先月も記しましたが、吟道範典の一つに渡辺吟神先生が著された「吟神作品集」があります。
最初の章は「一日一吟、これを吟じ、これを実践して、幸福をつかんでいただきたいと祈りながら」の
前書きの基、「万人幸福之詩」として多数の吟譜が纏められています。
私も座右に置いている訳ですが、9月吟詠では、「明朗」を紹介します。
1.詩文
明朗 渡辺吟神
百千の善行 明朗に如かず
之を燈せば 己れを救い 人の世を救う
朗々たる吟声 寸時も曇らすこと勿れ
喜働 朗休 総て是春
2.詩文の意味(範典より)
明朗は健康の父である。(万人幸福の栞)
明朗な心は肉体健康のもとであり、家庭健康の中心であり、事業健康の根源である。
一日も一秒も曇らしてはならないのが人の心である。
明朗こそ、先ず己が救われるともしびであり、己の掲げたこのともしびで人もまた救われる。
朗らかな人の心は、きっと人の心をも朗らかにする。明朗は総ての善の元であり、健康の元である。
朗らかに、朗らかな心で吟じよう。
3.素読から吟詠をどうぞ
秋の花、コスモス等の写真を背景にお聴き下さい。
今回は吟詠伴奏にカノン(勇壮教訓)を使用しました。ご感想は?
平成29年9月の吟詠は渡辺吟神集から「明朗」を紹介しました。
ではまたお会いしましょう。