平成30年10月6日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で
公益社団法人日本吟道学院公認修神会(会長高橋龍正)秋季吟道大会が開催されました。
今回紹介します吟詠は、日酸TANAKA教場 指方順龍「無一物」です。
1.詩文
無一物 渡辺吟神
人間元来 無一物なり
財を捨て 身を擲つも 只元に還るのみ
看るべし我が身の 真実の姿を
此の日此の時 始めて 最も強し
2.詩文の意味(範典より)
人間誰でも、生まれた時は裸である。総ての財を投げ出し、持ち物をすっぽりと捨ててしまっても、
元へ戻るだけである。のるかそるかの危機を切り抜ける妙手は、一切を投げ出すことである。
強欲の重荷があるからどうにもならないのである。捨て身ほど強いものは無い。
なくしたように見えるのは、実は自分の本当の姿に帰ったのである。
得るは捨つるにあり------------何も持たない人は総てを持った人である。(丸山敏雄)
3.吟詠をどうぞ
ではまたお会いしましょう。
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