JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
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取調べの可視化

2007-12-19 23:20:48 | TVレビュー
 冤罪事件が起こる度に、「取調べの可視化」が言われ、日本共産党を含む野党も導入には積極的である。

 その、「取調べの可視化」の盲点を突くドラマが今日放送された。
水谷豊主演のシリーズ刑事もの「相棒」である。
 右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が、刑事のペアとして事件を解決するシリーズである。
 私は、水谷豊が何故か好きにはなれないので、殆ど見たことはないが、今日はたまたま見た。
 第9話「編集された殺人」


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 スナック『椿』を経営する女性(美穂)が夫(友章)を殺害したという容疑で取り調べられる。
 いわゆる長期拘留の取調べで21日間は否認していたが、22日目に自白したという。
 女性弁護士・かおり(松下由樹)は、長期拘留後の自白は、証拠とならないと主張。
 ここは、いつも私が畠山鈴香さんの事件で書いている「日本国憲法」第38条である。
【日本国憲法 第38条 自白の証拠能力
 (1)何人も、自己に不利益な供述を強要されない。
 (2)強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。
 (3)何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。 】

 一方、このスナックに週末だけアルバイトに来ていた「女の子」陽子が検察側の任意聴取で証言するが、これを「可視化」するとして録画され、裁判で公開される。
 しかし、その証言映像は、陽子の証言の中から検察側の都合の良いところだけを“編集”したものだった。ドラマの中で、そういう“編集”は検察の裁量として認められていると言う。

 陽子はその証言で、美穂と夫(友章)の激しい夫婦喧嘩の様子を語りながらも、その証言の最後で、「激しい喧嘩をするほどお互いを信頼しあった仲の良い夫婦であり、美穂が椿を殺すことなどありえない。」と証言しているのだが、その最も重要な所をカットされ、激しい夫婦喧嘩の部分だけが公開されているのであった。

 右京が、そのことを突き止めたのは、その映像で陽子の不自然な動きが、ボイスレコーダーか何かを操作しているためではないかと推測したからだ。
 結局ボイスレコーダーは見つからなかったが、その録音は携帯電話に収録されていたのだった。
 その携帯電話での収録では、上記の最後の重要な証言が記録されていたのだ。

 一方、その「編集ビデオ」を公判廷で見た美穂の父親は、陽子を呼び出し、問い詰める中で激昂して押し倒してしまい、陽子は頭部打撲で死亡する。(ここはTVドラマならではの展開だが・・・)

 証言を意図的に編集することによって、新しい“殺人事件”を引き起こしたと訴えているのである。

 弁護士・かおりは、この『取調べの可視化』について「裁判員制度を見据えたものですね。」と言い、
右京は、「このような編集された映像が裁判員に提示されると簡単に誘導されてしまう」との趣旨の発言をする。

 検察は、『取調べの可視化』に取組んでいるが、警察はこの流れに遅れていることもドラマでの検察官の発言として紹介される。

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 このドラマでは、『取調べの可視化』の危うさの面を開示して見せた。

 全て収録し、全てが開示される条件が無いと、極めて意図的な結果を導くと言うことだ。
 収録した映像を全て公開するだけでは問題は解決しない。
不当な取調べ(暴言や誘導や長時間取調べや被疑者の疲労など不都合なところ)は、初めから収録さえしない可能性が大だからだ。

 『取調べの可視化』を行う以上は、全てを収録するという最低条件が必要である。
 そして、必要に応じてどの部分でも再生され得る保証がなければならない。
検察や警察の都合で“編集可能”という現状では、却って冤罪を助長しかねない。

 時宜にかなった力作ドラマであったと言える。
ストーリーの概要は、 【オフィシャルサイト】 を御覧ください。

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探る/裁判員制度導入まで1年半  asahi.com 2007年12月10日


「朝ズバッ!」 をBPOが断罪

2007-08-06 23:52:09 | TVレビュー
 みのもんた氏の「朝ズバッ!」の報道姿勢について厳しい断罪がBPO(放送倫理・番組向上機構)によって行なわれた。

 下記の共同通信の記事では、あっさりとした表現であるが、NHKのニュース報道では、相当厳しい表現が行なわれたようだ。
 細部は覚えていないが、「朝ズバッ!」のニュースの取上げ方が、断定的で決め付け報道であることを指摘。裏づけ調査も殆ど行なって居なかったことが解ったという。

 私が、長期連載で取上げている畠山鈴香事件でも、みのもんた氏は、自ら何も調査せず風聞だけで、畠山鈴香さんを「とんでもない女だね!」と強調して、視聴者に畠山鈴香さんが犯人であるとの誘導を行なった。
 同局のレポーターが、現地から一定冷静な報道を試みたこともあったのだが、みのもんた氏が、冷静さを失った罵詈造言を続けたために、結局これが「朝ズバッ!」の見解のようになった。

 今回断罪されたのは「不二家」での、期限切れ食材の流用についてであるが、元アルバイトのいい加減な“証言”をもとに相当な事実誤認をやったまま、検証もせずに報道した訳である。

 そうではあるが、TBSに対して、「再発防止策」を求めるまではしないという中途半端な結論となったようである。放送局よりの裁定であると思われる。

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放送倫理上で重大な問題 TBS「朝ズバ」で、BPO (共同通信) - goo ニュース

NHKと民放でつくる放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」による不二家の不祥事報道について6日、「取材調査が不十分なまま断定的な表現で放送し、重大な放送倫理上の問題があった」との見解をTBSに通知した。関西テレビの捏造問題をきっかけに5月に発足した検証委が初めて審理したケース。

NHK 「戦争と平和 特集番組

2007-08-05 23:25:01 | TVレビュー
『お玉さんのブログ』や、『大津留公彦のブログ2』で、この夏のNHK戦後62年特集番組を中心に、民放の番組も交えて紹介している。

NHKも番組宣伝スポットを頻繁に流している。
NHKでは、これに関して、「戦争と平和 特集番組ブログ」も開設している。
  http://www.nhk.or.jp/sengo62-blog/

NHK公式ホームページは、


番組表は、ここをクリック (ちょっと重いかも)

goo検索でも、表示された。 ここをクリック
こちらもどうぞ
こちらはNiftyサイト

「核クライシス」第1集
 広島の日を翌日に控えた、今日8月5日(日)には、「核クライシス」第1集が放映された。
 広島で、もし現代の広島で広島型と同規模の核爆弾が地表で爆発したら、どれほどの被害を引き起こすかを現在の科学技術で可能な、核兵器を使わずに行なえるさまざまな実験やコンピューター・シュミレーションを駆使して究明しようというプロジェクトである。
 内容の紹介をしている余裕はないが、結論として、自ら被爆者であるプロジェクト・リーダーは「これらの被害は人間の手で防ぐことはできない。 唯一の解決策は全世界での核兵器の廃絶しかない」と語っていました。

 もう一つのクライシスとして、アメリカが報告した、「地上160km」での宇宙空間での核爆発である。
 この場合は、熱線も放射線も爆風も地上には届かないが、成層圏に異常を来たし、電磁パルスが広範囲の地上に降り注ぎ、電子機器が全てコントロール不能になり、航空機も含め電子回路で制御されている地上のあらゆるもの(今や都会での生活の9割以上を支配している電子回路!)が使用不能になる。というものである。
 しかし、これには何か胡散臭いものを感じた。
 何しろブッシュ米国大統領は、この報告を根拠に「テロリストに対する核先制攻撃」を主張しているからである。
 もし、テロリストがこういう作戦を試みている気配があるのなら、その作戦を容易にするような情報を、何故「報告書」として公表したのか?
 私など、こういう攻撃は予想もしていなかったが、スイスでは1990年から対処していたと言う。
 この報告書で、より広範囲のテロリストが、この攻撃が米国を壊滅させることを知ったことであろう。 それってなんかおかしくないでしょうか?
 脅威を煽って軍拡を進める軍部と軍需産業が描いたシナリオのように見える!

 NHKが、そういう情報を「核クライシス」として、無批判に流すのもアメリカ軍部迎合かも知れないが、これについても「核専制攻撃論を展開すれば、逆にテロリストも先制攻撃される前に行動を!という展開になり、一層危険である」という日本の研究者の言葉で締め括ったことは、評価できる。

 それと、ひとつ感じたのは、コンピューター・グラフィックスで、そのクライシスの事態を描いているのであるが、もっとも印象深く見たのは番組宣伝スポットの際であった。
 番組内では、CGを造った多大な苦労に報いるためか、同じCG映像を3~5回も使用していたので、次第に印象が薄れ、恐怖と脅威が感じられなくなった。
 せめて、概論の時一回と詳細な説明の時に1回の、せいぜい2回だけの使用に留めてほしい。
 メイキング映像を何度も見せられて本編では白けてしまうのと何か似ている。

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NHKホームページ より、一部だけ抜粋
  
  写真は広島でのプロジェクトの責任者(被爆者)
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核拡散に危機を感じた広島市は今年初めて、核攻撃を受けた時の被害を詳しく想定し調査を行った。その中で、現実に起こりうるとしているのは、テロリストが都市に持ち込んだ核兵器を爆発させる“地表爆発”だ。科学者たちの調査により、残留放射線が都市に想像を越える被害をもたらすことが明らかになってきた。
また、アメリカが将来起こりえる核攻撃として警戒するのが、ミサイルに搭載された核兵器が数百km以上で爆発する“高度爆発”だ。この爆発が起きるとアメリカの国土の大半に強力な電磁波が降り注ぎ、電子機器が麻痺するなど国家としての機能が崩壊すると、軍関係者は警告している。
番組では、新たなる核攻撃の恐ろしさと、それが世界の核状況にもたらす影響を徹底検証する。
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高度な『インカ文明』を 低俗なスペインが破壊

2007-07-08 23:03:39 | TVレビュー
今日の「NHKスペシャル」マヤ・インカ特集の第2回目。

天空都市マチュピチュとインカ文明の紹介でした。



「1千万人の人口が飢えることない豊かな社会が実現した」とNHKHPで紹介されています。

当時の王が王子に諭す場面
「奪って豊かになるのではなく、与えて豊かになる!」
という所は、「なるほどその通り!」とうなずきました。


 これは、スペインによる侵略で強奪・破壊されるまえの500年前まで栄えたインカ帝国だけに言える話ではありません。
 たとえば、今の日本にも言える話です。
庶民は「消えた年金・増えた税金」により政府からも生活資金を奪われ、
非正規雇用・低賃金・長時間労働で企業からも搾取・収奪され、
学校に行くにも、医者に掛かるにも何でもお金がなければ機会を奪われている。
 それが、「大企業栄えて国民滅ぶ」という状況を生み出し、トヨタ・松下など輸出企業は空前の儲けを上げているが、「国際競争力」は20位と前年の8位から大幅後退しているという状況を生み出している。
 まさに今の日本やアメリカは「奪って豊かになる」を地で行っているのであり、当時のスペインもそうであった。
 反対に「与えて豊かになる」政策を進めているのは、まさにインカ・マヤの発祥地である南米諸国・その中でも代表的な国がベネズエラでしょう。
アメリカは、『親米資本家が搾取し放題の体制』をベネズエラのチャベス政権が選挙で勝利し抑え込むことに成功したことに腹を立て、「チャベスは独裁者だ!」と言っているが、「与えて豊かになる国」が繁栄することは「奪って豊かになる国」アメリカにとっては許されないのであろう。

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 海や大河がない高地(6千m級)に、石垣造の道(インカ道)や棚田(アンデネス;段々畑)を作り、驚くべき灌漑技術で水を確保し、1千万人が豊かに暮らしてゆける信じられいような高度な「農業文明」を「インカ帝国」は築いていたのです。
    (棚田:アンデネス)
 その高度な「文明」を、成り上がり帝国である低俗なスペインが強奪して滅ぼしてしまったのです。
 精密で高度な加工技術で造形美を現していた黄金細工は、金塊にするために溶かされて「黄金」としてスペインに持ち去られました。 スペインには工芸品を評価する「文化」もなかったのです。
    (インカ道)

 インカ帝国の「文明水準」にも驚かされます。
山の頂上に「天文台」を設け、太陽の緯度・高度などから作付けの時期を指示していたといいます。
    (天文台跡)

又、海に近い低地から6千m級に至る、激しい高度さのある棚田を活用することによって、平地であれば亜熱帯から亜寒帯に至るさまざまな作物を同時期に栽培することができたのです。
沖縄で採れるサトウキビから北海道で採れるジャガイモまでを収穫できていたという事実が、土壌に埋もれた花粉調査により判明したと紹介されます。
トマト、トウガラシなどは、インカからスペインによって全世界に広がったらしいのです。
   (花粉分析から再現された豊富な作物)

 インカ・マヤについて表面的にしか知らなかった私にとっては、おおいな驚きでした。

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NHKスペシャル「失われた文明 インカ・マヤ」は、ここをクリック

そこから番組紹介文を引用(写真も)
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 空中都市、マチュピチュ。最も美しい世界遺産と言われる、インカ帝国の象徴である。このマチュピチュで続く発掘で、インカ繁栄の秘密が次々と明らかになりつつある。
 険しい山々でさえぎられ、バラバラだったアンデス一帯。山岳地帯という厳しい環境のもとで、インカはいかに強大な帝国を築いたのか。番組ではその秘密に迫る。
 国家統一のキーワードは「インカ道」。インカは、険しい山中に、総延長4万キロもの道を築き、アンデス各地を結んでいたことが分かってきた。その結果、人や物資の行き来が可能になり、統一国家への基盤が築かれたのである。
 また、急峻なアンデス山脈には、極端な高低差があり温度差も激しい。人々はそれを逆に利用し、低温を好むジャガイモや、高温を好むトウモロコシなど、様々な作物を同時に栽培した。他にもトマトや唐辛子など、南米原産の多くの農産物が、道を通して国中に行き渡り、1千万人の人口が飢えることない豊かな社会が実現した……。
 空中都市マチュピチュとインカ道を舞台に、インカ帝国繁栄のシステムを解き明かす。
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千葉真一 がNHK・ドスタで “引退”宣言

2007-07-07 17:35:50 | TVレビュー
 NHK大河ドラマ「風林火山」で、武田晴信のお守り役・且つ参謀でもある板垣信方として活躍してきた千葉真一がクランクアップした。
テレビ放送では、あと2週分出演場面があるが、撮影は終了した訳だ。

 本日のNHK「ドスタ」(土曜スタジオパーク)に出演し、この間の収録にまつわるエピソードを熱を込めて語っていた。
意外と、NHK大河ドラマは初出演だ、ということで相当力を入れて演じたようで、武田晴信が実父「信虎」追放後、父親代わりとして晴信を愛した板垣信方と同じように、市川亀治郎に「若」として接したことを話していました。


 そして、このドラマ出演ですっかり燃え尽きたと語り、「私事で申し訳ない」と何度も断りながら、
「千葉真一は板垣の死と伴に葬ることにした」
とビックリ発言。

「今年一杯で千葉真一はなくなり、来年からは新しく生まれ変わる」
と宣言しました。

 これは、このNHK番組で初めて予告無く発言したらしく、小野文恵アナウンサーもあわてて取り乱す羽目に。必死に立て直す努力をしている様子でした。

 千葉真一さんは「50年俳優として生きてきたが、このドラマでやり尽くし燃え尽きた。他の生き方もあるのではないかと考えた。来年新しい取り組みを始めるので期待してください」と述べました。

 小野アナウンサーが「その来年からの取組みをちょっと教えて貰えませんか?」と突っ込みを入れましたが「それは来年に期待してください」とのことでした。

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板垣信方
武田家譜代の重臣で信虎、晴信の二代に仕え、甘利虎泰とともに「両職」の地位にあり、いわば筆頭家老的存在。駿河守を称した。晴信の信方への信頼度は他に並ぶものがなく、晴信による父・信虎追放クーデターでは中心的な役割を果たす。攻め滅ぼした諏訪氏の本拠・上原城の城代を務め、武田家の信濃攻略にあっては常に先頭に立った。また、山本勘助が仕官した際には、家中が勘助への反感を募らせる中で勘助を庇護した。


千葉真一
1939年1月 22日生まれ。福岡県出身。
1959年、東映入社以来、テレビドラマ「キイハンター」「影の軍団」、映画「柳生一族の陰謀」「戦国自衛隊」「魔界転生」「里見八犬伝」など多くの作品に出演。以後、アクションスターの第一人者として、ハリウッドや香港にも活動の場を広げ、「エイセス 大空の誓い」「キル・ビル」「ワイルド・スピード×3」などの海外作品でも活躍。
NHKでは、金曜時代劇「寺子屋ゆめ指南」、「柳生十兵衛七番勝負」などに出演。
(NHKホームページより)

街をさまよう若者たち NHK『クローズアップ現代』(6/12)

2007-06-15 23:59:15 | TVレビュー
 6月12日(火)放送のNHK「クローズアップ現代」で、ネットカフェ難民問題を取上げ、問題点を指摘していた。

 国谷キャスターは、おざなりな相槌ではなく、核心を突く問題提起をしていたと思う。

 紹介されたある男性は、もう何日も仕事にありつけず、2千円ほどしか手持ちのお金がないという。
 ネットカフェで宿泊できるのもあと一日か二日。そこまでに仕事にありつけないといよいよホームレスという状況。
 インターネットで片っ端から仕事を当たるしかない。やっと見つけた仕事のために履歴書用のインスタントカメラ写真に700円。作業ズボン用のベルトを百円ショップで買って100円などいわゆる支度に千数百円を費やし、数百円の手持ちと言う状況。

 その彼の見つけた仕事と言うのが、商品の検品。
日雇い同然の素人に、不適合品を市場に出さないための「最後の命綱」を、訓練を受けていない経験不足の日雇いにやらせていてよいのか?

 その仕事も月14日以上は続けられないと言う。15日以上働くと健康保険や雇用保険の対象にしなければならないからではないかと“分析”。

 ここには、多くの問題が並立している。
※ もの作りの基盤がおろそかになり、製品欠陥が頻出している状況は生産現場での人員削減とともに、最後の検品という重要無比な活動を訓練も経験も無い素人にやらせていることで欠陥が見落とされる。
※ 健康保険未加入者が急増し、全体としての負担も増す。
※ 生活できない低賃金により、アパートさへ追い出され、事実上のホームレスが中高年にも広がっている。

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以下、NHKの番組紹介
☆☆☆ NHKホームページより紹介記事 ☆☆☆
6月12日(火)放送
街をさまよう若者たち
~新しい形のホームレス~

インターネットカフェ、ハンバーガーショップ、カラオケボックス。今、アパートの家賃を払えず、24時間営業の店を転々と泊まり歩いて生活する新たな形のホームレスが問題となっている。目立つのは、就職氷河期に地方から東京に出てきたものの、正社員の職を得られずに部屋を追い出された20代~30代の若者たち。ネットで見つけた日雇い派遣の仕事などに就いているが、賃金が安く、部屋を借りる時に必要な敷金や礼金などを捻出できずにいる。事態を重くみた厚生労働省は彼らの実態調査に乗り出した。また、家を失う危機に直面している若者たち自身も立ち上がった。労働組合を結成し、派遣会社に対し最低賃金のアップなどを求め始めている。若年ホームレスのぎりぎりの生活に密着取材すると共に、声を上げ始めた若者たちの取り組みにも迫る。
(NO.2425)

スタジオゲスト : 岩田 正美さん
    (日本女子大学教授)

NHKスペシャル 「日本国憲法 誕生」

2007-04-27 14:29:52 | TVレビュー
このゴールデン?ウィーク前半の注目すべきTV番組の案内である。

 先だって(2月)、NHK教育TVで「焼け跡から生まれた憲法草案」という
『日本国憲法は、決してアメリカ(GHQ)の押し付けではない』との論調で制作された番組を見て、NHK労働者の心意気に接したばかりであるが、2ヵ月後の昭和天皇誕生日にぶつけて、今度は「日本国憲法 誕生」という番組を放映すると言う。

 「焼け跡から生まれた憲法草案」の趣旨を一層深く掘り下げるのか、あるいは、その反動として改憲勢力に切り刻まれるのか?
 視聴者は注目しなければならない。

2007年4月29日(日)21:00 ~ 22:14 NHK総合TV

以下、NHKホームページの番組宣伝リードをコピペ
 このページには、日本国憲法発布を宣言する天皇、マッカーサー
そして、婦人の権利を起草したベアテ・シロタ・ゴードンの姿も見える。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070429.html
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 日本国憲法の施行から60年、今、改憲や戦後体制の見直しが唱えられている。
そもそも日本国憲法は第2次世界大戦後の世界の中でどのようにして誕生したのだろうか。

 これまで、ともすればGHQによる「押しつけ」憲法か否かに関心が集中していた。しかし、近年、憲法の制定過程をGHQとの密室の攻防にとどまらず、時間的にも空間的にもより広い視野からとらえ直そうという研究が進んでいる。

 特に国会の憲法改正案委員小委員会の秘密議事録が公開されると、GHQ草案に様々な修正が施され、「日本化」「土着化」と呼ばれる過程を経ていることが明らかになってきた。

 生存権や義務教育の無償化などここでの日本人の修正によって盛り込まれた条項は多い。また、当時の極東委員会の議事録から、ソ連や中国が憲法制定過程に注目し、議論を重ねていたことが分かってきた。

 第9条のいわゆる芦田修正について、極東委員会で日本の再軍備化の可能性が指摘され、新たにシビリアンコントロールの条項が付け加えられることになった。
番組では最新の資料と証言をもとに、戦後日本の形を決めた憲法誕生の舞台裏を世界史的スケールで描く。
 

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焼け跡から生まれた憲法草案

2007-02-12 12:07:36 | TVレビュー
NHK-教育テレビ
ETV特集で2007年2月10日(土)
「焼け跡から生まれた憲法草案」 が放送された。

 内容的には、これまで当ブログで紹介してきた内容をトレースしたようなものであり、当ブログにとっては新鮮な内容という訳ではなかったが、NHKが自民党や右翼勢力などの「憲法押し付け論」を明確に否定する「日本国憲法」成立過程を紹介したことは画期的である。

 前回紹介した「日中戦争」と伴に、NHK労働者のジャーナリスト精神を発揮した頑張りの成果と言えるだろう。

 この成立過程を解り易く解説した講談社現代新書『憲法「押し付け」論の幻』を書いた小西豊治氏が前面に出てくるかと思ったが、本の一瞬の出演であった。彼にとっては不本意なことであっただろう。

 要約すれば、「マッカーサー書簡によりアメリカより押し付けられた」とされる憲法原案の元になったものが、鈴木安蔵ら7名が早くも敗戦後2ヶ月で発足させた「憲法研究会」での緊迫した論議により作成された「憲法草案」であるということである。
 さらにその草案を起草した鈴木安蔵は、植木枝盛の憲法草案を研究して、国民主権、国民の民主的権利、地方自治など現憲法の主要事項をほとんど網羅したものとしたということである。

 占領軍民生局が付け加えたのは、「憲法の最高法規制」「違憲立法審査権」「地方政府主要幹部の公選」などだけであったということである。

占領軍民生局も憲法研究会の案を、新しい憲法として充分満足するものであると報告している。

 さらに、当時の政府が発足させた「松本委員会」は、大日本帝国憲法の改正を目的としたものではなく、問題があるかどうかを調査させるだけの範囲のものであり、その調査結果も「天皇大権」を含め「国体」をなんら変更する必要は無いとの結論を出したというものであり、悲惨な戦争に導いた政治体制になんら反省の無いものであったことも紹介された。

 こういう、旧態依然たる政府の憲法に対する認識に痛撃を与えるために、民生局は「憲法研究会」の案を大幅に取り入れた「改正方針」を示したという訳であり、これは、日本人自らが明治自由民権運動の歴史的資産から生み出されたものであることが各種資料により示されるのである。

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この件の当ブログの連載「日本国憲法は先人の智慧の結晶」
第1回へのリンクはここをクリック ここから順次連載をみることができます。

これを扱ったブログ【9条の会を応援する有志のブログ】連載
「日本国憲法は押し付けられたか?」第1回へのリンクは
ここをクリック

NHK「焼け跡から生まれた憲法草案」ここをクリック
番組解説は下記
【日本国憲法が施行されて60年になる。その誕生に新たな光を投げかける資料が最近、関心を集めている。終戦直後、日本人が構想したさまざまな憲法草案である。政府やGHQとは別に民間の憲法草案が作られていたのだ。

中でも注目されているのが、在野の学者やジャーナリストが党派を超えて集まった「憲法研究会」。 1945年12月に発表された「憲法草案要綱」は、国民主権と人権尊重の原理を掲げ、「日本国ノ統治権ハ国民ヨリ発ス」とし、天皇の役割は儀礼的なものに制限。象徴天皇制の原型とも言えるものだった。 GHQの民政局はこの草案に着目。法律の下の平等や、拷問の禁止など、基本的人権の規定には、GHQの草案を通して現在の憲法にそのまま取り入れられた条文もある。

GHQが瞠目した画期的な草案は、どうやって生まれたのか。中心メンバーだった鈴木安蔵が書き残した記録からは国民主権に基づく新たな憲法を生み出そうと、議論を重ねていった様子が浮かび上がってきた。

番組では、敗戦直後の近衛文麿や政府の草案作りや自由党、社会党など政党の憲法案も紹介。焼け跡で、新しい憲法を構想した戦後日本人の姿を浮かび上がらせていく。 】

NHKスペシャル 「日中戦争」

2007-02-09 23:37:01 | TVレビュー
今、終わりました。

「一撃で終わらせる」
 軍部の独走。
イラク攻撃を行なったのはブッシュとネオコンでしたが、「一撃で終わらせる」と言いながら、今も泥沼にはまっている米軍も同じですね。

もっとも日本軍部の、取り分け中国派遣軍の参謀の独走と描くことで、日本政府の直接的責任を免罪していますがね。
一応近衛文麿の優柔不断は描いてはいましたが。

それと、南京虐殺は、ドイツの資料、日本軍の資料、日本軍人の目撃などから裏付けられていたようには思えます。
軍服を捨てて、便衣(民間服)で住民の中に隠れた中国軍兵士の策略のせいであるかのようにも描いてはいましたが。
それに関連して「戦時国際法」を適用するかどうかの判断で、この国際法の適用を逃れるために、「事変」と称して宣戦布告もなしにズルズルと戦線を拡大していった。そして「戦争ではないから、戦時国際法(特に捕虜に関する人道的取扱い)を適用するに及ばず、」と捕虜を虐殺するとは・・・
宣戦布告していないなら、戦争状態以上に人道的に行なう必要があるでしょうに!
全く反対の考え方なんだから・・・
これでは、戦後日本政府が長らく信頼されなかったのも無理はないか・・・
いまもって信用されていないようですが・・・
「6カ国協議」でも、主役ではなくアメリカの添え物みたいな扱いだし・・・

それにしても、無能な政治家だと思っていた蒋介石が極めてしたたかな外交手腕を持って事に当たっていたのには驚きました。
日独伊防共協定を結んでいたドイツから日本軍と戦う武器を輸入し、軍事顧問まで派遣させ、一方ヒトラーも金儲けのためなら、中国への武器輸出を偽装してでも進めるというしたたかさ。

さらには、欧州戦線で敵対し、触発の危機にあるドイツ・ソ連の双方から武器を購入する巧みな蒋介石の立ち居振る舞い。

これと比べると、日本の政治家の外交能力の無さや、軍部の戦略の無さがあまりにも目立ちます。
それは、今もって続いている訳ですが・・・

まあ、NHKとしては、そこそこ真面目に取組んだ番組だと言えるでしょう。

気になったのは「国共合作」が蒋介石の主導により結ばれたように描いていること。
第一次「国共合作」は、日本軍に暗殺された張作霖の息子張学良が中国共産党の意を受けて、蒋介石を逮捕拘束して強制的に締結させたものだったように記憶していますが。
毛沢東が主導して結んだ統一戦線だっとと思います。

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NHK に メール で抗議しました。

2007-02-07 21:17:39 | TVレビュー
ポラリスから来たTBを見てみたら、
今日2月7日午後7時の NHKニュース で
柳沢厚労相の“再びお騒がせ”発言を紹介していた中で、唯一日本共産党のコメントを無視して紹介しなかったということなので、
早速抗議メールを送りました。


ところで、“再びお騒がせ”発言とは、「ポラリス」を引用すると
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曰く、 「若い人たちは結婚をしたい、子どもも二人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」 と。

 これに対し、日本共産党の穀田恵二国対委員長は六日、国会内で、柳沢伯夫厚生労働相が、二人以上子どもを持ちたいという若者は「きわめて健全」とのべたことについて記者団に問われ、
「子どもが一人だったり、いなかったりするのは不健全だといいたいのか」
と批判しました。
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というものです。

ところが、NHKのメールフォームは、僅か400文字しか受け付けず、最初投稿フォーム枠内に書いた抗議文を半分くらいに縮小せざるをえず、随分弱い内容になってしまいました。

前半はポラリスの記事にある、柳沢発言と日本共産党穀田恵二国対委員長が記者団に対して回答した内容を紹介しながら、
後半で以下【 】内の文を追記すると、400文字を多く超過してしまい、相当削る結果となってしまいました。

【このような意図的な特定政党排除は「編集権」を隠れ蓑に誤魔化す訳には行きません。
唯一日本共産党だけを排除することは
、公平な報道姿勢に反し、国民の知る権利を奪うものであり、「まっすぐ、真剣NHK」の反省からも遠い姿勢です。特定政党の意図的排除は、逆の意味で政治活動への介入(Negative Campane)です。このような報道姿勢は許せません。
(上の赤文字を削除しました。)

NHKのこの字数の制限は、できるだけ国民からの雑音は聞きたくないという姿勢の現われそのものです。

その後の午後9時のニュースでも、国会論戦での自民党・猪口議員、民主党・小宮山議員の質問、
社民党・福島党首、国民浸透・亀井代表代行、公明党のコメントを紹介していましたが、又も日本共産党はシカト(Pass through)しました。
全く許せない排除の仕方です。

とはいえ、柳沢厚労相の「国語の力も充分ではございませんので・・・」は噴飯ものです。
国語もできない人を大臣にしておいてよいのか!?

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木村佳乃 ハイビジョン特集「輝く女」 シリーズ

2007-01-26 18:14:08 | TVレビュー
昨夜、というか今朝(1/26)早朝
たまたまNHK総合TVを付けっ放しにしてウトウトしていたら、
「輝く女」 -木村佳乃
という番組(の再放送)が始まった。

この女優がじつは好きなので、眠くなるまでみることにした。

彼女の生い立ちを追いながら、生まれたロンドンや育ったところやお世話になった人々を次々と尋ね「自分探し」をしようという構成で、彼女の魅力が余しつくされること無く描かれていたように思う。

読書好きでもあり、話しぶりには知性と教養が嫌味にならずに、さりげなく現れていた。

尊敬する女優藤山 直美、尊敬する俳優大杉 漣を訪ね対談している。

愛用のカメラ(デジカメではない)を持って、これら行く先々の人々を撮ってゆく。

30分くらいの番組かと思っていたが、なかなか終わる様子がない。
1時間ほどのところで、タイトルのテロップ「輝く女」というのが出たので、終わりかと思ったが、ちょっと息抜きだった。

後半は生まれたロンドンに生家を訪ね、幼児の頃お世話になった家族を訪ね・・・と続く。
そして後半の中心は、ロンドンのパントマイム一座(と言っても3名)に3日間入門し、最終日にパブで数十人の客を前に公演するまでを詳しく描くところだ。

結局、この番組1:10amに始まって3:00まであった。2時間枠!
おかげで睡眠不足もはなはだしい。

木村佳乃という『帰国子女お嬢様女優』が、本格的な「女優」となる過程を詳しく描いたドキュメントであり、彼女に惚れ直したところである。

番組案内は、ここをクリック

木村佳乃さんの声と映像を見たい方はここをクリック

のだめカンタービレ Last Lesson

2006-12-25 23:47:39 | TVレビュー
今日12月25日はXmasですが、
「のだめカンタービレ」では、ライジング・サン(R・S)オーケストラのクリスマス・コンサートという千秋指揮の最後の演奏会の日でもあります。

RSオーケストラ こと のだめオーケストラもこれまでの練習成果の見せ所です。
演奏家に扮する俳優達にとっても訓練の成果の集大成というところでしょう。


ドラマ前半では、千秋がのだめを追って福岡県大川市まで迎えに行くという設定であり、のだめの家族が一堂に会し、相変わらずのドタバタ劇を見せてくれました。

しかし、後半は、クリスマス・コンサートのリハーサルから本番へというストーリーです。


コンサートマスターたる清良(水川あさみ)の独奏で、サラサーテの超絶技巧の「カルメン幻想曲」を披露したのですが、水川あさみがUPに耐える演奏振りで指使い弓使いとも様になっていたのに驚きました。本当にバイオリンの経験があるのではないかと思わせるリアルさでした。
よくあるように指の動きだけUP、顔だけUPではなく、やや下の角度から指(左手)弓(右手)顔が同時に映る角度で撮り、それも一瞬ではなく、ある程度のフレーズを通しで撮影していましたので、そのフレーズだけとはしても、あれだけ堂に入った演奏振りをみせるためには相当血のにじむ(本当に指先の爪の中から血のにじむ)ような訓練をされたのでしょう。
水川あさみさんインタビューは、ここをクリック

音は別撮りだとは思いますが、これを見ていて感動してしまいました。

他のパートの人たちも、写されている間合いの演奏振りは結構きちんとした指使いをしていたように思います。もっともメインキャスト以外のオケ・メンバーは本当の演奏家の皆さんだとは思いますが、その本職の人たちの演奏振りに引けを取らない演奏「振り」でした。

メインは、ベートーヴェンの交響曲第7番ですが、第一楽章は冒頭から半分以上切れ目無く演奏を続け、一部オーバーラップさせて第4楽章のフィナーレに繋いでいました。
これら演奏の過程で、音楽は切れ目無く続きながら、これまでのエピソードが映像と音で嵌めこみ合成となって一層感動を盛り上げました。

このドラマ「のだめカンタービレ」は、残念ながら全編見ることはできませんでしたが、見た分だけで言えば、クラッシックを大いに若者に啓蒙した立派な番組だったと思います。その上、前にも書きましたが、クラッシック通にとっても、聴き所の豊富なものだったと思います。

コミックの方は、まだまだ続くでしょうから、TVドラマでも続編や特番が行なわれることでしょう。
このドラマを作られたスタッフとキャストの皆さんに感謝とエールを送りたいと思います。

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のだめカンタービレ

2006-12-04 23:17:14 | TVレビュー
なんとも言いようのない「ドタバタ喜劇」であるが、何か味がある。

そういうのが、この番組の特徴だろう。

クラッシック音楽をあまり聴かない人たちや、全く縁が無かった青少年を、クラシック音楽に近づけたことは、高く評価されるだろう。

残念ながら私は原作のマンガは読んでいない。
しかし、その雰囲気をこの番組は伝えているのであろう。

マンガでは、音を伝えるのが困難であり、知っている人は知っているという感じだっただろうが、TVドラマ化することで、音を音として聴かせることができた訳である。

それが、うまく行ったのかどうか?
先ほど述べたように原作を読んでいないので何とも言えない。

それは別として、
ドタバタではあるが、各回に新たな音楽が配されているようで、音楽通にも楽しめるものとなっている。
本日の回では、その中の演奏会で演奏されるメインの曲・ブラームス「交響曲第1番」は、もちろん、モーツァルトの「オーボエ協奏曲」そして、ラヴェルの「ボレロ」、バッハの「マタイ受難曲」、そして私も知らなかったもう一曲(おそらくドヴォルジャークかスメタナの曲?)が演奏され、またBGMとして流れた。

オーボエ協奏曲では、福士誠治が訓練の成果か、指使いも結構まともに動かしているようだった。
この点、NHKは雑だ。どのドラマを見ても指使いはいい加減で、適当に動かさしている。
その面では、全ての楽器に演奏どおりの動きをさせているところは評価できる。

水川あさみのヴァイオリンも結構「様に」なっている。

上野樹里の、新しいキャラクターへの挑戦と熱演(ちょっととぼけた・抜けた感じを良く出している。)も心憎い限りである。

で、この番組への私の評価は上々である。
音楽喜劇と言う新しいジャンルを開拓した!

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話し変わって、先日来頭痛が続いていたので、今日夜間診療に出向いてCTスキャンを撮って貰ったところ、頭骸骨にも脳にも異常を認めませんでした。アルツハイマーのような萎縮も認められません。ということで、安心しました。

蒼井 優 さん が可愛い

2006-10-19 23:00:51 | TVレビュー
先だって御紹介した 映画「フラガール」で主役を演じ、
最後の大迫力のフラダンスを披露した 蒼井 優 さん。

私は、この映画を見るまでは、何かのCMで見たことがあったかな?
(パンのフランソワがその一つ)
と言う程度でしたが、略歴を見るとミュージカルの分野でも
活躍されているとのこと。
ミュージカル好きの私といたしましては、若干、認識不足でした。
そのうえ、福岡県出身です。

【Wikipedia】より一部引用。
1999年にミュージカル『アニー』のポリー役に選ばれデビュー。
2002年には、三井のリハウスの10代目リハウスガールに選ばれる。
第14回(2004年度)日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を『花とアリス』の有栖川徹子(アリス)役で受賞する。
2005年には6本もの出演作が公開され、今や映画系若手女優のトップを走る存在に。
(これは、極一部です。この年齢とは思えない多彩な出演歴は、下記リンクから御覧ください。)
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その蒼井 優 さん。
今夜は、Drコトー診療所2006 で、
柴咲コウ扮する看護師・彩佳が、ガン治療に専念するために現場を離れるのを
引き継いで、コトー診療所の新任看護師・ミナ役で「配属」されている。
もしかしたら、先週から出演していたのかもしれないが・・・。

「フラガール」では、最後のダンスに至るまでは、内気な雰囲気で控えめで
あったが、それが却って最後の熱狂的フラダンスを感動的なものにした。

Drコトー診療所でも、新米の慣れない看護師をうまく表現しているが、
最終回に、どのように化けるかが楽しみだ。

【蒼井 優】で検索すると彼女が、公式ホームページを開設していることが解った。
ここをクリック

Drコトー診療所2006は、ここをクリック

蒼井 優さんに関する詳細情報は、【Wikipedia】

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ラテンアメリカの挑戦 チリの場合

2006-08-05 01:49:20 | TVレビュー
NHK「ラテンアメリカの挑戦」
後半は、チリやボリビアなどの近況を描く。

 今年(2006年)1月。チリでは民主的な選挙でラテンアメリカ初の女性大統領ミチェレ・バチェレが選出された
【彼女の父は将軍で、1973年9月11日のピノチェトの軍事クーデタに反対し、獄死した。彼女も母とともにピノチェトに投獄され、拷問を受け、その後国外追放された、という経歴をもつ。
 彼女は、夫とともにチリ革命武装戦線という抵抗運動のメンバーであった。彼女の夫は暗殺された。彼女は逮捕され、ピノチェトの最も悪名高いVilla Grimaldi拷問収容所に投獄されたのであった。】(Yahoo 情報検索より引用)

 番組では、1970年に世界史上初めて選挙によって成立した社会主義政権アジェンデ大統領が、それまで国際石油資本や米系大企業に支配されてきた経済を国民本位に転換し始めたというところから紹介を始めた。
 そして、CIA秘密報告文書を映像で追いながら、度重なるクーデターや経済封鎖を米国主導で仕掛けてゆく様をありありとフォローする。
そして、米国のシナリオによるピノチェット将軍によるクーデターが1973年に終に“成功”し、政権を担ってきた政党や支持者や労働組合員が次々に逮捕・弾圧される様を当時の映像で追う。
そして多くが殺され、また今に至るも行く辺不明であると説明し、30年間毎年追究し続けている集会を映し出す。
 (チリ共産党が大弾圧され、ヴィクトル・ハラなど多くの文化人・知識人が虐殺された。)
 無名戦士の墓には、まさにN.N(No Name に相当)と書かれた十字架の墓標が立ち並ぶ様を示す。

 ピノチェットによる独裁政権は長く続き、一面ではアメリカ的反映は見せつつも、貧富の格差と失業者は空前のものとなった。

 ようやく30数年ぶりに民主的な選挙が改めて行われ、バチェレ大統領が選出されたのである。
 番組では大統領顧問らしき側近がインタビューに応じていたが、この方も同年代の女性であった。
女性パワーが彷彿としていたのも特徴である。
 チリでは、実績作りはこれからである。
番組も、チリでの挑戦はこれから多くの課題を抱えていると締めた。