今回の選挙で特に意外な感じがしたのは、【日本未来の党】 の惨敗振り。
選挙前には主として旧【国民の生活が第一】が保有していた議席を中心に
61議席と云う、一定の勢力を保持していたのに、この選挙で9議席と『1/6』
以下に激減するという惨敗振り。
大キャンペーンの中で1議席減に持ちこたえ8議席となった日本共産党と
同程度の勢力となってしまった。
比例区によっては共産党の得票率を下回った処も少なくない。
私自身は共産党に投票したが、共産党は多少ハードルが高いが自民や維新が
躍進しては困ると云う人々や、当初「維新」に期待したが、ブレマクリ発言や
右翼排外主義暴走老人と結託したことにイヤ気が差した人々の票が相当数
流れるのではないかと思っていた。
維新をヤッツケルためには、「未来が維新の票を食うのは意味がある」とも
思っていた。 しかし、結果は惨憺たるものだった。
【「嘉田さんのフレッシュなイメージは選挙には絶対プラスだ」と合流の効果
を期待】(時事通信)した少なからずの自己保身組は足元を掬われた。
未来に合流した多くの現職議員は、旧【国民の生活が第一】の人気が低迷
しており、「このままでは選挙で落選するかも」との自己本位の打算から
斬新に見えた嘉田代表の「この指に止まった」に過ぎず、選挙での国民の意識
を甘く見たのだろう。
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取分け、マスメディアが「日本未来の党」の結成に当たっての小沢一郎氏の
関与をネガティブ・キャンペーンとして次々に流したことも影響したかも。
これを見ると、やはり一般国民のレベルで見ると小沢氏のダーティーイメージ
は、相当色濃く浸透しているようである。
一方で、一部のSNSでは、「小沢氏冤罪説」を大々的にキャンペーンして、
小沢氏の力量などのプラス面を強調する書き込みも数多くなされた。
しかし、原発推進勢力の総力戦で、「日本未来の党」は、その「未来」が
ほぼ無くなってしまった。
当選した議員にも動揺が広がり、小沢氏の手腕に疑問を感じ始めている。
小沢氏お得意の解党に至ることは遠からず間違いないことと思う。
小沢氏は念のため【国民の生活が第一】を解体せず温存しているのである。
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結果として言えることは、日本ではまだアメリカや北アフリカのようにSNSが
政治を転覆するほどの力は無く、大手メディアの圧倒的情報力に左右される
人々の方が大多数であると云うことである。
従って、インターネット選挙を解禁すれば、この閉塞状況を打開できると
考えるのは極めて甘い考えであると思う。 解禁すれば解禁したなりに権力側は
膨大な資金力と広告代理店などの力で魅力的なコンテンツを多発させ国民を
そちらに誘導する。自民党などの大政党は、政党助成金や企業献金等の資金力で
大量のSNS情報を発信するだろう。 結局市民運動のSNSは埋没させられる。
これは、「原発国民投票」を求める人々に対しても警鐘となるはず。
安易に「国民投票」を求めると、権力にコントロールされた「国民の意志」が
構築されてしまう。
「憲法改正」「憲法改悪阻止」でも同じことが言える。
権力側は、今回の結果で情報操作のノウハウの確信を得たことだろう。
これで、「何でもあり」である。
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落選続々…“小沢時代”に幕
「読みを間違えたのかなあ…」
(産経新聞) - 2012年12月17日(月)08:02
「国民の生活が第一」から日本未来の党に合流した候補者は相次いで落選の憂き目にあった。小沢一郎元民主党代表は、嘉田由紀子滋賀県知事を代表に迎え党の看板を一新しても勝てなかった。選挙に強いという「小沢神話」の崩壊を印象づけるとともに長く永田町を支配した「小沢時代」の終わりを知らしめた。
「小沢さんは読みを間違えたのかなあ…」
16日夜、選挙区で敗北した、小沢氏に近い前職は放心状態でつぶやいた。他の前職関係者も「未来への合流は失敗だった」と断言。小沢氏に従って合流した前職に「裏切られた」との思いがくすぶり始めている。
小沢氏の求心力低下は7月の生活結成とともに始まった。第三極が連携する「オリーブの木」構想は不発。そこで「脱原発」を旗印に嘉田氏と新党を結成、自らは「またまた一兵卒」となって小沢色を薄めようとしたが失敗。「小沢王国」といわれた岩手県も大きく揺らいだ。
小沢氏は16日午後、都内で嘉田氏と会談し、今後の連携を確認したが、展望は開けそうにない。
嘉田氏「今回がスタート」
=大幅後退、合流効果上がらず【12衆院選】
(時事通信) - 2012年12月17日(月)02:11
日本未来の党は衆院選で公示前勢力からの激減が確実となり、嘉田由紀子代表は16日夜、都内に設けた開票センターで「(党結成から)公示まで1週間。時間が足りなかった」と悔しがった。嘉田氏は「責任を感じている」と述べたが、「今回がスタートだ」として代表は続投する考えを示した。
また、無役となっている党内実力者の小沢一郎氏の処遇については「小沢氏自身もそう前に出たいとは思っていない、と思う」と述べ、引き続き党役員には起用しない意向を明らかにした。現在、空席となっている幹事長ポストに誰を起用するかは明言を避けた。
未来は、小沢氏が率いていた国民の生活が第一が実質的な母体となり、結成された。生活出身の前職からは当初、「嘉田さんのフレッシュなイメージは選挙には絶対プラスだ」と合流の効果を期待する声が上がっていたが、振るわなかった。
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