11月2日のコンサート・レビューの続き。
私が着席しているのは、下手2階1列目の中間付近。
後半は、チャイコフスキーの定番「白鳥の湖」(指揮者のシモノフ編)
レニングラード・バレエなどで、全曲通しバレエ公演を見たことがあるが、オケピットに入っているときには、こんなに大迫力・大音響だったかと疑うほど、凄い大音響。
もちろん、静かに進むところもあるからこそ、コントラストが明瞭で好い音楽となる訳ではある。
とはいえ、迫力満点ながら、背筋ゾクゾク感の感動を呼ぶには及ばなかった。
以前、東京の国立劇場コンサートホールでも「白鳥の湖」をコンサート形式で聴いたことがあったが、その時もそう言えば、迫力満点で満喫した覚えがある。
シモノフ選の本日の公演。あの有名な曲が選ばれていないのは何故?
というところがあった。
しかし、そこはなかなか曲者。
アンコール曲に、その曲「四羽の白鳥の踊り」を持ってきたのだった。
鳴り止まぬ拍手にもう1曲アンコール。
ポケットから懐中時計を取り出して時間を見て、「よしもう一曲行こう!」という仕草に会場爆笑。
ユーモアもサービス精神も兼ね備えた指揮者である。
そのアンコール曲は「眠りの森の美女」から最も有名なワルツ。
その曲も終わると、開いていた楽譜を聴衆に良く解るように大げさに閉じ、指揮棒を譜面台に押し付けた。すると、その指揮棒が縮んだ! テレスコピック式・指揮棒だったのだ。
そういう仕草も大げさにするので、観客の喝采を受けていた。
今日の入りは、一部空席(売れているが来られなかった席?)もあったが、補助席も出すほど、ほぼ満席であった。
コンサートが終了したのは9:45と、日本のクラシック・コンサートでは破格の遅さ。やむをえず、途中退席する観客も居た。
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