アフリカ東部・南スーダンで、政府軍と反乱軍の戦闘が続いているそうだ。
詳しくは全然知らなかったが、今日になって急にニュースが流されるようになった。
南スーダンPKO活動中の韓国軍から日本政府に弾薬の提供の要請があり、
政府は、【緊急の必要性・人道性が極めて高い」として武器輸出三原則の例外扱いとする】
として提供を決定したのこと。
初の銃弾提供、韓国軍に=南スーダンPKOで―政府
(時事通信) - 2013年12月23日(月)21:19
緊急性と特例扱いさえすれば人殺しの道具になる弾薬まで『輸出』できるように
するつもりだ。 これは安倍政権の『積極的平和主義』(⇒ 軍事的対応も可能)
および『集団的自衛権』の事実上の発動だと言える。
昨日このブログで 【安倍政権 いよいよ軍国化の『第2段階』に進む!】
と書いたばかりだが、既にその『第3段階』(実行段階)に進むことを決定したようだ。
南スーダンの内戦は、相当厳しい状況。
南スーダン:反乱軍、北部州都を制圧 油田の状況不明
(毎日新聞)- 2013年12月23日(月) 22時06分
政府軍、ボル奪回の構え=事態さらに悪化の恐れ―南スーダン
(時事通信) - 2013年12月23日(月)20:37
南スーダン:反乱軍「北部1州を管理下に」政府軍寝返り?
(毎日新聞)- 2013年12月22日(日)20:04
この状況を一層悪化させる事態が米軍の行動によって生じているらしい。
南スーダン:米軍・国連機に攻撃 死者500人超す
(毎日新聞)- 2013年12月21日(土)23:28
その南スーダンには、日本の陸上自衛隊も九州から派遣されていたようだ。
九州からPKO参加、陸自4次隊帰国 [福岡県]
(西日本新聞)- 2013年12月22日 00時12分
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初の銃弾提供、韓国軍に=南スーダンPKOで―政府
(時事通信) - 2013年12月23日(月)21:19 政府は23日の持ち回り閣議で、国連南スーダン派遣団(UNMISS)に参加している韓国軍に対し、陸上自衛隊の小銃弾1万発を提供することを決めた。国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、国連を通じて行う。自衛隊の銃弾が海外で他国の部隊に提供されるのは初めて。「緊急の必要性・人道性が極めて高い」として武器輸出三原則の例外扱いとする。ただ、同法には弾薬を含む兵器の提供を明記した規定はなく、法解釈が曖昧だとして国会で論議を呼びそうだ。
UNMISSと韓国軍は22日、日本政府に銃弾の提供を要請。UNMISSに参加している各国部隊で韓国軍と同じ口径5・56ミリの小銃を使用しているのは自衛隊しかないことから、無償提供に踏み切った。小野寺五典防衛相は23日夜のBSフジの番組で、三原則との関係について「緊急時に人道的見地に立てば例外はある」と強調。銃弾が韓国軍に届き次第、菅義偉官房長官が談話を発表して見解を明らかにすると説明した。
政府は提供に際し、PKO法25条の「PKO、人道的な国際救援活動または国際的な選挙監視活動に協力するため適当と認めるときは、物資協力を行うことができる」との規定を適用した。ただ、政府は過去の国会答弁で、PKOに従事する自衛隊が他国部隊に武器や銃弾を提供することは想定していないとの見解を示している。この点について政府の国際平和協力本部は23日、「物資協力の中で明示的に武器・弾薬を除くとの規定は設けていない」と説明した。
陸自弾薬1万発、南スーダン国連部隊に提供決定
(読売新聞) - 2013年12月23日(月)21:12 政府は23日、南スーダンの政情不安を受け、国連南スーダン派遣団(UNMISS)に参加している陸上自衛隊の弾薬1万発を国連に無償で提供することを決めた。
弾薬は国連を通じ、現地の韓国軍に提供される。自衛隊の弾薬を他国軍に提供するのは初めて。政府は、今回の措置は緊急事態に対応するものであり、武器輸出3原則の例外とする菅官房長官の談話を出す。
南スーダンでは、政府軍と前副大統領派の戦闘が拡大している。韓国軍は首都ジュバの北東に位置するジョングレイ州で輸送や警備任務などにあたっているが、現地では戦闘が生じる危険性が高まっている模様だ。
国連からの弾薬の提供要請は22日にあった。UNMISS参加国で、韓国軍と同じ弾薬(小銃弾)を使っているのは自衛隊だけで、自衛隊は比較的治安が安定しているジュバにとどまっている。政府は23日に国家安全保障会議(日本版NSC)4大臣会合を開いて対応を協議し、「緊急の必要性・人道性が極めて高い」と判断、持ち回り閣議で提供を決めた。
政府軍、ボル奪回の構え=事態さらに悪化の恐れ―南スーダン
(時事通信) - 2013年12月23日(月)20:37 【ロンドン時事】
政府軍と反乱軍の戦闘が続く南スーダンで、キール大統領は23日、反乱軍に奪われた東部ジョングレイ州の州都ボル奪回に向け大規模な攻勢を近く実施する方針を表明した。議会で「ボルへの進撃の準備ができている」と宣言。米国民の退避を待つために攻勢開始が遅れたと説明した。
軍報道官もAFP通信に対し「(反乱軍を率いる前副大統領)マシャールはボルをなお掌握しているが、われわれは奪回する準備を進めている」と大統領の発言を確認した。
15日に首都ジュバで始まった戦闘は、各地に飛び火し、ボルは18日に反乱軍の手に落ちた。また、南スーダン政府は22日、ツイッターを通じ油田地帯がある北部ユニティ州の州都ベンティウが、マシャール氏を支持する軍司令官の支配下にあることを確認した。
原油生産への戦闘の影響が懸念される中、駐ハルツームの南スーダン大使は22日、南スーダンからスーダンへのパイプラインによる送油は正常だと訴えた。
22日にボルを訪問した国連南スーダン派遣団(UNMISS)のランザー事務総長特別副代表はAFP通信に、南スーダンが「これほどまで、ばらばらになるとは1週間前には予想できなかった」と指摘、今後も急速に事態が悪化する恐れがあると警告した。
南スーダン:反乱軍「北部1州を管理下に」政府軍寝返り?
(毎日新聞)- 2013年12月22日(日)20:04 【ヨハネスブルク服部正法】
政府軍と反乱軍の戦闘が続くアフリカ東部・南スーダンで、反乱軍を指揮しているとみられるマシャール前副大統領が英BBCに対し、北部ユニティ州を管理下に置いたと明らかにした。事実かどうかは不明だが、同州の政府軍司令官の一人が寝返った模様で、同州で反乱軍が勢力を拡大している可能性は否定できない。
ユニティ州は、南スーダンが財政のほとんどを依存する油田が集中する地帯。反乱軍の制圧が事実なら、混乱が長期化する可能性がある。AP通信は、反乱軍がいくつかの油田を制圧したとの国際シンクタンク「インターナショナル・クライシス・グループ」の専門家の見方を伝えた。
15~17日にかけ、首都ジュバで起きた大規模な戦闘が発端。政府は、今年7月に罷免されたマシャール氏とその支持派によるクーデターの試みと強く批判し、クーデター未遂に関与した疑いで政治家ら10人を拘束した。その後、東部ジョングレイ州に戦闘が拡大。22日で戦闘開始から1週間となったが、犠牲者数は500人を超えているとみられる。
キール大統領は、調停を目指すアフリカ連合(AU)に対し、反乱軍側と交渉に応じる姿勢を見せている。一方、マシャール氏はBBCに対し、政府がクーデターに関与したとして拘束した者を釈放すれば、交渉に応じる余地があるとの考えを示した。
政府は、反乱軍が制圧したジョングレイ州の州都ボルに向け、陸・空軍兵力を投入した奪還作戦を開始したと明らかにしており、戦闘の激化は必至だ。
ボルでは21日、自国民救出のために飛来した米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイ3機が地上から攻撃を受け、乗員4人が負傷した。また、ジョングレイ州の国連部隊の救出に向かった国連のヘリコプター1機も攻撃を受けた。
ウガンダ軍がボルで空爆を行ったと一部で報じられたが、BBCはウガンダ側が空爆を否定したと伝えている。
南スーダン:米軍・国連機に攻撃 死者500人超す
(毎日新聞)- 2013年12月21日(土)23:28 【ヨハネスブルク服部正法】
政府軍と武装集団の戦闘が続くアフリカ南スーダンの東部ジョングレイ州で21日、米国民の救出支援活動のため州都ボルに向かっていた米軍機が狙撃され、AP通信によると、米兵4人が負傷し、うち1人が重体。
米軍機はボルの飛行場に着陸する直前に地上から狙撃され、隣国ウガンダに行き先を変更し、救出作戦は失敗に終わった。負傷兵はC130輸送機でケニアのナイロビの病院に搬送された。
AP通信によれば、ボルは19日に大統領と対立するマシャール前副大統領を支持するグループとみられる武装勢力に制圧されており、南スーダン政府は、米軍機への狙撃はマシャール派によるもの、との見方を示した。南スーダン情報放送省によれば、ボルでは21日朝から交戦が始まり、武装勢力によって市民が無差別に攻撃され、「遺体が町中に散乱している」状態という。
南スーダンでは15日以降、戦闘が続き、19日にはジョングレイ州アコボにある国連平和維持活動(PKO)部隊施設が約2000人の武装集団に襲撃され、施設に避難中の民間人少なくとも11人が殺害された。PKO部隊のインド兵2人も殺害された。
国連南スーダン派遣団(UNMISS)によると、19日にアコボの施設を襲った武装集団は、7月に罷免されたマシャール前副大統領支持派のヌエル人の若者とみられる。逃げ込んでいた民間人は、キール大統領と同じディンカ人という。
PKO部隊施設が襲撃された事件に関し、ケリー米国務長官は20日、「攻撃を非難する」との声明を出した。19日にはキール大統領と電話で話し、全ての国民の保護と和解を促したという。
AP通信によると、ジョングレイ州で国連のヘリも攻撃され、緊急着陸した。さらに、南スーダンのメディアによると、ウガンダ軍が21日、同州ボルに空爆を開始した、と報じた。
BBC放送は、死者数は500人を超え、政府軍の幹部の一部が反乱軍に寝返ったとも報じ、戦闘が拡大している。
南スーダン:反乱軍、北部州都を制圧 油田の状況不明
(毎日新聞)- 2013年12月23日 22時06分 【ヨハネスブルク服部正法】
アフリカ東部・南スーダンで続いている政府軍と反乱軍の戦闘で、南スーダン政府は22日、北部ユニティ州の州都ベンチウが反乱軍側に制圧されたことを認めた。ユニティ州は同国が歳入のほとんどを依存する油田が集中。油田の状況は不明だが、反乱軍を指揮するマシャール前副大統領が同州の制圧を宣言しており、反乱軍が複数の油田を押さえた可能性もある。
同州の政府軍司令官の一人が反乱軍に寝返り、ベンチウを掌握しているという。ただ、ロイター通信は、マリアル外相が反乱軍の油田制圧を否定したと報じている。
キール大統領は7月にマシャール氏を解任。マシャール氏率いる反乱軍と政府軍が15~17日に首都ジュバで交戦し、戦闘は東部ジョングレイ州やユニティ州に拡大、内戦突入が懸念されている。キール大統領は最大民族ディンカ人で、マシャール氏はヌエル人。戦闘は民族対立の様相も帯びつつある。
九州からPKO参加、陸自4次隊帰国 [福岡県]
(西日本新聞)- 2013年12月22日 00時12分 南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に参加していた陸上自衛隊の第4次施設隊約180人が21日、福岡空港に到着し、福岡県小郡市の陸自小郡駐屯地で任務完了を報告した。
これで施設隊の全隊員が帰国した。
施設隊は、九州の各駐屯地の隊員が主力。首都ジュバなどで約半年間、道路整備などを担当した。隊長の梅本哲男2等陸佐(45)は会見で、過酷な衛生環境や気象条件の中、隊員の健康管理に苦労したことなどを振り返り、「南スーダンには全てにおいて支援が必要だ。日本でも関心を持ってほしい」と話した。
=2013/12/22付 西日本新聞朝刊=
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