。
 俺は、ほっときゃ自滅すると思うんだが…。米国は強硬手段に出た。中国も米国もメンツの国なので、双方が引っ込みがつかない状態になっているものと思われた。

 現在、米中ともに、チキンレース状態である。
 こうなってくると、またも日本はいい立ち位置にいるような気がする。米国とも、中国とも比較的、いい距離を保っている。

 それで、このチキンレースについてなんだけど。
 どっちの方が無理をしているか?と問われれば。もうそれは確実に中国なのである。

 中国は、貿易収支において、対米貿易黒字拡大により前年実績を上回る事ができ、ようやく景気が回復方向へと舵を切っていた。それが、出鼻をくじかれる形になったわけだ。
 しかし、別に米国がダメージを受けていないわけではない。
 これは、米中共にダメージなのである。米中共に、相手に肉を切らせて骨を断つつもりなのだ。

 日本は確かに、この状況下でいい位置にいると思うのだけどな。
 ここは、中国潰しに乗ってもいいところじゃないのかなと思う。

 でも…。これ、米国は別にやらんでもいい喧嘩だと思うんだよね…。いや、なんらかの措置は、米国共和党の観点からすれば必要なんだろうけど、ここまでハデハデにやったら、自分たちの首も締まるだろうに。とか思うのである。

 トランプは、俺の少ない米国に対する知識の中で判断する限り…ではあるが、かのルーピー鳩山のように、アホだと思うのだよね。特に、「最後に話をした奴の事を信じる」という感じのところが。
 米国のやってる中国潰し政策だけど。個人的には日本に有利に働く政策だとは思う。でも…。トランプはどうやら、思った以上にアホな気がする。そんな奴にうかうか乗っても構わないのだろうか…。と、一抹の不安を感じるのだ。

 どうも現在、日本が結構良い位置にいると思いながら。
 日本が積極的に米国に与しない理由が、この辺りにあるのではないかと、ちょっと考えているのであった。

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