Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

早期回復を目指した人工呼吸器患者看護セミナーのお知らせ

2016-08-22 19:09:07 | 集中治療

早期回復を目指した人工呼吸器患者看護セミナー」(メディカ出版)を行います。

http://www.medica.co.jp/seminar/detail/217

主な対象はナースですが、人工呼吸に関わる全ての医療スタッフが現場ですぐに応用できる内容をお伝えします。

 

本セミナーの主旨:

人工呼吸器患者さんが、退院後に良好な身体機能、精神・神経機能を発揮して、元の社会生活に戻るためには、人工呼吸開始早期から「できるだけ覚醒してもらい、どのような状態に置かれているか理解してもらい、早期に離床し抜管を目指す」べきと言われています。これには入院直後からの患者さんや家族への積極的な関わりが重要で、中でもその中心的役割を果たすのがナースと言えるでしょう。

しかし、どうすれば患者がせん妄を起こさずにうまく覚醒し落ち着くか、人工呼吸器患者さんとコミュニケーションをどのようにとれば良いか、リハビリはいつからどのように行うか、抜管後の排痰機能や嚥下機能をどのように向上させていくか、など、何をどうしたらよいか今ひとつよくわかりません、という方が多いかもしれません。

本セミナーでは、このような疑問や不安に対し、ドクター、ナース、理学療法士、言語聴覚士の4人が症例やクイズを交えながらわかりやすく解説していきます。

このセミナーを受講すると、ICUや病棟の人工呼吸器患者さんや抜管後の患者さんに「ナースとしてやらなければならないこと、ナースだからできること」を学ぶことができます。

みなさまのご参加お待ちしています。

 


集中治療室のない病院における医師の重症患者管理に対する意識調査

2016-08-10 21:04:26 | 集中治療

三重大学救急医学 岩下義明先生を中心に、JSEPTIC-CTGが全面バックアップして行われた全国アンケート研究結果が、日救急医会誌に掲載されました。機会がございましたら是非ご紹介、引用、言及ください。手前味噌ですが面白い結果と思います(オープンアクセス)。

岩下 義明, 讃井 將満, 今井 寛. 集中治療室のない病院における医師の 重症患者管理に対する意識調査. 日救急医会誌. 2016; 27: 175-83

これも第一に岩下先生の頑張りの賜物です。同一テーマの大規模後ろ向き観察研究も、これに続いて完成予定です。岩下先生頑張っていますね。

その他のJSEPTIC-CTGの主要研究の多くも本年中にアクセプト、出版を目指して頑張っています。

9月17日土曜日セミナーの午前中には、JSEPTIC-CTG会議を開催予定です。ご興味のある方はお気軽にご参加下さい。