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福島第一『汚染水』漏れ、東電の計算「評価甘い」 行き場失う『汚染水』

2013-04-08 12:32:33 | 事件・事故
2013年4月8日(月)

 この問題では、産経新聞や読売新聞も報道が積極的である。

 読売新聞は、東京電力が発表した 【7,100億Bq(ベクレル)】 との推定値が

貯水槽内の汚染水の50分の1の 【6,000Bq/c㎥】 という低い濃度を使って計算

したものであり、遥かに低い(甘い)評価となっているとの専門家の疑義を

報道している。

 貯水槽内の汚染水の濃度 【290,000Bq/c㎥】 で試算すれば、

約35兆Bq の放射性物質が貯水槽の外へ漏れ出したことになる。


 東京電力は、

「シートに放射性物質を吸収する能力はなく、濃度低下の理由は不明」
  と言っているとのこと。

 無責任にもほどがある!

 そして、読売新聞はもう一歩ツッコミを入れて

【外から水が加わって薄まっていた場合、同6000ベクレルに
 対応する漏水量は120トンより多くなる。】


   と書いている。

 要するに、こう言いたい処を少し表現に“工夫”した訳だ。 すなわち

① 漏れでた貯水槽内の『汚染水』は、少なく見ても120トンである。

② 貯水槽内の『汚染水』の放射能濃度は、【290,000Bq/c㎥】である。

③ 防水シートに放射性物質を吸収する能力は無い。

④ すなわち漏れ出た放射能は、少なくとも【35兆Bq】である。

⑤ 外部で【6,000Bq/c㎥】の測定値が出たとすれば、水で希釈さたもの。

⑥ 外部の水で希釈されたとすれば、『汚染水』の量は120トンを大きく超える

⑦ どれ位多量の水で希釈されたかは不明であり、計算できない。

⑧ 【6,000Bq/c㎥】×120トン=【7,100億Bq(ベクレル)】と云う数値は、
  それぞれ低い方の数値を掛け合わせた極端に低い数値である。

 尤も、その低い方の数値【6,000Bq/c㎥】すなわち1cmの角砂糖サイズで

6,000Bq もあるだけでも恐ろしく濃度が高い。

食品の基準が【100Bq/kg】 であるから、比重1.0の水で換算すれば、

【6,000Bq/c㎥】とは、【6,000,000Bq/kg】 1kg 当たり 6百万Bq
相当の高さである。

いわんや、【290,000Bq/c㎥】は、

    【290,000,000Bq/kg】=1kg 当たり 2億9千万Bq の高濃度である。

 『汚染水』の一部漏洩だけでも、これだけの汚染が拡散するのである。

 いかに原発が汚いプラントであるかが解る!

 原発は全て直ちに廃止するしかない!


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福島第一汚染水漏れ、東電の計算「評価甘い」
 (読売新聞) - 2013年4月8日(月)10:38

 

 東京電力福島第一原子力発電所の地下貯水槽で5日に判明した汚染水の大量漏出について、漏れた放射性物質の総量を7100億ベクレルと推定した東電の計算に対し、「見積もりが甘い」との指摘が専門家から上がっている。

 貯水槽内の汚染水の50分の1という低い濃度を使って計算したためだ。冷温停止状態の宣言後では最大規模となった今回の汚染水漏れで、環境への影響は東電の推計を大幅に超えている可能性がでてきた。

 貯水槽は、3層構造の止水シートで覆われている。最も外側のシートと真ん中のシートの間にたまった水から、1立方センチあたり約6000ベクレルの放射性物質が検出された。東電は、この濃度と漏水量120トンを掛け、漏れた放射性物質の総量を7100億ベクレルと算出した。

 しかし、貯水槽内の汚染水の濃度は、約50倍高い同29万ベクレル。普通に120トンと掛け合わせれば、約35兆ベクレルの放射性物質が貯水槽の外へ漏れ出したことになる。東電は「外部に出る部分の濃度で計算することにしている。どちらかが誤りだというわけでもない」と強調しながら、「シートに放射性物質を吸収する能力はなく、濃度低下の理由は不明」という。外から水が加わって薄まっていた場合、同6000ベクレルに対応する漏水量は120トンより多くなる。


福島第1、別の貯水槽も汚染水漏れ
 全7カ所同じ構造でトラブル再発の恐れ

 (産経新聞) - 2013年4月8日(月)08:05
 

 福島第1原発敷地内にある地下貯水槽から、放射性物質に汚染された水が漏れた問題で、東京電力は7日、別の貯水槽でも汚染水漏れがあったと発表した。貯水槽は敷地内に計7カ所ある。いずれも同様の構造であることから東電は総点検を急いでいるが、同様のトラブルが今後も起きる可能性を示唆している。

 東電によると、新たに漏洩(ろうえい)したのは、5日に汚染水漏れが発覚した2号貯水槽のすぐ東側にある3号貯水槽。3号貯水槽(縦56メートル、横45メートル、深さ6メートル)の容量は約1万1千トンで、1月8日から貯水が始まり、ほぼ満杯状態だった。

 貯水槽はいずれも掘り下げた地面の上に3層の防水シートを敷いた構造。3号貯水槽では、6日夜に一番外側のシートと地盤の間の水を採水し測定したところ、放射性物質濃度が、前回の検査から約2倍の0・11ベクレル(1立方センチメートル当たり)検出された。

 2層目と3層目の間にある水も採取し、1800ベクレルを検出。7日にも2200ベクレルが検出され、汚染水漏れと判断した。汚染水は0・3~3リットルで少量と推定されている。海から700メートル近く離れており、海洋への流出はないという。東電は現在、2号貯水槽の汚染水を1、6号に移送する作業を進めている。3号貯水槽でも6号に汚染水を移送する。

 他の貯水槽の汚染水漏れについて、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「そういった可能性も含めて見ていく必要がある。原因に迫れれば、どう考えればよいかはっきりしていく」と説明している。

 東電は7日、第1原発で停電などトラブルが相次いでいることを受け、広瀬直己社長を本部長とする緊急対策本部を設置した。 



行き場失う汚染水 貯水槽漏れ
 続発の恐れ 福島第一原発

 朝日新聞 - 2013年4月8日 朝刊

  朝日新聞知的財産管理チーム様より著作権侵害が行われているとの
  お問い合わせがgoo事務局にあったとの指摘により、引用記事削除

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