河北新報から配信された最新ニュースを引用する。
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秋田のウイルス強毒性 養鶏農家を調査へ
秋田県小坂町の十和田湖畔で21日に見つかったオオハクチョウの死骸(しがい)などから検出されたH5型の鳥インフルエンザウイルスが、鶏など家禽(かきん)類の致死率が高い強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)であることが29日、動物衛生研究所(茨城県つくば市)の調査で分かった。
東北でH5N1型が検出されたのは初めて。
秋田県によると、検出されたウイルスを27日に鶏8羽に接種したところ、翌28日にかけて7羽が死亡した。国際獣疫事務局(OIE)の判定基準では、8羽の鶏にウイルスを感染させ、10日以内に6―8羽が死亡した場合、毒性が強いと定めている。
県は30日と5月1日、ハクチョウの発見場所から半径30キロ以内の鹿角市と大館市の養鶏農家15戸を立ち入り調査し、約4万2000羽の異常の有無などを調べる。県内の養鶏農家にも、死亡数の急増がないかなどを聞き取る。県や各地域振興局、保健所などは当面、感染不安に関する相談窓口を設置する。
県内ではこれまでに鶏やハクチョウ、カモ類などの大量死は確認されていない。ウイルスを保有していたハクチョウの発見現場は既に消毒済みで、人の立ち入りは制限しない方針。
県は「鳥インフルエンザウイルスは、病鳥と接して体液や排せつ物に濃厚に接触した場合を除き、人には感染しないと考えられている」と説明。その上で(1)餌付け活動を自粛する(2)死んだ野鳥や衰弱している鳥を見つけた場合は素手で触れず、速やかに関係機関に連絡する(3)水辺などでふんを踏むような所に立ち寄った場合は靴底を洗う―などと注意を呼び掛けた。
一方、環境省は十和田湖周辺や北海道のハクチョウの主要飛来地で、ハクチョウやガン・カモ類のふんを採取・分析するなど、鳥インフルエンザウイルスの保有状況を調査する。
[高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)] 鶏が感染すると食欲の減退や呼吸器系の症状などが表れる。強毒性の場合は感染した鶏の大半が死亡し、国内では西日本を中心に被害が相次いでいる。人が病鳥に触った程度では感染しないとされるが、香港では感染者が死亡した事例の報告もある。日本の野鳥では2004年に京都府と大阪府でカラスから、07年に熊本県でクマタカから検出されている。
河北新報 2008年04月30日水曜日
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