アメリカ ⇒
29日のダウ平均は1日の下落幅として過去最大となる777ドル安。
日本 ⇒
東京株式市場で日経平均は大幅続落。一時、前日比550円を超える下落となり、18日につけた年初来安値1万1301円46銭を下回った。
時価総額は、今年1月の年初来高値から約100兆円消失した。
欧州・・・
ベルギー・オランダ系金融グループのフォルティスが事実上の国有化になるなど欧州に米金融問題が飛び火
この法案への賛否は、賛成 205 VS 反対 228 と言うことで結構大差である。
その上、ブッシュ与党の共和党の議員の反対が、野党民主党議員の反対より多かったと言うことだ。
金融界がバブル投機をやった失敗のつけを税金で穴埋めするのか!という民衆の抗議の声が、全米で旋風のように広がっているのだと言う。
こういう声の広がりと、街頭でのデモや集会の規模と激しさは、“おとなしい”日本では考えられないほどである。
そういう民衆の声に押されて、反対票を投じた下院議員諸氏は、自民党員では考えられない自主性と気概を示したと言える! ・・・だろうか?
NHKの解説員は、要旨「下院議員選挙も大統領選挙と一緒に行われるので、選挙民に迎合し、近視眼的な選択をした」(表現はこれほどダイレクトではなかったが意味はこういう意味だった)と批判していた。
NHKの解説員の立場は、一貫して「金融安定化法案」を可決して公的資金を一気に投入して腐った部分を政府が購入して、米国金融機関の経営から切り離して健全化することが正しい選択である、という立場である。
民放でも五十歩百歩で、「米国政府が腐った部分を買い取って、世界に金融危機が拡大することを阻止すべきである」(要旨)と言っている。
結局、日本でバブルが崩壊した時に、日本政府が取った公金投入が正しい選択であったと弁護しているのである。
そこで元に戻って、法案に反対した米国上院議員の態度を如何思いますか?
☆党の方針に造反してでも国民の利益を守ろうとした気骨ある議員?
☆選挙民に迎合して世界の金融危機を考えない近視眼的な議員?
☆その他
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しんぶん「赤旗」によると、
日本共産党の市田書記局長は、9月28日のサンデープロジェクトで、
【経営破たんを国民のぜいきんによる「公的資金」で救済されている三菱UFJ銀行が危機に見舞われているアメリカの「モルガンスタンレー」への9千億円もの出資を決めています。「どうして国内でまともな税金を払わないのか。これは国民共通の思いだ。】 と指摘しました。
これに呼応して田原総一郎は、
【三菱UFJは、国民の公的資金、税金で養われてきた。ろくに税金も払わず、しかも国内では貸し渋りして、なんでアメリカに9千億円も出すんだ】
と怒りの声を上げました。
共産党は、当時も今も公的資金の投入には反対しているようです。
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結局、米国政府が購入した腐った“債権”処理のため、米国債を大量に発行(要するに現物=Goldの裏付けの無い『国債』と称する紙を多量に印刷)して、これを日本や中国やロシアや産油国に半強制的に購入させ、これが紙屑になるという筋書きだ。
その上、円高・ドル安で、その紙屑になる前にも益々価値が低下してゆく。
たとえば、一時1ドル200円の時に1000億ドルの米国債を買ったとする。
すなわち日本円で20兆円だったわけだが、これが円高で1ドル100円になれば
1000億ドルの米国債の値打ちは、10兆円となってしまう。
この手口で、実際に200円台から最高時80円台まで円高となり、実際に時価総額換算では半分以下の値打ちになったのである。
こうして、日本国民の税金が米国のバブル処理に使われるのである。
医療・福祉・教育などはバッサリ削減しながら・・・
米下院、金融安定化法案を228対205で否決(トムソンロイター) - goo ニュース 2008年9月30日(火)08:52
米下院、金融法案を否決(朝日新聞) - goo ニュース 2008年9月30日(火)10:28
米金融安定化法案否決で世界的株安、市場は追加策視野に(トムソンロイター) - goo ニュース 2008年9月30日(火)14:47
(各社証券アナリストのコメントあり)
日経平均大幅続落で安値更新、欧米で金融不安広がる(トムソンロイター) - goo ニュース 2008年9月30日(火)16:28
時価総額は約100兆円消失 東証終値は483円安(共同通信) - goo ニュース 2008年9月30日(火)21:27
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