以下のように、5月10日(土)、11日(日)に開催されます第1回 Intensivistセミナー(JSEPTIC指導者講習会)のプログラム(一部変更の可能性あり)を作成しました。
4月28日(月)午後6時からJSEPTICホームページ( http://www.jseptic.com )上で、先着順で受付を開始します(もう少し詳細な時程もこちらでご覧になれます)。
なお、今後この「Intensivistセミナー」を年2回を目安に開催していく予定ですので、今回ご参加できない方も次回以降にお申し込みください。
また、JSEPTIC-Club( http://jsepticseminar.kenkyuukai.jp/about/ )で、動画によるショート・レクチャーの配信、JSEPTICセミナーの質問コーナー・ファイルを公開していく予定です(セミナー動画、厳選論文のエクセルファイルは今まで通りご覧になれます)。こちらもご期待ください。
直前のお知らせになりましたことをお詫び申し上げます。
第1回 Intensivistセミナー(JSEPTIC指導者講習会)
場所:自治医科大学附属さいたま医療センター
日時:5月10日(土)、11日(日)(10日:9:50-17:30、11日:8:00-16:10)
費用:2万5千円(懇親会、宿泊代は別、宿泊は各自準備)
定員:20名
講師:
• 東京慈恵会医科大学 集中治療部 内野滋彦
• 横浜みなと赤十字病院 救急・集中治療部 武居哲洋
• 亀田総合病院 集中治療科 林淑朗
• 産業医科大学 救急医学講座 真弓俊彦
• 東京ベイ市川・浦安医療センター 呼吸器科・集中治療科 則末泰博
• 京都大学 医療経済 山下和人
• 自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部 讃井將満
• 自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部 小山洋
• 自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部 毛利英之
• 湘南鎌倉病院 集中治療部 飯塚悠祐
対象:
• 将来ICUを指導的な立場でマネージしてみたいと思う集中治療専門医取得前後の医師
• FCCS、MCCRCなどを修了し、さらにアドバンスな集中治療トレーニングを受けたい、自分でも指導できるようになりたいという医師
全体を通した到達目標
• ICUにおける指導やマネージメントに関するヒントを得て、現在・未来の“自分のICU”の効果的な運営につなげる
特徴:
• 講師陣はJSEPTIC理事(Intensivist編集委員)が主体
• 小グループによる参加型
• 十分な質疑応答の時間が確保され、普段の疑問を解決できる
コンテンツ
1. ICU回診シミュレーション 心外術後症例、救急症例、急性呼吸不全症例、腹部敗血症症例
2. リサーチカンファレンス1 データベース、スコアリング
3. リサーチカンファレンス2 研究計画~論文作成
4. ジャーナルクラブ1 ジャーナルクラブのやり方総論
5. ジャーナルクラブ2 ジャーナルクラブのやり方各論
6. M&Mカンファレンス 実例を通してM&Mの運営法を学ぶ
7. 患者・家族コミュニケーション総論 終末期に関わる用語、患者・家族の危機への適応
8. 患者・家族コミュニケーション各論 患者・家族との会話の仕方
9. ICUにおける医療経済 ICU管理者としてもつべきマクロ・ミクロ経済学
内容
ICU回診シミュレーション
達成目標:ICU回診やカンファレンスをマネージする力をアップ
学習内容
・レベル(レジデント、フェロー)に応じた達成度を設定した指導
・効果的なベッドサイドティーチングができる
・専門診療科とのつき合い方
・他職種の巻き込み方
・毎朝の回診で陥りやすいピットフォール
・時間運営のコツ
・参加者が“得した”と思わせる回診・カンファレンスのコツ
リサーチカンファレンス1
達成目標:ICUにおける効率のよいデータベースマネージメント力をつける
学習内容
・効果的なデータベースの作り方
・誰も教えてくれないスコアリングの付け方
・手入力 vs. 電子カルテ入力
・データの質の維持
・データベースをどのように研究につなげるか(活用の仕方の実例)
・しばしば起こるピットフォールへの対応
リサーチカンファレンス2
達成目標:研究を計画し論文がアクセプトされるまでの効果的なやり方を学ぶ
学習内容
・リサーチクエスチョンの見つけ方
・研究計画の立て方
・データ収集の実際
・データクリーニング
・データ・プレゼンのコツ
・論文の書き方、提出の仕方
・アクセプトまでの道のり:レヴュアーとのやり取りのコツ
・統計家とのつき合い方
・競争的資金獲得のコツ
・しばしば起こるピットフォールへの対応
ジャーナルクラブ1
達成目標:ジャーナルクラブ運営のコツを学ぶ
学習内容
・論文をどのようにフォローするか
・論文をどのように選ぶか(選ぶ目的、研究デザイン)
・ジャーナルクラブ運営法の実例
・典型的批判的吟味 vs. 自由な批判
・臨床に活かすには
・効果的なディスカッションの仕方
ジャーナルクラブ2
達成目標:ジャーナルクラブの実際を体験する
学習内容
・実例を通して実際に批判的吟味を体験する
M&Mカンファレンス
達成目標: M&Mカンファレンス運営のコツを学ぶ
学習内容
・M&Mの準備、進行
・よいM&M、悪いM&M
・プロトコール作成のコツ
患者・家族コミュニケーション総論
達成目標:危機的状況に置かれた患者、家族とのコミュニケーションの基礎、原則を知る
学習内容
・終末期医療に関わる用語の整理
・危機的状況に置かれた患者や家族の心理状態の把握
・主科ドクター、他職種とのコミュニケーションのコツ
患者・家族コミュニケーションケース・ディスカッション
達成目標:ロールプレイで体験する実践的な患者・家族コミュニケーション
学習内容
・総論で学んだ内容を実践する
・自分のコミュニケーションのクセを見つける
・対応に困る患者への対処の実際
ICUにおける医療経済
達成目標:ICU管理者としてもつべきマクロ・ミクロ経済学
学習内容
・国民医療費を考えたICU診療とは
・病院経営を考えたICU診療とは
第21回JSEPTICセミナーは、4月12日土曜日に東京ベイ浦安・市川医療センターにて「疼痛・興奮・せん妄」をテーマに、120名を越える方にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。
http://www.jseptic.com/seminar/pdf/21jseptic_pro.pdf
今回の特徴は、テーマが「疼痛・興奮・せん妄」であったこともあり、ナースのご参加が多かった点でしょうか。ドクターばかりでなく、ナースを始めとするコメディカルの方々に多数ご参加いただけるのは嬉しい限りです。
あらためまして、演者をお務めくださった自治医科大学 集中治療部 布宮 伸先生、自治医科大学 麻酔科 井上 莊一郎先生、武蔵野赤十字病院救命センター 安田 英人 先生、東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 麻酔部 岩井 健一 先生先生方、貴重なご講演をありがとうございました。勉強になりました。
恒例の午前中のCTG(臨床研究委員会)も、「夜間・休日のRRT管理についての観察研究」、「tele-ICUの試み」という2つの新しい研究テーマ、終了ホヤホヤのJSEPTIC-CRBSI、参加者募集中のICUにおける体重測定の観察研究、人工呼吸器管理の全国実態調査について、有意義なディスカッションができました。
http://www.jseptic.com/pdf/32.pdf
次回は6月28日に開催いたします。テーマは「ICUにおけるルーチーン」で、このテーマも比較的ナースに馴染みの深いテーマと思います。場所は田園都市線用賀駅から歩いて数分の会場で行います。詳細は後ほどご連絡いたします。
最後にもう2つだけ。
一つ目です。JSEPTICセミナーでは、毎回、フロアーから日常の臨床における疑問をアンケート形式で集計し、セミナーの最後に講師や理事の先生方にお答えいただく質問コーナーを設けております。この質問コーナーをQ&A形式にしてファイル化して、JSEPTIC-Clubにご参加の方にご覧いただけるようにする予定です。現在、JSEPTIC-Clubでは、セミナーの動画をご覧いただけるのと、毎号Intensivistに掲載される厳選論文20件の一覧ファイルを自由に利用していただけるようになっていますが、あらたにこのコンテンツが加わることになります。またJSEPTIC-Clubでは、JSEPTIC理事の先生方のミニレクチャーの動画配信も予定しております。詳細はのちほどMLやHPでお知らせします。
http://jsepticseminar.kenkyuukai.jp/about/
2つ目。5月10-11日に、第1回「JSEPTIC指導者講習会(仮称)」を自治医大さいたま医療センターで開催します。これは現在ご施設で指導的立場にいらっしゃるかた、将来それを目指す方、集中治療部の運営の仕方にお悩みの方、興味のある方を対象に行う講習会です。回診、ジャーナルクラブ、急変対応、M&M、コミュニケーションなどを、実践的に意見交換しながら学ぶセミナーです。詳細は近日中にMLやHPでお知らせします。
引き続きよろしくお願いします。