Intensivist vol.2 no.4が10月27日に刊行されます。
神戸大学総合診療科の平岡栄治先生、慶応大学循環器科の香坂俊先生、MEDSI編集部の方がた、編集ご協力大変ありがとうございました。
またまた大変素晴らしいレファレンス、知識のアップデートに活用できると思います。
書店でお手に取ってご覧下さい。
以下コンテンツ
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Intensivist vol.2 no.4
<特集・急性心不全>
急性心不全は欧州心臓病学会ガイドラインなどにより“心不全症状が急に出現したり,
慢性心不全が悪化して予定外に治療をしなければならない状態”とごく簡単に定義され
ています。しかし,原因となる基礎心疾患は虚血性心疾患,弁膜症,心筋症などと多様で
あり,悪化要因も貧血,感染症,薬物療法のコンプライアンスの低下などがあるとされ,
実にさまざまな病態が混在しています。このため,急性心不全の初期マネージメントは
症状や血行動態の安定化を図るとともに,基礎心疾患や悪化要因を考慮し,各々の症例
に応じた治療が必要となってきます。しかし,急性心不全を対象とした臨床研究は少な
く,参照すべきエビデンスが少ない現状があり,病態生理を理解し,それに応じた治療を
行うことが大切といえます。
また,急性心不全患者は今後も増加していくと考えられ,マネージメントには循環器
専門医だけでなく,一般内科医や集中治療医が携わることも増えると考えられます。そ
こで,本特集では急性心不全の病態生理に焦点をあて,現状における診断・治療の指針
たる内容をまとめました。
1. はじめに
平岡 栄治/神戸大学医学部附属病院 総合内科
2. 急性心不全の疫学と予後予測
平岡 栄治
3. 急性心不全の病態生理総論
平岡 栄治
【コラム】心機能の生理:圧・容積関係を中心に
新家 俊郎/神戸大学大学院医学研究科内科学講座 循環器内科学分野
【コラム】血行動態指標と心エコー指標の関連について
藤本 浩平/石切生喜病院 循環器科
4. 急性心不全の診断・治療に必要なエコー検査の基礎:断層像やDoppler波形を読みこ
なすために
武井 康悦/東京医科大学病院 循環器内科
5. 急性心不全診療に有用な診察所見,身体所見
金澤 健司/神戸大学医学部附属病院 総合内科
6. 急性心不全におけるバイオマーカー
(1)BNPの役割と限界,BNPは身体所見や心エコーを凌駕するか?
上月 周/神戸大学大学院医学研究科内科学講座 循環器内科学分野
(2)これからのトロポニンの果たすべき役割,そしてBNPとの比較
猪又 孝元/北里大学医学部 循環器内科学教室
7. 急性心不全治療総論
平岡 栄治
8. 血圧が低めの急性心不全の治療をどうするか?
佐藤 直樹/日本医科大学付属病院 集中治療室・内科
【コラム】2010 年の心不全領域におけるカテコラミンの役割
香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
9. 血圧が保たれた急性心不全:日本のレジストリーデータから考える
横山 広行/国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 心臓血管系集中治療科
【コラム】治療薬としての2つのナトリウム利尿ペプチド
讃井 將満/東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
【コラム】慢性心不全増悪時に長期投与β遮断薬を中止すべきか?
長友 祐司・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
10. 急性心不全のさまざまな病態
(1)冠動脈疾患のあるなしで急性心不全の初期治療は変わるか?
伊藤 大樹/St.Vincent Heart Center of Indiana, Division of Cardiology
(2)急性心不全における心腎症候群の病態とマネージメント
柴垣 有吾/聖マリアンナ医科大学病院 腎臓・高血圧内科
(3)収縮機能が保たれている急性心不全
永井 利幸・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
(4)右心不全について
百村 伸一/自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器科
【コラム】急性心不全における僧帽弁逆流の役割
永井 利幸
【コラム】同期不全の病態生理
相澤 義泰・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
11. 急性心不全における補助換気:非侵襲的換気(NIV)を常に第1選択とする時代に入っ
たのか?
竹田 晋浩/日本医科大学付属病院 集中治療室
【コラム】心不全患者で注意すべき薬物
平岡 栄治
12.「特集 急性心不全」解説
(1)ICU とCCU
讃井 將満
(2)あとがきに代えて
香坂 俊
<連載>
集中治療に役立つ内科ベッドサイド診断学
第6回:一般医・集中治療医に必要な膠原病の診断学
上地 英司・岸本 暢将/聖路加国際病院 アレルギー膠原病科
集中治療室目安箱:ナース/ME,私の言い分
第8回:チーム医療の基本は信頼,その信頼を表現することがチーム医療の潤滑油
林 みよ子/北里大学看護学部 臨床看護学
ICUフェローからのメッセージ
第9回:ボストンER:米国での救急臨床教育,そして日本へ
長谷川 耕平/Harvard大学大学院 救急医学
集中治療に関する最新厳選20論文
柴田 純平/諏訪赤十字病院 麻酔科
藤谷 茂樹/聖マリアンナ医科大学 救急医学
日本集中治療教育研究会(JSEPTIC)
PFCCS体験記
(1)PFCCSを日本で開催して
安宅 一晃/大阪市立総合医療センター 集中治療部
(2)PFCCS日本コースにインストラクターとして参加して
大塚 康義/大阪市立総合医療センター 集中治療部
(3)米国コース受講,日本コースのインストラクター経験を通して
川口 敦/東京大学大学院医学系研究科 国際保健政策学
(4)即臨床につながる3 つのスキルステーション
細見 早苗/大阪市立総合医療センター 救命救急センター
(5)ますます高まる小児重症患者の搬送の意義と重要性
今村 壽宏/国立成育医療研究センター病院 集中治療科
JSEPTIC-CTG活動報告①
山下 和人/自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
JSEPTIC 臨床研究委員会
神戸大学総合診療科の平岡栄治先生、慶応大学循環器科の香坂俊先生、MEDSI編集部の方がた、編集ご協力大変ありがとうございました。
またまた大変素晴らしいレファレンス、知識のアップデートに活用できると思います。
書店でお手に取ってご覧下さい。
以下コンテンツ
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Intensivist vol.2 no.4
<特集・急性心不全>
急性心不全は欧州心臓病学会ガイドラインなどにより“心不全症状が急に出現したり,
慢性心不全が悪化して予定外に治療をしなければならない状態”とごく簡単に定義され
ています。しかし,原因となる基礎心疾患は虚血性心疾患,弁膜症,心筋症などと多様で
あり,悪化要因も貧血,感染症,薬物療法のコンプライアンスの低下などがあるとされ,
実にさまざまな病態が混在しています。このため,急性心不全の初期マネージメントは
症状や血行動態の安定化を図るとともに,基礎心疾患や悪化要因を考慮し,各々の症例
に応じた治療が必要となってきます。しかし,急性心不全を対象とした臨床研究は少な
く,参照すべきエビデンスが少ない現状があり,病態生理を理解し,それに応じた治療を
行うことが大切といえます。
また,急性心不全患者は今後も増加していくと考えられ,マネージメントには循環器
専門医だけでなく,一般内科医や集中治療医が携わることも増えると考えられます。そ
こで,本特集では急性心不全の病態生理に焦点をあて,現状における診断・治療の指針
たる内容をまとめました。
1. はじめに
平岡 栄治/神戸大学医学部附属病院 総合内科
2. 急性心不全の疫学と予後予測
平岡 栄治
3. 急性心不全の病態生理総論
平岡 栄治
【コラム】心機能の生理:圧・容積関係を中心に
新家 俊郎/神戸大学大学院医学研究科内科学講座 循環器内科学分野
【コラム】血行動態指標と心エコー指標の関連について
藤本 浩平/石切生喜病院 循環器科
4. 急性心不全の診断・治療に必要なエコー検査の基礎:断層像やDoppler波形を読みこ
なすために
武井 康悦/東京医科大学病院 循環器内科
5. 急性心不全診療に有用な診察所見,身体所見
金澤 健司/神戸大学医学部附属病院 総合内科
6. 急性心不全におけるバイオマーカー
(1)BNPの役割と限界,BNPは身体所見や心エコーを凌駕するか?
上月 周/神戸大学大学院医学研究科内科学講座 循環器内科学分野
(2)これからのトロポニンの果たすべき役割,そしてBNPとの比較
猪又 孝元/北里大学医学部 循環器内科学教室
7. 急性心不全治療総論
平岡 栄治
8. 血圧が低めの急性心不全の治療をどうするか?
佐藤 直樹/日本医科大学付属病院 集中治療室・内科
【コラム】2010 年の心不全領域におけるカテコラミンの役割
香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
9. 血圧が保たれた急性心不全:日本のレジストリーデータから考える
横山 広行/国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 心臓血管系集中治療科
【コラム】治療薬としての2つのナトリウム利尿ペプチド
讃井 將満/東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
【コラム】慢性心不全増悪時に長期投与β遮断薬を中止すべきか?
長友 祐司・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
10. 急性心不全のさまざまな病態
(1)冠動脈疾患のあるなしで急性心不全の初期治療は変わるか?
伊藤 大樹/St.Vincent Heart Center of Indiana, Division of Cardiology
(2)急性心不全における心腎症候群の病態とマネージメント
柴垣 有吾/聖マリアンナ医科大学病院 腎臓・高血圧内科
(3)収縮機能が保たれている急性心不全
永井 利幸・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
(4)右心不全について
百村 伸一/自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器科
【コラム】急性心不全における僧帽弁逆流の役割
永井 利幸
【コラム】同期不全の病態生理
相澤 義泰・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
11. 急性心不全における補助換気:非侵襲的換気(NIV)を常に第1選択とする時代に入っ
たのか?
竹田 晋浩/日本医科大学付属病院 集中治療室
【コラム】心不全患者で注意すべき薬物
平岡 栄治
12.「特集 急性心不全」解説
(1)ICU とCCU
讃井 將満
(2)あとがきに代えて
香坂 俊
<連載>
集中治療に役立つ内科ベッドサイド診断学
第6回:一般医・集中治療医に必要な膠原病の診断学
上地 英司・岸本 暢将/聖路加国際病院 アレルギー膠原病科
集中治療室目安箱:ナース/ME,私の言い分
第8回:チーム医療の基本は信頼,その信頼を表現することがチーム医療の潤滑油
林 みよ子/北里大学看護学部 臨床看護学
ICUフェローからのメッセージ
第9回:ボストンER:米国での救急臨床教育,そして日本へ
長谷川 耕平/Harvard大学大学院 救急医学
集中治療に関する最新厳選20論文
柴田 純平/諏訪赤十字病院 麻酔科
藤谷 茂樹/聖マリアンナ医科大学 救急医学
日本集中治療教育研究会(JSEPTIC)
PFCCS体験記
(1)PFCCSを日本で開催して
安宅 一晃/大阪市立総合医療センター 集中治療部
(2)PFCCS日本コースにインストラクターとして参加して
大塚 康義/大阪市立総合医療センター 集中治療部
(3)米国コース受講,日本コースのインストラクター経験を通して
川口 敦/東京大学大学院医学系研究科 国際保健政策学
(4)即臨床につながる3 つのスキルステーション
細見 早苗/大阪市立総合医療センター 救命救急センター
(5)ますます高まる小児重症患者の搬送の意義と重要性
今村 壽宏/国立成育医療研究センター病院 集中治療科
JSEPTIC-CTG活動報告①
山下 和人/自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
JSEPTIC 臨床研究委員会