Teddy Bear’s Diary

自作のテディベアの写真で、絵本を読んでいくようなページをつくりたい

国重要文化財「萬翠荘」

2015-05-02 | テディベア

4月28日から5月3日まで「山崎美佐 羊毛フェルトアニマル展」がひらかれている松山市の国指定重要文化財「萬翠荘(ばんすいそう)」は、300円の入館料で館内を見学することができます。

 

(萬)よろず (翠)みどり (荘)やかた
「松山城の麓の緑の森の中に佇む邸宅」という意味で、1922(大正11)年、旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨侯爵が別邸として建てたフランス・ルネッサンス様式の洋館です。

 

総面積268坪の地下1階、地上3階の愛媛県で最も古い鉄筋コンクリート造りです。
ネオ・ルネッサンスと呼ばれる格式高い様式で、西洋建築の多くは左右対称ですが、萬翠荘は日本人のアンバランスの美意識、左右非対称で構成されています。

 

初日に訪れたとき、市内の小学4年生の子どもたちがスケッチに訪れていました。
子どもたちが描いた1枚です。

 

2階へ上がる重厚な階段、

 

見事なステンドグラスは平成22年文化財調査の結果、木内真太郎作品であることが分かったそうです。

 

各部屋の暖炉(ガスストーブ)は大理石製、部屋ごとにデザインが違っています。

 

白を基調としたゲストルームの天井は漆喰で、彫刻には金色がぬられた優美な雰囲気が伝わります。

 

 

各部屋の照明や、

         

 

シンプルで美しいステンドグラスなど、見どころがたくさんありました。

 

2日目のランチは松山全日空ホテル最上階14階のレストラン「プロヴァンス ダイニング」のカウンター席でした。
そこから真正面に見えた萬翠荘です、窓越しに撮ったのに、美しい写真になりました。
こんもりとした木々の左上の方に松山城の一部が見えていました。

萬翠荘の敷地内には、子規による句会発祥の庵「愚陀佛庵」がありましたが、平成22年7月12日の土砂崩れにより倒壊、現在は跡地となっていて、見ることができませんでした。