Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

Intensivist 急性冠動脈症候群 出ました

2013-02-03 04:16:20 | 循環

実はまだ現物を見てないのですが、濃そうですよね。

心臓関連は、不整脈といい、心不全といい、いつも売れ行きがよいので、今回も行くでしょう。

香坂先生、伊藤先生、内野先生ご苦労さまでした。

<特集・急性冠症候群(NSTE-ACS)>

循環器第三弾として「急性冠動脈症候群(NSTE-ACS)」を取り上げます。心筋虚血の急性期をめぐる現在の世界観は10年前とは随分異なっています。病棟や救急外来で遭遇する典型的な虚血性心疾患患者はACS,そのなかでも非ST上昇型急性心筋梗塞や不安定狭心症が増えています。これは虚血性心疾患の病態の理解が深まり,診断に必要なバイオマーカーや画像診断の技術が進歩したことによるかと思われます。こうしたACSの理解の拡大に伴い,そのマネジメントは循環器専門医だけでなく,一般内科医や集中治療医がかかわることが多くなってきました。そこで,本特集では,ACS症例の診療の際に,循環器内科医とのディスカッションをスムーズに行うための基礎知識の解説を目的としています。

1. NETE-ACS特集を組むにあたって:STが上昇したACSが特別扱いを受けるのはなぜか?    
 香坂 俊 慶應義塾大学 循環器内科

“A” is for Acute
2. 非ST上昇型急性冠症候群の初期マネジメント:ステップ ワン・ツー・スリー    
 伊藤 大樹 あおばクリニック

3. 心電図でどこまでACSを読むか?    
 小菅 雅美 横浜市立大学附属市民総合医療センター 心臓血管センター

【コラム】バイオマーカーがすべてを変えた:トロポニンは有用だが,問診と心電図診断もおろそかにしてはならない    
 永井 利幸 国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 冠疾患科 心臓血管系集中治療科

4. ACSにおける血流画像検査の役割:心筋血流イメージングで心筋梗塞の急性期診断のみならず,慢性期のリスク層別化も    
 松本 直也 駿河台日本大学病院 循環器科

【コラム】心臓MDCTはERでの胸痛患者に対して有用か    
 伊藤 大樹 

【コラム】ACS急性期の心エコー図の役割:その特徴と限界を理解し,非侵襲性という強みを最大限に利用する    
 武井 康悦 東京医科大学病院 循環器内科

【コラム】MRIで深まったACSの理解:各撮像法の特徴を理解し,適切に組み合わせて検査を行う    
 奥田 茂男 慶應義塾大学医学部 放射線科学教室

“C” is for Coronary
5. ACSの薬物療法1:抗血小板療法と抗凝固療法    
 伊藤 大樹

【コラム】本邦未承認の抗血小板薬と抗凝固薬:多種多様な選択肢を有する米国での使用法    
 小船井 光太郎 東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器科

6. ACSの薬物療法2:MONA,β遮断薬,ACE阻害薬/ARB,スタチンによる補助療法    
 上月 周 大阪府済生会中津病院 循環器内科
 平岡 栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科

7. NSTE-ACSの心カテーテルによる冠動脈造影検査とインターベンション:重症NETE-ACS患者における有用性を考える    
 酒井 孝裕 小倉記念病院 循環器内科

8. ACSの心カテーテル治療(PCI):テクニカルな話題と手術適応    
 青木 二郎 三井記念病院 循環器内科

【コラム】ACSの手術適応:外科医の立場から:PCI,CABG,OPCABの評価とその比較    
 西川 幸作・田端 実 榊原記念病院 心臓血管外科

【コラム】IABP/PCPSの使い方:あくまで“補助装置”であることを念頭に,適応となる症例を的確に判断する    
 田中 寿一 東京慈恵会医科大学 循環器内科
 香坂 俊 

“C” is for Complication
【コラム】ACSの急性期合併症1:腎保護の見地から,そして腎症が起こってしまったときの対応    
 猪原 拓 慶應義塾大学 循環器内科
 小松 康宏 聖路加国際病院 腎臓内科

【コラム】ACSの急性期合併症2:出血合併症:出血したときの抗血小板薬や抗凝固薬は?    
大野 博司 洛和会音羽病院 ICU/CCU

【コラム】ACSの急性期合併症3:ショック    
 阿古 潤哉 自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器科
 村木 浩司 埼玉社会保険病院 循環器内科 

【コラム】ACSの急性期合併症4:不整脈    
 足利 洋志 Cardiac Arrhythmia Service,Division of Cardiology, Johns Hopkins University School of Medicine

“S” is for Syndrome
9. ACS という概念がもたらしたもの    
 安斉 俊久 国立循環器病研究センター 心臓血管内科

【コラム】ACSの病理学:不安定プラークを基質とする血栓形成メカニズム    
 水野 篤・西原 崇創 聖路加国際病院 心血管センター 循環器内科

10. ACS with normal coronary:単一の病態ではなく,さまざまな機序によって起こり得る    
 澤村 匡史 東京ベイ・浦安市川医療センター 集中治療科

11. 包括的心臓リハビリテーション:ACSからの回復をどうサポートするか?    
 長山 雅俊 榊原記念病院 循環器内科

12. ACSの長期予後を視野に入れた薬物・生活のマネジメント:科学的根拠と最新の知見    
 島田 悠一 Division of Cardiovascular Medicine, Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School
 香坂 俊

13. 「特集 急性冠症候群」解説:ACSはカテ室から集中治療の現場へ    
 香坂 俊

【連載】
■Lefor’s Corner
第6回:Ventilator Management:Part II. Ventilator Modes and Settings    
 Alan T. Lefor Department of Surgery, Jichi Medical University

■ICUフェローからのメッセージ
第18 回:米国の医学シミュレーションセンターの取り組み    
 鹿瀬 陽一 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部

■呼吸器離脱座談会:
こんなときどうする“もし◯◯患者の人工呼吸器離脱を考えたら”2例目    
 古川 力丸 日本大学医学部 救急医学系 救急集中治療医学分野
 内野 滋彦 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
 大庭 祐二 University of Missouri 呼吸集中治療内科
 讃井 將満 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部

■集中治療に関する最新厳選20論文    
 柳井 真知 聖マリアンナ医科大学 救急医学
 藤谷 茂樹 東京ベイ・浦安市川医療センター/聖マリアンナ医科大学 救急医学

■JSEPTIC簡単アンケート    
第7回:補液,鎮静,人工呼吸器の設定と離脱
 内野 滋彦


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (香坂 俊)
2013-02-03 10:12:11
讃井先生、ありがとうございます。今回の ACS の特集 (但し、非ST上昇限定) どう受けとめられるのか楽しみです。

前回(急性心不全)、前々回(不整脈)よりもかなりターゲットを絞りましたが、各著者の先生方にもよく意図を汲んでいただき、感謝しております。
返信する
ありがとうございました (讃井將満)
2013-02-05 14:30:24
多大なるご貢献ありがとうございました。引き続きご協力おねがいします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。