感染症を克服する：基礎編

宣伝です。

このたび麻酔の雑誌LiSA9月号（9月1日発売）（MEDSI）で、藤谷先生、林先生のご協力のもと、徹底分析「感染症を克服する：基礎編」を企画執筆いたしました。JSEPTICの正式な企画執筆というわけではありませんが、藤谷先生、林先生のほか、JSEPTICメーリングリストにもご発言いただいている、あの岩田健太郎先生にもご執筆いただきました。JSEPTICが関連する初の出版物と言えなくもない、記念になるものと考えています。

内容は、麻酔科医の苦手な感染症に馴染みをもってもらうための、ごく初歩的なものです。もちろん“世界標準の集中治療を広める”というJSEPTICの精神が感じられると思います。

ご意見、ご感想いただければさいわいです。

また、この場を借りて執筆者の先生方に深く感謝いたします。

以下目次

感染症診断と抗菌薬療法の基礎
神戸大学　微生物感染症学講座感染症治療学分野　岩田健太郎先生

SSI（手術創感染）の予防：（１）CDCガイドラインを中心に
新潟県立六日町病院麻酔科　市川高夫先生

SSIの予防（２）：予防的抗菌薬の使い方
聖マリアンナ医科大学　救急医学　藤谷茂樹先生

中心静脈ライン関連血流感染の予防と治療：麻酔科医として出来ること
自治医科大学附属さいたま医療センター　麻酔科・集中治療部　讃井將満、石岡春彦

コラム：クロルヘキシジンによるアナフィラキシー：ARROWGard Blueはなぜ市場から消えた
順江会江東病院　岡村央先生、三浦邦久先生

ICUにおける感染症治療の常識・非常識
University of Queensland, Royal Brisbane and Women’s Hospital Infectious Disease Unit　林　淑朗先生

VAP（人工呼吸器関連肺炎）の予防と治療
北里大学　救命救急センター　相馬一亥先生

ナースから見たVAP予防：口腔ケアを中心に　
板橋中央総合病院　込山朝美先生

病院の機能評価と感染管理
学校法人慈恵大学　経営管理研究室　安田信彦先生

MS

論文の査読

またまた、橋本先生のお役立ち論文情報の横流しです。

今回は論文査読に関するものと論文投稿に関するものです。

以下引用。

永いこと？おんなじ仕事してると、論文査読なんかも廻ってきます。以下は、「論文査読をする時のコツor心得」が分かりやすく書いてあります。うんうん、そうそうって感じ。

"Learning the Ropes of Peer Reviewing"
http://sciencecareers.sciencemag.org/career_magazine/previous_issues/articles/2008_08_15/caredit.a0800122

今週も、緑色雑誌から「2回目のレビューお願い」ってのがきましたが、2回目になると他の先生方のレビューも一緒に送ってきたりして、私はかなり厳しいコメントしてるのに、◯◯先生のコメント・・・「なかなか興味深い内容です。もう少し字数を減らさなければならないでしょう・・」などと、４行コメントが手書き！でなされてて・・・忙しい先生はそんなもんだよなって、感動したりしました。

普段からジャーナルクラブのような取り組みや、同僚や部下たちの投稿前論文のチェックなどをやってると、査読する準備にもなるでしょう・・。

次の話題は、私にはコメントする資格はないのですが・・・。
自分の投稿した論文が不採用・却下・リジェクト・・みたいな感じで第1回目の返事がきたとき、ダメだったとき、どうするか？ってことが、旨く書かれています。

"If at First You Don’t Succeed, Cool Off, Revise, and Submit Again"
http://sciencecareers.sciencemag.org/career_magazine/previous_issues/articles/2008_08_15/caredit.a0800123

以上です。

MS