キウイの成長と剪定について書きます。キウイ栽培の作業で一番面倒なのは剪定です。農薬も袋掛けも不要なので剪定作業に時間を使います。3年目位から年に4~5mも延びるのです。どれをメインにするか、どのように更新していくかが重要です。ブドウのように切り詰め過ぎると実が付きません。成長が旺盛で巻き付く力が強いので単管の棚が必要です。1~2万円のコストが掛かります。廃材利用でも良いのですが10年以上は持たないでしょう。私は剪定枝を利用してキウイ栽培を拡大させる方法を考えました。その為に剪定サービスを思い付いたのです。
キウイ栽培モデル地について書いてみます。この雪国でキウイ栽培と言っても誰も見向きもしないでしょう。ロジカル、つまり机上の空論だと言われます。そこで「キウイ栽培モデル地」を作って見ようと考えました。ノウハウを含め実践的なテスト栽培です。キウイ苗も増やして行きたいと思っています。栽培の様子を「キウイ観察日記」としてFBで公開するように考えています。因みに家庭菜園レベルでは昨年15個の初収穫は出来ています。
本来キウイの栽培期間を考えるとTPP発効前に対策を考えておく必要があったと思います。しかし今となっては暫くは影響が及ぶでしょう。それでは対応策はあるのでしょうか。そのヒントは「イチゴ栽培」にあります。日本独自の美味しい品種の開発研究を加速することです。出来れば保存性の優れている緑色系との掛け合わせを望みます。そして特許を取り国内で広める事ですね。いま出来る事は兎に角キウイを沢山作って安く売る事ですね。ニュージーランド産より安く提供出来ないと勝負になりません。その為に地域で収量の確保が見込める「キウイ栽培委託方式」を考えてみたのです。剪定サービス付きと言うのがポイントです。耕作放棄地を蘇らせる可能性を考えたのです。
キウイの増やし方について書きます。先行キウイ農家は既に結実するメスの木を所有しています。その剪定枝を接ぎ木に使いメスを増やす方法があります。糖度の高い特許苗を所有するニュージーランドはそこで日本に目を付けたのです。ニュージーランドは元々リンゴの産地でもあり、気候の似ている日本での契約栽培にノウハウを活かせると考えたのでしょう。TPP発効を契機にキウイ栽培の出遅れている日本の市場を独占する戦略に出たのです。日本は対抗策は残されているのでしょうか。
キウイ苗のオスメスについて書きます。キウイ1個に種は800程度入っています。種の発芽率も高いですし、育苗もそんなに難しくありません。しかし最大の難関は花が咲くまでオスメスの区別がつかない事です。花が咲くまで5~6年待ってオスメスが判明するのです。厄介なのは実のなるメスの確率が10~20%と極めて低い事です。ここで先行キウイ農家の助けが必要なのです。
キウイの育成期間について書きます。種類は緑色系です。
1、種から初収穫まで5~6年
2、接ぎ木苗から初収穫まで3~4年
3、挿し木苗から初収穫まで4~5年
小学生に水の担当させて、中学生で初収穫体験と言うイメージです。その後20年は継続可能です。作業が割と軽微で作業時間が少ないので農地の利活用には最適と考えます。しかし問題はオスメスです。
1、種から初収穫まで5~6年
2、接ぎ木苗から初収穫まで3~4年
3、挿し木苗から初収穫まで4~5年
小学生に水の担当させて、中学生で初収穫体験と言うイメージです。その後20年は継続可能です。作業が割と軽微で作業時間が少ないので農地の利活用には最適と考えます。しかし問題はオスメスです。
今日はダナンのスーパーで衝撃的な出来事が有りました。お正月用の買い出しで混雑していましたが、店員が青森産のリンゴを並べ始めると、その脇から客が手を伸ばし、あっという間に全部無くなりました。王林と世界一の2個で34万ドン(1700円)もします。嫁は「青森リンゴの仲介をしたい」と言い出す始末です。さて日本のキウイは輸入の9割をニュージーランド産が占めています。今年は驚きの戦略に出ました。昨年通期でも3,3万tだったのを今年は11月までで推定12,5万t以上に増やしたようです。3万t以下の日本は完敗です。更に気候が逆であることから日本の農家に特許苗の契約委託を始めました。質と量で圧倒する戦略ですね。このままではキウイ農家は壊滅的打撃を受けましょう。
キウイ栽培のもう1つの優位点は作業時間が少なく、比較的高齢者向きの果樹だという事です。年間197,5時間(ネット情報)で農薬、袋がけはほぼ不要です。
1月:20時間、2月:13,5時間、3月:3,4時間、4月:5,4時間、5月:48,8時間、6月:21,8時間、7月:11,4時間、8月:9,4時間、9月:3,4時間、10月:3,4時間、11月:37時間、12月:20時間
1月:20時間、2月:13,5時間、3月:3,4時間、4月:5,4時間、5月:48,8時間、6月:21,8時間、7月:11,4時間、8月:9,4時間、9月:3,4時間、10月:3,4時間、11月:37時間、12月:20時間
キウイの特性で一番の特徴は最大9ヶ月間の保存調整が出来る事です。11月収穫なら8月までの期間の出荷が理論上可能な訳です。
1、超短期:15℃(縁側でリンゴ追熟)食べ頃12/上
2、短期:常温10℃(暖房の無い部屋)12~1月
3、通常:10℃以下(暗室)1~2月
4、中期:5℃(小屋)3~4月
5、長期:2℃(冷蔵庫)5~6月
6、超長期:(専用施設)8月
温度とエチレンガスの調整という事ですね。
1、超短期:15℃(縁側でリンゴ追熟)食べ頃12/上
2、短期:常温10℃(暖房の無い部屋)12~1月
3、通常:10℃以下(暗室)1~2月
4、中期:5℃(小屋)3~4月
5、長期:2℃(冷蔵庫)5~6月
6、超長期:(専用施設)8月
温度とエチレンガスの調整という事ですね。
当川内地域で「キウイを新たな農産物の柱に出来ないか」と考え、提案しています。
1.キウイで地域活性化
・地域連携型「栽培委託方式」で収量拡大(キウイの苗と剪定作業を無償サービス)
2.作業は高齢者向き
・作業時間が少なく、小口出荷も可能(作業時間はミニトマトの1/6)
3.農地の維持活用
・耕作放棄地の利活用(樹木寿命は20~25年、40年以上もざらにある)
ところが、今こんな事が市場で起きています。農業新聞です。
・現在、ニュージーランド産のキウイの在庫が潤沢にあり、2月まで残る。
・そのため、国産のピークの2月と被ってしまい、ニュージーランド産の方が良く売れている。
・今年の国産キウイは梅雨明けの干ばつや秋の台風で小玉傾向で品質も悪く生産量も13%少ない。
・ニュージーランドは日本での販売を見越して9月、10月、11月と輸出を大幅に増やした。
・例年は12月までに在庫は無くなるが、今年は2月まで残る。1月以降の販売は今年が初めての試み。
・キウイの価格はニュージーランド産89円/個、国内和歌山産99円/個。
これでは今年の国内キウイ農家はかなり厳しくなりますね。
キウイは方法によっては9ヶ月も保存できますので、ニュージーランドの収穫期が4~6月でも輸出調整が十分可能な訳です。
1ヶ月分の輸出量に匹敵する大型保管設備がニュージーランドにはあるようです。
キウイの関税6.4%もTPPで撤廃されましたので、これも大きいですね。
1.キウイで地域活性化
・地域連携型「栽培委託方式」で収量拡大(キウイの苗と剪定作業を無償サービス)
2.作業は高齢者向き
・作業時間が少なく、小口出荷も可能(作業時間はミニトマトの1/6)
3.農地の維持活用
・耕作放棄地の利活用(樹木寿命は20~25年、40年以上もざらにある)
ところが、今こんな事が市場で起きています。農業新聞です。
・現在、ニュージーランド産のキウイの在庫が潤沢にあり、2月まで残る。
・そのため、国産のピークの2月と被ってしまい、ニュージーランド産の方が良く売れている。
・今年の国産キウイは梅雨明けの干ばつや秋の台風で小玉傾向で品質も悪く生産量も13%少ない。
・ニュージーランドは日本での販売を見越して9月、10月、11月と輸出を大幅に増やした。
・例年は12月までに在庫は無くなるが、今年は2月まで残る。1月以降の販売は今年が初めての試み。
・キウイの価格はニュージーランド産89円/個、国内和歌山産99円/個。
これでは今年の国内キウイ農家はかなり厳しくなりますね。
キウイは方法によっては9ヶ月も保存できますので、ニュージーランドの収穫期が4~6月でも輸出調整が十分可能な訳です。
1ヶ月分の輸出量に匹敵する大型保管設備がニュージーランドにはあるようです。
キウイの関税6.4%もTPPで撤廃されましたので、これも大きいですね。
雪深い当地区で維持存続が出来る農業にはどの様な方法があるかというテーマです。子供たちにも栽培の興味が沸く果物のうち、私は「キウイ栽培」に着目しました。川内スイーツ3兄妹のイチゴ、ブドウ栽培は既に地元企業にノウハウがあります。このキウイ栽培だけが未知数なのです。「むつ市川内版 キウイ栽培マニュアル」と言うのを勝手に作ってみました。また仮に生産が上手くいっても販売、経営が上手くできるかですね。まだまだ机上の話ですが。
【売上げ確保】
1.規模拡大・・・耕作放棄地の利用(地元耕作放棄地)
2.収量UP・・・地域住民委託システム(地元無償苗提供と剪定サービス)・・・剪定サービスがポイント
3.ロスDN・・・ワイン、ジャム、ヨーグルトの材料可能性(地元企業とのコラボ)
4.単価UP
・品種・・・緑系、赤系
・栽培方法・・・剪定と棚の工夫、肥料の工夫(粉炭腐葉土、ホタテ残さなど)
・情報発信・・・FB「キウイ観察日記」の運用
・ブランディング・・・被り物キャラクター、子供の収穫体験、アップルキウイ試行
・販売場所・・・まちの駅利用(リンゴ、ホタテと共同販売、掴み取り)
・販売方法・・・産直、都市部レストラン、キウイ狩り
・料理方法・・・調理方法及び地場産食材の組み合わせを先に考案
・保存方法・・・冬の農作業11月~4月出荷作業(キウイは追熟2週間~保存6ヶ月が可能)・・・雪室利用検討
*このキウイ栽培の大きなメリットは大きく3つです。
1.労働時間が短く比較的簡単で高齢者向き。かつ出荷作業は冬場。つまり夏場は別な作物に取り組める。
2.他の農作物より気候変動や病害虫に強い。農薬を殆ど使用しない。
3.果物人気で子供が馴染みやすく、地元後継者が育ちやすい。
*また当地域で重要なのは「動物の食害に遭いにくい」という事です。追熟しない固いキウイは猿も食べない、と聞きます。
【売上げ確保】
1.規模拡大・・・耕作放棄地の利用(地元耕作放棄地)
2.収量UP・・・地域住民委託システム(地元無償苗提供と剪定サービス)・・・剪定サービスがポイント
3.ロスDN・・・ワイン、ジャム、ヨーグルトの材料可能性(地元企業とのコラボ)
4.単価UP
・品種・・・緑系、赤系
・栽培方法・・・剪定と棚の工夫、肥料の工夫(粉炭腐葉土、ホタテ残さなど)
・情報発信・・・FB「キウイ観察日記」の運用
・ブランディング・・・被り物キャラクター、子供の収穫体験、アップルキウイ試行
・販売場所・・・まちの駅利用(リンゴ、ホタテと共同販売、掴み取り)
・販売方法・・・産直、都市部レストラン、キウイ狩り
・料理方法・・・調理方法及び地場産食材の組み合わせを先に考案
・保存方法・・・冬の農作業11月~4月出荷作業(キウイは追熟2週間~保存6ヶ月が可能)・・・雪室利用検討
*このキウイ栽培の大きなメリットは大きく3つです。
1.労働時間が短く比較的簡単で高齢者向き。かつ出荷作業は冬場。つまり夏場は別な作物に取り組める。
2.他の農作物より気候変動や病害虫に強い。農薬を殆ど使用しない。
3.果物人気で子供が馴染みやすく、地元後継者が育ちやすい。
*また当地域で重要なのは「動物の食害に遭いにくい」という事です。追熟しない固いキウイは猿も食べない、と聞きます。
農業をロジカルに考えてみました。持続可能で利益を確保できる方法はこの田舎であるだろうか、言う課題です。それで2019年はキウイ栽培に少し注力してみようか、と考えました。試していた四季成りイチゴも有力候補でしたが、私はベトナム行きの制約もあり、付きっ切りの作業が出来ないので続ける事は諦めました。でも補助金の出る若い人がハウス栽培でやるなら持続可能だとは思いますね。さて、キウイ栽培ですが、北東北では殆どありません。秋田にキウイ狩り農家が1件だけあるようですが・・・。でも8本だけですね。耐寒性がネックと言われます。ところがここ西通りにもポツポツと庭先でキウイを作っている家が散見されます。これは寒さにやられる種類と寒さに強い種類があるのですね。耐寒性そのものは雪の中でも大丈夫です。休眠中は-15Cまで耐えるとネットに書いてあります。ポイントは目覚め時期です。赤系と黄系はこの目覚めの時期が早く遅霜の影響を受けます。しかし緑系は動きが遅いのです。例えば開花は15C以下だと適さないと言いますが、当家庭菜園では6月8日に開花しました。6月の青森の気温は20Cを越えてきます。項目は以下の通りです。何が出来て何が出来ないかですね。剪定がカギなのですがプロ農家は1本に千個も付ける所があるらしいです。調べているとキウイに千円もする「キウイバード」と言うものがあるのに驚きました。大きさ1.5倍、糖度18度らしいです。
1.売り上げUP
(1)規模拡大
(2)収量UP
(3)ロスDN
(4)単価UP
・品種
・栽培方法
・情報発信
・ブランディング
・売る場所
・売り方
・食べ方
2.コストDN
(5)人件費
(6)土地・施設費
(7)機械・農具費
(8)燃料費
(9)種苗費
(10)資材費
(11)雑費
(12)租税公課
1.売り上げUP
(1)規模拡大
(2)収量UP
(3)ロスDN
(4)単価UP
・品種
・栽培方法
・情報発信
・ブランディング
・売る場所
・売り方
・食べ方
2.コストDN
(5)人件費
(6)土地・施設費
(7)機械・農具費
(8)燃料費
(9)種苗費
(10)資材費
(11)雑費
(12)租税公課
昨年、国連が小農宣言をしたそうです。2019年から10年間です。農業新聞にありました。世界的には人口増加で食料不足です。気候変動で災害も多数発生します。日本のメディアは小農宣言をあまり言いません。以前も書きましたが、青森県は「食料自給率」「エネルギー自給率」が全国トップレベルです。しかし統計はあくまで商業生産の数字ですね。でも青森県は東北でも農業への新規就業も増加し平均年齢も若いそうです。ここ最近、農業の機運がアップしてきたと感じます。しかし当川内地域は漁業のホタテ、ナマコは良いものの、農業は衰退の一途です。昨年、下北ワインが面白い事業をやり出しました。ナイアガラと言うブドウ苗を地元に無償提供して収穫物を受けるという物です。面白いシステムだと思います。契約農家と言う物がありますが、これをもっと栽培まで突っ込んだような感じですね。これをもっと突っ込むと場所や作業や肥料まで支援する考え方があります。当川内地域で言うと場所は耕作放棄地や未利用地の有効活用、作業は外国人実習生の派遣、肥料はホタテ残さ堆肥の利用ですね。これを高齢者向きのキウイ栽培で出来ないか、と言う私のアイデアです。
先日の議会説明会&住民意見交換会で「川内校舎を災害後方支援拠点に」と意見しました。実は以前から考えていました。廃校活用と原発避難所と避難者生活支援を結び付けたものです。たまたまNPOの炭作りを支援していたので炭の備蓄にも興味がありました。避難所の暖は一般には石油ストーブですが油の供給に難がありましょう。木炭は危険物では無いので大量に備蓄できます。万一、避難所で火災が発生しても引火性や爆発も無く、加えて他の避難所への補給輸送も容易です。災害用木炭備蓄事業が内閣の国土強靭化推進事業の民間取り組みの優秀事例としてHPに掲載されています。
先日、川内での議員意見交換会で出ていた話題のうち時間割合が多かったモノを3点挙げます。1.原発事故の避難と税収 2.災害避難周知と避難場所の管理 3.大湊高校川内校舎の利活用 川内校舎は今年から生徒募集をやめました。つまり来年、再来年も募集しないので計画的な廃校となります。川内は原発避難計画によると約1,400人がむつ方面から避難してきます。「ここは東通及び大間の30㎞圏外であり、避難の後方支援拠点地として整備できるのではないか」と意見しました。岩手の遠野のような感じです。合わせて避難者の生活支援を考えつつ、地域産業に結び付けた廃校活用が望まれます。アイデアを簡単に言うと「地域や子供たちの実験・研究場所」です。子供たちが地域産業に触れる機会を多く作り、さらに疑問点を実験・研究していける場所作りです。川内では小学生がウミニナ生態の学会発表をしたり、イルカ保護施設が出来たりしている土壌があります。教室を栽培ハウスに見立てて育苗実験などが面白いと思います。また私の家庭菜園からみると冬の「四季成りイチゴのイチゴ教室」「渋柿やキウイのリンゴ追熟教室」などが興味ありますね。