ザ・サウンド オブ わんわん The sound of wan wan

ベルジアンシェパードグローネンダールのズースです。

ノルウェイの森と初夢

2011年01月06日 | 映画
、                                    めずらしいツーショット、パールとふうちゃん。




映画化されることがニュースになって以来、ずっと楽しみにしていた「ノルウェイの森」ようやく見てきました。
小説の中で、好きな部分がたくさんあるのですが、それが全く、映像になっていないことに、正直、見ながらちょっとショックを受けました。
途中から、これはこの映画を作った監督さんの「ノルウェイの森」なんだなと思いながら見ていました。
登場人物のバックグラウンドや人間性を説明するために大切だと思う具体的なエピソードや会話が、ことごとくないために、原作好きな人には物足りなく、読んでいない人にはわかりにくい観念的な感じがするかもしれません。
本の「ノルウェイの森」とは違いますが、これはこれで、よかったです。
人物も風景も美しく、ワタナベの心象風景として、迫ってくるものがありました。

なにしろ、元旦に、娘の本棚から借りた「グラスホッパー」(伊坂幸太郎)を読んだら、その夜見た初夢は、殺し屋が登場するわ、誘拐はあるわ、追いかけられるわ、さんざんでしたが、映画「ノルウェイの森」のおかげで、初夢のいやなイメージが薄れました。
見たあとの余韻が夢のように続く映画でした。