辞めどきを見誤り、麻生政権の傷口をますます広げた中川財務大臣だが、
朝は「任務を果たしたい」と引き続き続投の意思表明
昼は「予算と関連法案が衆議院で可決されたら辞任」
夕方には「辞任しました」
と、くるくる代わる『スッタモンダ』の醜態をさらけ出して辞任した。
時まさに、ヒラリー・クリントン米国国務長官(外務大臣)が来日して政財界の要人と分刻みで会談を続けているさ中。
辞任会見の午後7時頃には、政敵民主党の小沢代表と会見している頃という皮肉な巡り合わせ。
本当にG7会見後の後処理においてさえ世界中に醜態をさらけ出して日本の『恥の上塗り』をしでかしてくれた。
一つ前の記事では、「世が世なら切腹ものだ」と私は書いたが、
一方では、中級国家ならクーデターものだ。
事実、中級国家であった戦前の日本では、政界の体たらくを好機と捉えた軍部が【血盟団事件】【5.15事件】【2.26事件】と連続してクーデターを起こし、クーデターそのものは鎮圧されたが、これを鎮圧した軍部(統制派)が政治的影響力を大きく拡大し、満州事変を含む軍部の暴走を許す結果となってしまった。
マスコミの市民へのインタビューで、政治指導者の無能に憤る市民が「もっとリーダーシップを発揮して欲しい」とある意味正論を述べているのだが、裏返すとヒットラーのような輩の台頭を許す素地ができつつあるのではないかと私は怖れる。
ところで、中川財務・金融大臣の後釜は、与謝野経済・財政大臣の兼務だと言う。
これには疑問というか突っ込み処が色々ある。
まずは、
そんな兼任できる程度のものなら初めから分割する必要が無かったんじゃないか?
さらに、
新たに適材を任命せず、兼任で済まそうということは、麻生内閣も最早終わりであることを首相自身が認識し始めているということか?
実際には、
兼務で済むということは、やはり大臣は飾り物で、官僚が取り仕切っていることの証明ではないか?
結局、『阿呆首相』でも国の運営ができてしまうと言うところに官僚国家日本の実情が現れている。
こういう状況では、政治主導だとか官僚支配打破と言っては見ても官僚がほくそ笑むだけのことであろう。
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