武田百合子さんのエッセイを読んでいると、生きるとは「見ること」なんだな、と思います。「観察すること」「見たものを言語化すること」。
武田百合子さんを評して、よく天真爛漫と言われますが、たしかに思うままに欲望に従って生きているように見受けられます。人間関係においては、他人を操作しようとしたり、評価しようとしたりするのではなく、あるがままに見て、あるがままに写し取っている様子が小気味よい。
「聞くこと」が大切、と言われるが、同様に物事を、人を、そのまま「見ること」が人生そのものだと、このエッセイを読むと思わされます。
休憩中なのに邪魔しないでよ、とパール。
ちょっかい出したいズース。