サマースノー
ヒマラヤンモスク
ミミエデン
ピエールドロンサール(ばらの女王と言われています)
ルージュドピエールドロンサール(ばらの女王の赤バージョン)
サラバンド
ゴールデンセレブレーション
モーツアルト
バレリーナ
まるでビロードのような花びら、わざわざ手前の鉢をのけて、近くに寄れるようにして、写真を撮らせてくださいました。
上3枚のばらの名前は、せっかく教えていただいたのに、失念しました。
ちなみに、Yさんのお庭には、約85種類100本のばらが植えられているとか、オープンガーデンを待ちきれずに早く咲いて散ってしまったのや、まだ蕾のもあったりしましたが、サマースノーは咲いたばかりで真っ白だったし、まさに旬の見ごろのものがたくさんありました。
Yさん、土づくりからはじめて、お世話を厭わず見事に咲かせたお花を見せていただいて、ありがとうございました。
ばらの女王につけられた名前ピエール・ド・ロンサールはルネサンス期フランスの詩人(1524-1585)の名前だそうです。
彼の詩「ばら」を紹介します。
400年以上も前の詩人の言葉と咲き誇るばらに想いを寄せてみました。
酒にばら そそがなん、そそがなん、酒にばら。
つぎつぎに 飲みほさん、飲むほどに 胸深き悲しみは 消えゆかん。
美しき 春のばら、教えるよ、オーベール、
この時を たのしめと、若き日の、青春の、花の間を たのしめと。
咲くと見し、その日はや 色褪せて、散れるばら、
われらまた この齢 束の間に 衰えて、人生の 春むなし。
きのうなり、プリノンと ともに飲み、語りしは。
あわれ、今日 はや葬り、いささかの 灰となり、 残れるは 名のみなる。
のがれえず、死のさだめ。黄泉の舟 へだてなし、
王侯も、貧しきも。時去れば、ばらよ、われ 汝をしも うたうまじ
ばらは園のほこりよ、こよなく美し花、すべてに秀する花。
そのゆえに キプロスの すみれとも 称うべし。
ばらはアモルの花束、借りて 巣の手すさびよ。
ばらは 夜のひきあけに、真珠もて かざられて、その化粧 ほの白し。
ばらは神々の香り、ばらは乙女のほこり。
高貴なる黄金よりも よろこびて、その胸に かざるなり、初花を。
ばらなくて なんの美ぞ ばらありて 美あまねし。
ウェヌスは ばらの肌、アウロラは ばらの指、朝日子は ばらの額。
ニンフらは ばらの胸、肱 脾腹 腰もまた。
ヘペは手に ばらあふれ、色白き カリテスも、その額 ばらに満つ。
われもまた ばらの冠、こはわれの 月桂樹。
いざ 呼ばん、酒神を、よき父を、飲ましめん、百のばら 侍らせて。
うつつなし、バッカスは、くれないの はなびらに。
ばらはそのつねの友。葡萄棚、その下に、櫬衣(シャツ) はだけ飲む夏も。
(俳句の迷宮より)