JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

【原発ホワイトアウト】 を 読みつつある中 西日本新聞で著者が怒りのコメント!

2014-01-13 23:54:13 | 読書レビュー
2014年1月13日(月・祝・成人の日)

 私も昨年末から読みつつある 若杉烈氏のドキュメンタリーフィクション

     【原発ホワイトアウト】

 時代設定は、2013年夏の参議院選挙後の現代で、原発事故や国の
エネルギー政策決定過程に関しては、回想シーンも挟み込まれている。

 何しろ、山本太郎さんらしき人物が『山下次郎』と云うマンマの名前で
登場し、脱原発運動を展開して参議院選挙で当選して議員になる設定。

 この西日本新聞の記事を読むと、霞ヶ関官僚である著者・若杉烈氏の
「怒り」が短いコメントからヒシヒシと伝わってくる。
 その「怒り」とは、あのような破局的事故を起こしたにも拘らず、
原発を再稼働させようとする政府の政策決定に対してである。









  上記は、西日本新聞記事 写メ (全画面表示で読める程度に)

 
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大阪で山崎豊子さんのお別れの会

2013-11-23 23:23:09 | 読書レビュー
2013年11月23日(土)

 いわゆる社会派作家として、社会の暗部を遠慮なく描いてきた大阪出身の作家

山崎豊子さんの 『お別れ会』 が執り行われたとのこと。

 「沈まぬ太陽」 は、出版後間も無く装丁版で読見通した。

その後の映画化作品も観たが、長編の短縮だけに少し物足りなかった。

「不毛地帯」は、文庫本で、出版の遥か後に読んだ。

「白い巨塔」 「大地の子」 「華麗なる一族」や「運命の人」などの作品は

原作は読んでいないでテレビドラマを見ただけだったが、それでも結構良かった。 

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大阪で山崎豊子さんのお別れの会 400人が参列
 (産経新聞) - 2013年11月23日(土)22:11

    

 「白い巨塔」や「大地の子」などの社会派小説で知られ、9月29日に88歳で死去した作家、山崎豊子さんのお別れの会が23日、大阪市内で営まれ、出版関係者や学資支援を受ける中国残留孤児の家庭の子供ら約400人が参列した。

 徹底した取材に基づくリアリズムで人間の陰影を描いた山崎さんは、一方で中国残留孤児の半生をテーマにした「大地の子」の印税などで山崎豊子文化財団を設立。帰国した孤児の子供らを奨学金で支援した。残留孤児を祖母に持つ神戸市の女性会社員(25)は弔辞で「ご支援のおかげで社会人になりました。ご意思を継いで日中の懸け橋となれれば」と声を詰まらせ、「大地の子、という考えが私の人生を救ってくれました」と振り返った。

 東京都千代田区の東京会館でも27日、「山崎豊子さんを偲ぶ会」が開かれる。
 


山崎豊子さんお別れ会に400人参列
 (日刊スポーツ) - 2013年11月23日(土)16:37
 



中国残留孤児の子供が弔辞=山崎豊子さんお別れの会―大阪
 (時事通信) - 2013年11月23日(土)16:24

 9月に88歳で亡くなった作家、山崎豊子さんの「お別れの会」が23日、大阪市阿倍野区の葬祭場で営まれた。会場には1999年の小説「沈まぬ太陽」刊行記念サイン会で撮影された遺影が飾られ、テレビドラマ化された「白い巨塔」「華麗なる一族」などの曲が流れる中、約400人が参列し、故人をしのんだ。

 小説「大地の子」の印税などを基に、中国残留孤児の子供たちに学資援助する「山崎豊子文化財団」の元奨学生で、弔辞を読んだ大阪府の女性(38)は「先生から頂いたのは経済的支援だけでなく、日本で生きていくための勇気と自信、心の支えです」と声を詰まらせた。 



山崎豊子さん「白い巨塔」挿入曲に送られ…大阪でお別れの会 
 (デイリースポーツ) - 2013年11月23日(土)15:23

   
     山崎さんが微笑む遺影は1999年、大阪市内の書店で著書
     「沈まぬ太陽」の刊行記念サイン会をした時のもの

 9月29日に心不全のために亡くなった小説家・山崎豊子さん(享年88)の「お別れの会」が23日、大阪市内の葬祭場で行われた。

 山崎さんの代表作でドラマ化もされた「白い巨塔」や「華麗なる一族」の挿入曲が流れる中、約400人が参列し、山崎さんに最後の別れをした。

 山崎さんが微笑む遺影は1999年、大阪市内の書店で著書「沈まぬ太陽」の刊行記念サイン会をした時のもの。山崎さんが設立した財団から奨学金を受けた大阪府在住の女性(名前非公表)が「先生が望まれた日中の架け橋として恩返しをしていきたい」と涙ながらに弔辞を読み、会場の涙を誘った。27日に東京会館で「山崎豊子さんを偲ぶ会」が行われる。

 山崎さんは、中国残留孤児の数奇な運命を描いた著書「大地の子」で得た印税を基金に「山崎豊子財団」を設立。同財団は、日本に帰国した中国残留孤児の子どもの学資を援助している。  




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「沈まぬ太陽」 で航空会社(日本航空)の闇を描いた作家・山崎豊子さん死去

2013-09-30 21:37:10 | 読書レビュー
2013年9月30日(月)

      作家の山崎豊子さん死去


 広大なスケールの人間ドラマを描いた「白い巨塔」「沈まぬ太陽」などの
 社会派小説で知られる作家、山崎豊子(やまさき・とよこ、本名杉本豊子
 =すぎもと・とよこ)さんが29日午前、心不全のため死去した。88歳。
   【時事通信社】  2013年9月30日(月)16:12


山崎豊子さん死去、88歳=「白い巨塔」など社会派小説
 (時事通信) - 2013年9月30日(月)16:12
 

 綿密な取材に基づいて広大なスケールの人間ドラマを描いた「白い巨塔」「沈まぬ太陽」などの社会派小説で知られる作家、山崎豊子(やまさき・とよこ、本名杉本豊子=すぎもと・とよこ)さんが29日午前、心不全のため死去した。88歳だった。大阪市出身。葬儀は近親者のみで行う。

 山崎さんは8月下旬から「週刊新潮」で、海上自衛隊を舞台にした長編「約束の海」の連載をスタートしたばかりだった。新潮社によると、既に第1部全20回分の原稿を書き終えていたという。

 京都女子専門学校(現京都女子大)国文科卒。毎日新聞大阪本社入社。当時学芸部副部長だった作家井上靖の影響を受け、1957年に生家の昆布商をモデルにした「暖簾(のれん)」を刊行しデビュー。翌年「花のれん」で直木賞を受賞、退社して専業に。その後「ぼんち」「女系家族」など大阪商人ものを中心に執筆したが、大学病院を舞台に医師の政治的野望や医療過誤裁判を描いた「白い巨塔」(65年)が話題となり、作品は社会的な性格を強めていく。

 70年代から90年代初めにかけて発表した、シベリア抑留体験を持つ商社マンが主人公の「不毛地帯」、日米開戦に翻弄(ほんろう)される日系2世らの「二つの祖国」、中国残留孤児をテーマにした「大地の子」は戦争3部作と呼ばれる。

 日航機墜落事故などに材を取った「沈まぬ太陽」(99年)は、腐敗した組織の中で生き抜く男を描き、「運命の人」(2009年)では沖縄返還をめぐる外務省機密漏えい事件を扱った。

 ほかに「花紋」「仮装集団」「華麗なる一族」など。91年、菊池寛賞。09年、毎日出版文化賞特別賞。

 93年、中国残留孤児の帰国子女に奨学助成する山崎豊子文化財団を設立したことでも知られる。 



山崎豊子さん死去 惜しむ声
 (NHK) - 2013年9月30日(月) 18時51分
 

 作家の山崎豊子さんが死去したことを受けて、山崎さんの小説が原作のドラマや映画に出演した俳優や、交流のあった作家などから惜しむ声が寄せられています。


感謝の想いでいっぱい

山崎さんの代表作でドラマ化もされた「不毛地帯」や「運命の人」、それに「華麗なる一族」で重厚な役を演じてきた俳優の北大路欣也さんは「それぞれの作品を通して心の底からあぶり出されるようなエネルギーと息づかいを体感でき役者冥利につきます。優しく温かい大愛を下さった先生に感謝の想いでいっぱいです」とコメントを出しました。


不正や過ちに敢然と立ち向かった人生だった

ジャンボ機墜落事故と航空会社の闇を描いた山崎さんの小説が原作の映画で、4年前に公開され話題となった「沈まぬ太陽」の主人公を熱演した俳優の渡辺謙さんは「世の中の不正や過ちに敢然と立ち向かった人生だったのではないでしょうか。一度でもご一緒できたことを誇りに思います。次もやってね!という有難いことばをかけてもらったことを忘れません」というコメントを出しました。


今の自分があるのも先生のおかげ

山崎豊子さんの小説、「白い巨塔」「不毛地帯」のテレビドラマで主役を演じた俳優の唐沢寿明さんは、文書でコメントを発表しました。
そのなかで「きょう数年ぶりに「白い巨塔」の制作に関わったスタッフと食事会を予定していました。久しぶりに当時を振り返り、思い出話が出来ると思っていたやさき、山崎先生の突然の訃報を受けて本当にことばがありません」としています。
また、平成15年に民放で「白い巨塔」のテレビドラマに出演した時のことについて触れ「『白い巨塔』の撮影前に初めてお会いしたとき『あなた、いい度胸してるわね』と声をかけていただいたことが今でも鮮明に思い出されます。この強烈なひと言をかけていただいたからこそ、大役を演じ切ることができたと思います。今の自分があるのも、山崎先生のおかげだと思っております。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と、感謝のことばをつづっています。


すばらしい才能の持ち主だった

山崎さんと交流のあった作家の瀬戸内寂聴さんは「新しい小説の連載が始まったばかりで、お元気だと思っていたのでびっくりしました。いつも社会問題をテーマに長編の作品を書き、その作品が映画やドラマとしても取り上げられるようなすばらしい才能の持ち主でした。日本文学にとって損失だと思います」と話していました
 



「白い巨塔」「沈まぬ太陽」の山崎豊子さん死去
 (映画.com) - 2013年9月30日(月)17:59
 

 作家の山崎豊子さんが9月29日、心不全のため死去したと報じられた。88歳だった。

 京都女子専門学校(現京都女子大)卒業後、毎日新聞大阪本社入社。当時同社学芸部副部長だった井上靖に師事し、1957年に「暖簾」でデビュー。翌年「花のれん」で直木賞を受賞。91年に菊池寛賞、2009年に毎日出版文化賞特別賞を受賞している。

 社会派作品で知られ、医師たちの野心や医療過誤裁判を描き、田宮二郎主演で映画化された「白い巨塔(1966)」をはじめ、「暖簾」(川島雄三監督)、「花のれん」(豊田四郎監督)、「ぼんち」(市川崑監督)、「女の勲章」(吉村公三郎監督)、「女系家族」(三隅研次監督)、「横堀川」(大庭秀雄監督)、「華麗なる一族」(山本薩夫監督)、「不毛地帯」(山本薩夫監督)など多くの作品が映像化されている。渡辺謙主演、航空機墜落事故を扱った「沈まぬ太陽」(若松節朗監督)は第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞など12部門で受賞した。



山崎豊子さん死去:社会的な話題作を次々に
 (毎日新聞) - 2013年9月30日(月)13:42
 

 社会的な反響を巻き起こす話題作を次々と生み出した作家、山崎豊子さんが29日、88歳で亡くなった。精力的な取材と綿密な資料調べで権力の不正を告発し、戦争を憎み、社会の暗部をえぐり出した。

 大阪・船場の昆布屋のいとはん(お嬢さん)として生まれた山崎さんがペンで力を発揮したのは1945年に、毎日新聞大阪本社の学芸部に配属されてから。
 家庭面の担当記者として、ファッションや流行の髪形についての記事を書いた。

 作家専業となってからも、記者時代の取材を生かし、女性デザイナーを主人公にした「女の勲章」などの話題作を矢継ぎ早に発表した。

 重厚な社会派作家として知られるようになってからの取材や資料調べは有名。
 「白い巨塔」は「100の調査材料のうち90%は捨て、生かすのはせいぜい10%」という執筆姿勢から生まれた作品だった。
 「二つの祖国」では、日本、アメリカ、フィリピンの三百数十人から取材した。

 「大地の子」には「作家的な命をかけた」という。中国共産党の胡耀邦総書記と会見し、その後押しもあって、農村でのホームステイなど中国での現地取材は3年間にわたった。取材、執筆には8年かかり、作品を書き上げた後は、過労で1カ月近く入院するほどだった。

 一方、素材の取り扱いを巡るトラブルでも話題に事欠かなかった。
 68年の「花宴」では、一部がレマルクの「凱旋門」の訳文、芹沢光治良の小説「巴里夫人」などからの盗用ではないかと指摘された。
 山崎さんは「文筆上の誤りを犯した」として日本文芸家協会を退会し、1年半後に復帰するまで、執筆活動を一切停止した。

 「不毛地帯」を「サンデー毎日」に連載中には、盗用を指摘する記事を掲載した朝日新聞社に対し、「参考資料の一つ」と主張して提訴し、法廷で盗用の有無が争われた(78年に和解)。

 03年末に全集の刊行が始まったときには「よく歩いてきたものだと思う。小さい山も大きな山脈も断崖絶壁もあった」と話していた。

 「運命の人」で09年の毎日出版文化賞特別賞を受賞した。



作家・山崎豊子さん死去…権力の矛盾切り込む
 (読売新聞) - 2013年9月30日(月)20:46
 

 「白い巨塔」や「沈まぬ太陽」など、巨大組織の暗部や戦争のむごさを浮き彫りにする長編小説を書き続けた直木賞作家の 山崎 やまさき 豊子 とよこ さんが29日午前2時10分、死去した。

 88歳。告別式は親族のみで行う。

 大阪・船場の老舗の昆布商の家で生まれ、1944年、毎日新聞大阪本社に入社。学芸部記者として在籍中の57年、生家をモデルにした「 暖簾 のれん 」でデビュー。58年、2作目の「花のれん」で直木賞を受賞し、退社して作家活動に入った。

 国立大医学部の教授ポストをめぐる権力闘争を告発した「白い巨塔」(65~69年)以来、「華麗なる一族」(73年)、「不毛地帯」(76~78年)、ジャンボ機墜落事故を招いた航空会社の腐敗体質をえぐった「沈まぬ太陽」(99年)など、綿密な取材に基づく社会派の視点で、不条理な組織体質や権力の矛盾に切り込んだ。作品は相次いでテレビドラマ化されて高視聴率を上げ、映画でも話題を呼んだ。 



戦後日本の闇に迫る…真実追求した山崎豊子さん
 (読売新聞) - 2013年9月30日(月)18:18


渡辺謙 山崎豊子さん悼む「世の中の不正や過ちに敢然と立ち向かった」
 (デイリースポーツ) - 2013年9月30日(月)17:17


唐沢寿明 山崎豊子さん悼む…代表作「白い巨塔」「不毛地帯」に主演
 (デイリースポーツ) - 2013年9月30日(月)16:47
 

山崎豊子さん死去 「命がけの作品」読者魅了 徹底取材でリアルに描写
 (産経新聞) - goo ニュース



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紀伊國屋書店 YouMeTown 博多にて

2009-07-15 23:30:16 | 読書レビュー
2009年7月15日(水)

今日、福岡の紀伊國屋書店に寄った時に目にした話題の本。

今や入手困難と言われていた村上春樹氏の
【1Q84】がたくさん展示されていました。



増し刷りが充分潤沢に提供され始めたのでしょう。

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こちらでは、【蟹工船】が1年前ほどのスペースではありませんが、
一画を確保して引続き平積みされています。
 しかし、よく見るとカヴァーの写真は、先週公開が始まった
SABU監督、松田龍平、西島秀俊主演の映画の写真を使っています。



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 さらに、こちらでは先だっての都議選に初めて集団立候補し
惨敗しながらも、衆議院選挙で共産党もビックリの「全区立候補」を
華々しく打ち上げた【幸福実現党】の本が【1Q84】もビックリの
大きなスペースを確保してコーナーを造っています。
 (売れさえすればイカガワシイものでもOKなんですね!)



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『蟹工船』ブーム が続いているようです

2008-06-29 14:03:27 | 読書レビュー
 小林多喜二が70年も前に書いた小説『蟹工船』ブームについて、先日のサンデープロジェクトなどでも取上げられていましたが、それからしばらくたった今も書店では平積みにされているなど、一時的ブームではなく、若者の間に定着しつつあるようです。

  
  (この写真を撮った時も蟹工船を立ち読みする青年が・・・)

 今の若者雇用の形態が派遣・パート・アルバイト・日雇いなど「非正規雇用」すなわち『使い捨て労働』になっていることが、70年前の無権利な『囚人的労働』と同様の過酷なものであり、これに立ち向かった労働者の闘いに共感し、作中の労働者に声援を送っているということでしょうか?
 
 本来は、若者自らが意気を決して、社会を変革する「革命」に立ち上がるべきところですが、ケイタイ労働で若者は分断されており、団結して闘うなど考えも及ばないという実態のようです。


  (左は新潮文庫、真ん中はマンガ版・イーストプレス、右は岩波文庫)


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 昨日のしんぶん「赤旗」によると、日本共産党の志位委員長が毎日放送でインタビューに応じてこのブームについて語ったようです。

『蟹工船』ブーム語る
             毎日放送 志位委員長が出演

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         2008年6月28日(土)「しんぶん赤旗」
 日本共産党の志位和夫委員長は、二十七日放送のニュース番組「VOICE」(毎日放送)に出演しました。

 志位委員長が登場したのは「いま解(ど)き」のコーナー。「いまどういうわけか若者を中心に空前の『蟹工船』ブームです」とのナレーションが流れ、「プロレタリア文学」の字幕の下、『蟹工船』の内容を映像で紹介。東京・上野駅の書店では、いままで売り上げが一カ月に一冊だった『蟹工船』が、いまは一週間に二百冊以上売れていることを報じました。

 『蟹工船』読書感想文コンテストの入賞者や若者が開く「蟹工船を読む会」の様子を映し、『蟹工船』に関心を示す三十歳前後の若者は、失業率が高いことが表で示されました。

 「いまこの『蟹工船』ブームに期待を寄せているのは…」とのナレーションで紹介された志位委員長は、「小林多喜二は日本共産党員として当時の侵略戦争に命がけで反対しました。その多喜二の生涯は、まさに日本共産党と不可分に結びついた生涯でした」とのべました。

 その上で、「新自由主義と市場原理主義が、若者の未来と両立しなくなってきた。むきだしの形での野蛮な搾取が横行するようになってきた中での『蟹工船』への共鳴ですから、今の社会をもとから変えようという流れにつながってくると思います」と指摘しました。  



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ランキング依存症候群

2008-06-04 21:25:37 | 読書レビュー
 今日のNHK【クローズアップ現代】は、出版会を襲う『ランキング依存症』を取上げていた。

『ランキング依存症』と言えば、当ブログも参加している「ブログ・ランキング」などもその典型である。
 ランキングが上がったり下がったりしたり、ライバル視しているブログに勝ったか負けたかなどをついつい気にしてしまう。
 気に病むなら、ランキングへの参加を止めれば良い物を、そうは行かないのが、ランキングに一度参加した人々の性癖。

 で、早速そのランキングのクリックを!
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   (NHK【クローズアップ現代】国谷キャスター)  

 その【クローズアップ現代】によれば、新刊書の購買傾向として、特に若い人々の間では、自らの関心によって本を探すのではなく、ランキング上位の物が無難だろうと中身も知らずに購入する風潮だと言う。
 ランキング上位になった本は、風評が風評を呼ぶ形でどんどん売上が伸びるが、逆にランキングに入らない本は短期間で書店から姿を消すと言う。
 ある大型書店ではランキング5千位を下回ったものは、無条件に棚から降し返品だとの事。
 さらにPOSシステムの応用で、ピッピッピッと3度なった本も無条件削除だと言う。
 5千位というと随分下のランキングのようだが、今、毎日平均220冊の新刊書が出版されているとのことで、大型書店の店頭に並んでいる本は何万冊(種類)に及ぶだろうから、必ずしも下位のものとも言えない。

 そういう大手取次店による「ランキング」至上主義に違和感を持った書店の従業員が、自らの目で選ぶ「ベスト書籍」を選定して発表したが、今度はそれが一種のランキングになってしまい、TOPに選ばれた本だけがバカ売れし、2位以下は売上が伸びないようになったと言う。

 一方では「オリコン」が販売部数だけではなく読者の評価も含めた「オリジナル・ランキング」の取り組みを始めて、新しいアプローチであると紹介された。

 いずれにせよ、ランキングだけで本を選ぶと言う安直な選定はやめて頂きたいものだ。
 そういう私も暗然たる情報に操作されて本を買っているかも知れないが・・・

   【クローズアップ現代】

ランキング依存が止まらない
   ~出版不況の裏側~

このほど、出版社の倒産件数が15年ぶりの高水準を記録したことが明らかになった。かつて「声に出して読みたい日本語」などのベストセラーを生み出し、じっくりと本を育てることで定評のあった草思社も経営が破たん。背景には、読者の本の選び方が劇的に変化していることがある。「売り上げランキング」をもとに本を選ぶ人が増加。売れる本への一極集中が顕著となり、書店ではランキングに入らない本は即座に返品することが常態化している。短期間で売り上げ実績をあげる必要に迫られた出版社は、出版点数を急激に増やし、本の寿命が短くなる事態を招いている。日本の出版界の根幹を揺るがし始めた読者の変化。その知られざる実態に迫る。
 【クローズアップ現代】6月4日(水)放送 (NO.2592) 


「西郷は征韓論」記述を削除 一部教科書

2007-03-02 18:44:55 | 読書レビュー
「西郷は征韓論」記述を削除 知事の要請で教科書出版社(共同通信) - goo ニュース

このブログで以前書きましたが、江藤新平と西郷隆盛が「明治6年政変」と後日命名された、大久保利通による事実上の『クーデター』により、野に下ったいきさつについて、毛利敏彦氏が「『征韓論が敗れて野に下った』という従来の説は誤りである」と彼の著作「江藤新平」「明治6年政変」で論証されていました。

これまで、教科書も「征韓論が破れた」としていましたが、このニュースに寄れば、その記述が是正されるようです。

では、いつものように引用します。
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「西郷は征韓論」記述を削除 知事の要請で教科書出版社
2007年3月1日(木)22:06  Kyodo News Web 版

 西郷隆盛らの征韓論を記述した日本史教科書に、西郷が朝鮮との平和的交渉を目指したとする「遣韓論」も併記するよう鹿児島県の伊藤祐一郎知事から要請を受けた教科書出版社7社のうち1社が、「西郷は征韓論を唱えた」との記述を削除していたことが1日、分かった。
伊藤知事が県議会で自民党県議の質問に答え、明らかにした。
記述を変更したのは、第一学習社(広島市)発行の高校向け日本史教科書。
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引用おわり

まだ一部のようですが、『勝てば官軍』的な官製の歴史を見直す契機となってもらいたいものです。

関連記事リンク
日本国憲法は先人の智慧の結晶-5 1年前の記事です。

読書 Best 3

2006-12-31 22:41:45 | 読書レビュー
今年読んだ本

大津留公彦さんのようにまとめているわけではないが、
印象に残った本を幾つか。

1.憲法「押しつけ」論の幻
  小西豊治著
  講談社現代新書
  (2006年7月20日第一刷)

2.「江藤新平」および「明治6年政変」
  毛利敏彦著
  中公新書(1987年初版)

3.「江藤新平」
  鈴木鶴子著

番外「龍馬の金策日記」
  竹下倫一著(2006年5月5日初版)

今年は、江藤新平に注目し関連の本を幾つか読んだ。
その中には坂本龍馬関係の本も幾つかあった。
番外もその一つ。

憲法関係の本も幾つか読んだ。
「憲法九条を世界遺産に」も読んだが、私としては
上記、憲法「押しつけ」論の幻 を選んだ。
憲法制定に掛かる歴史的事実を丁寧に掘り起こしたもので、
読み応えがあった。
その中で、今年3月 当ブログ で紹介した植木枝盛の国憲按が、鈴木安蔵らが起草し、政府に提出した憲法研究会の「憲法草案要綱」のベースにあることを描いてあり、心強く思った。

「憲法九条を世界遺産に」の方では、この成立過程を
【日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。
それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり、二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだったのだ。】
と奇跡ないし突然変異のように描いている点で、
鈴木安蔵など当時の日本の識者の努力を軽視しているようにも見える。
又この本では、宮沢賢治をメルヘン作家とは異なった側面から対論され、再評価されているのが興味深かった。

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