漢詩朗誦に一歩踏み出してみませんか?
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読者の皆様は関係者の前でお話しする機会が多いと思います。その際、声は大きく、明瞭で、歯切れ良く、皆に聞き入ってもらえるようなテンポとリズムが欲しいですね。その一助になりたいとの想いから漢詩朗誦について体験を記してみます。<o:p></o:p>
漢詩とは中国の伝統的な詩です。私は詩吟を趣味にしている関係上、漢詩に出会う機会は数多くありますが、李白の「早発白帝城」(つとに はくていじょうを はっす)は特に好きな漢詩のひとつです。<o:p></o:p>
朝辞白帝彩雲間 (あしたにじす はくてい さいうんのあいだ)
千里江陵一日還 (せんりのこうりょう いちじつにして かえる)
両岸猿声啼不住 (りょうがんの えんせい ないて やまざるに)
軽舟巳過万重山 (けいしゅう すでにすぐ ばんちょうのやま)<o:p></o:p>
この詩は李白の若い時の不安と希望に満ちた旅立ちの感情が出ている詩と評されています。漢詩の魅力は詩情豊かで、リズム感良く、朗誦性にあると思います。これを声に出して読んでみて下さい。気分が良いことに気付きませんか?それを繰り返しますと、自分の声が耳に入りますので、自然に詩を覚えてしまいます。漢文で読む場合と日本語で読む場合とは異なるはずですが、日本語で読む調子の良さは長い歴史の中で育まれてきたと思います。
次回その2に続きます。<o:p></o:p>