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パソコン遠隔操作事件 容疑者は強く否認 メディア論調にも変化

2013-02-27 12:26:45 | 事件・事故
2013年2月27日(水)

 パソコンを遠隔操作して冤罪で4名もの容疑者を誤認逮捕した事件。

 この“真犯人” として2週間に亘って逮捕拘留されている容疑者が

「私も、冤罪で逮捕された人たちと同じで全く身に覚えがない」

 との趣旨で、容疑を否認していると云う。

 当初、容疑者を「真犯人」扱いして名前入りで報道した各社も

無責任にも徐々に『冤罪の疑い』風に論調を変えつつあるようだ。

 当初の報道も、現在の報道も殆どが 捜査関係者への取材 であり、

地道な独自取材で真相を解明しようと云う努力が感じられない。

 一例として、【朝日新聞】Web記事の見出しを挙げると下記のよう・・・
 
     *******************

暗号化ソフト、何度も使った形跡
 PC遠隔操作事件

 (朝日新聞) - 2013年2月12日(火)16:07


 暗号化ソフトを何度も使った形跡があるから「真犯人」らしいと推測。

これが犯罪の証拠となるなら何万人も容疑者が居ることになる。

ウイルスの構造、捜査関係者以外知らず
 PC遠隔操作

 (朝日新聞) - 2013年2月13日(水)13:50


 容疑者が「真犯人」しか知らない情報を持っていたかのような報道。

PCに犯行声明通りのウイルス
 遠隔操作事件

 (朝日新聞) - 2013年2月14日(木)08:29


 犯行声明通りのウイルスを容疑者のPCから発見したと捉えられる見出し。

遠隔操作ウイルスなんだから、そのウイルスが誰のPCから発見されても

おかしくないはずなのに、真犯人の証拠のような見出し。

「誤認逮捕の4人と同じ」
 PC遠隔操作容疑者が否認

 (朝日新聞) - 2013年2月26日(火)19:58


 ようやく、冤罪の疑いも並行して持ち始めたようだが、記事では

依然として実名報道を続けている。

 人権感覚の欠如したメディアは恐ろしい!

 これは、朝日新聞だけの問題ではなく、全てのメディアに問われている。

     *****************

【当ブログ関連記事】

PC遠隔操作で4名が冤罪逮捕された事件
 『真犯人』が逮捕された?が・・・

  2013-02-12 23:37:39



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暗号化ソフト、何度も使った形跡
 PC遠隔操作事件

 (朝日新聞) - 2013年2月12日(火)16:07
 

 遠隔操作されたパソコン(PC)からの犯罪予告事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社員片山祐輔容疑者(30)が派遣されていた会社のPCに、一連の事件で悪用された暗号化ソフトを何度も使った形跡があったことが、 捜査関係者への取材 でわかった。

 事件の「真犯人」を名乗る人物は犯行声明メールで計13件の書き込みを告白しており、 警視庁などの合同捜査本部は、片山容疑者が逮捕容疑以外の書き込みにも関与した可能性が高いとみている。

  捜査関係者によると、 捜査本部が東京都内の派遣先からPC11台を押収し調べたところ、片山容疑者が使っていたPCに、逮捕容疑の書き込みと同じ時間帯に暗号化ソフトを使用した形跡があったのに加え、ほかにも暗号化ソフトを複数回使った形跡が見つかった。 


ウイルスの構造、捜査関係者以外知らず
 PC遠隔操作

 (朝日新聞) - 2013年2月13日(水)13:50
 

 パソコン遠隔操作事件で、片山祐輔容疑者(30)の逮捕容疑となった事件で使われたウイルスは、警察が民間に解析を依頼しておらず、詳しい構造が一般に知られていなかったことが 捜査関係者への取材で わかった。

 まったく同じウイルスが、神奈川・江の島で押収された電子記憶媒体から検出されており、警視庁などの合同捜査本部は片山容疑者の事件への関与を示す有力な手がかりとみている。

  捜査関係者によると、 「真犯人」が犯行声明で関与を明らかにした13事件で使われたウイルスには、犯人自らが改良を加えたいくつかのパターンがあった。しかし、逮捕容疑となった事件で使われたウイルスのパターンについては、捜査本部がネットセキュリティー会社に解析を依頼しておらず、捜査関係者以外に構造を知る者はいなかった。


PCに犯行声明通りのウイルス
 遠隔操作事件

 (朝日新聞) - 2013年2月14日(木)08:29
 

 パソコン(PC)遠隔操作事件で、片山祐輔容疑者(30)が遠隔操作したとされる名古屋市の会社のPCが感染したウイルスには、一連の事件の「真犯人」を名乗る犯行声明メールがこのPCに組み込んだと明かした機能が実際に盛り込まれていたことが、 捜査関係者への取材で わかった。警視庁などの合同捜査本部は、犯行声明を送りつけた「真犯人」が片山容疑者であることを示す証拠の一つとみている。

  捜査関係者によると、 犯行声明メールの中で13事件への関与を告白した「真犯人」は、片山容疑者の逮捕容疑となった事件について「ウイルスにPC内のファイル送信機能を付けた」と記述。ウイルスを使ってPC内部のファイルを盗み見たことを示唆していた。 


「誤認逮捕の4人と同じ」
 PC遠隔操作容疑者が否認

 (朝日新聞) - 2013年2月26日(火)19:58
 

 パソコン遠隔操作事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された片山祐輔容疑者(30)の勾留理由を開示する法廷が26日、東京地裁であり、片山容疑者は「犯人ではありません」と述べた。岩田澄江裁判官は「罪証隠滅や逃亡の恐れがある」と勾留理由を述べた。

 片山容疑者は意見陳述で
「私は遠隔操作事件とは一切関係ありません。私は誤認逮捕された4人と同じです」
と述べた。
事件に関するヒントが書き込まれた電子記憶媒体が神奈川・江の島の野良猫に取り付けられていたことについては、江の島を訪れたことはあると認めたが、自分との関係を否定した。

 片山容疑者は「私は犯人ではありません。どうか無実だとわかってください」とも語った。

 弁護人の佐藤博史弁護士は記者会見で、勾留の取り消しが認められない場合は、さらに勾留取り消しを請求する方針を示した。 



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