1. 年を取っても若い人に身も心も負けないぞ、と自分を奮い立たせたいから
若い人にはたくさんのことで負けていますので、せめて心意気だけでも負けたくないと思います。
2. 自分で手技をやる場面が減るので、こっそり遠慮なくやることができるから
嫌いではないので、そういう場面になると内心ワクワクしたりします。
3. 細かい病棟業務を忘れないため(ボケ防止)
よく言うじゃないですか。奥さんに頼って家事をやらないとできなくなる、計算機に頼って暗算をしないとできなくなる、コンピューターの検索機能に頼って暗記しないと物忘れが多くなる。若い人に頼って細かい病棟業務をやらないとできなくなる。
できなくなるとさらに面倒になって、さらにやらなくなる。
この悪循環(vicious cycle)の防止目的です。でも、なんでもすぐナースに聞くので、聞かれたナースは迷惑ですね。僕の当直の日には夜勤をしたくない、と思う人がうなぎのぼりに増えたりして。そのうち師長さんから「先生、当直するのやめてください」と言われるかもしれません。
今月は新人が多く7回当直が入っていますが、月に2~3回しか入っていないときのほうがかえって心身がきつい。これも同じ理由でしょうか。
4. 朝病院に出勤する手間が省ける
歩いて15分の距離のところに住んでおりますが(ビバ! さいたま)、それでも朝出てくるのは面倒です。このメリットは大きい。
5. 診療の細部をチェックできる
真面目に考えると実はこの理由が一番かもしれません。
患者診療の質や安全性は細部に宿ります。
細かい点をなあなあに済ませているとそこからほころび大きくなり、いつか悪い事態が招来される。そういう点から夜間のICUがどんな様子なのか、急患・急変の対応がスムーズにできるか、電子カルテやPIMS(ICU電子チャート)の機能性が維持されているか、無駄な検査・治療はないか、など、日中は忙しくてチェックできないことを夜間の空いた時間にすることができます。
ナースのみなさん、ご迷惑でしょうがよろしくお願いします。