知的財産研究室

弁護士高橋淳のブロクです。最高裁HPに掲載される最新判例等の知財に関する話題を取り上げます。

スティーブンハンター「極大射程」を読む

2011-02-15 09:02:42 | 読書
主人公のボブ・リーに感情移入できると素晴らしい読書体験になります。

常にセーフティネットを張ることを忘れないボブが罠にはめられてしまう理由など極めて説得的です。他方、サバイバル能力に長け、名スナイパーであるボブは、窮地をかいくぐり、汚名返上のために奮闘します。
そこで、ボブを助けてくれるのが、ニックとジュリー。どちらも心に傷を負っていますが、ボブを助けるうちに解放されていきます。また、ニックを助けるサリーも忘れてはいけません。

悪役もシュレックをはじめ魅力的ですね。どこにでもいそうなハワードとか。

ボブ・リー・シリーズ第1作、おすすめの一品です。

なお、タイトルの原文は、「point of impact」で、弾着点という意味。日本語のタイトルでは伝わりませんが、この言葉が効いています。

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)
スティーヴン ハンター
新潮社


極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)
スティーヴン ハンター
新潮社

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