i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

人口減少出口戦略(12)

2019-04-02 16:00:14 | 川内グランドデザイン
前回、人口増加の東川町(8千人)の事を少し書きましたが、自治体初の日本語学校と留学生活用は「東川町モデル」と言われています。このモデルに注目したのは大湊川内校舎の閉校に向けた住民説明会の時ですね。私は「閉校後の施設利活用の方法を早期に協議すべき」と意見しました。また議会説明会でも「閉校後は大災害後方支援拠点地として整備を」と意見しました。原発避難計画ではこの校舎に1000人の避難者が想定されていたからです。どちらも「校舎の維持管理をどうするのか」という課題があります。避難場所なので冬期の除雪も必要です。県管理ではありますが施設を持て余すのではないでしょうか。仮にむつ市に外国人技能実習生が定着し、0.5%の300人となれば日本語学校と言う学びの場として再活用が図られるかも知れない、と言うこんな夢を考えたのです。様々な雇用も生みます。都会の大学へ行った地元若者もUターンしやすくなります。ここでは日本語を教えるのですから。「東川町モデルの応用編」です。

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人口減少出口戦略(11)

2019-04-01 16:05:06 | 川内グランドデザイン
前回、人口減少対策=地域活性化に外国人を活用する自治体が出てきた、と書きました。以前「岡山/美作市」を説明しましたが、北海道や島根などの地方都市でもあります。東川町は既にちょっと知られていますが、自治体で全国初の日本語学校を設立した所です。200人の外国人留学生で地方交付税4000万増を見込んでいます。これを住民の福祉に当てる方針ですね。留学生には毎月8千円分の買い物カードを配布とか。また、出雲市は2年前に「外国住民を30%台にする」と高い数値目標を出しました。人口17万人で現在は2%です。企業で働くブラジル人相手にレストランや雑貨店が増えているそうです。2018年に人口増の自治体は全国40か所ありますが、殆どが外国人増が理由です。国内での企業誘致や移住促進には限界がある、と言っています。つまり誰かが方針(グランドデザイン)を描かないと希望が見えないのです。私は一つのアイデアとして技能実習生の活用を提案しています。流れをまとめると「地場産業強化」→「ベトナム人技能実習生」→「インバウンド誘致」→「ベトナムビジネス交流」→「ベトナム人定着と若者流出抑止」

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外国人の身になって

2019-03-30 20:43:34 | 川内グランドデザイン
イチローさんが言っていましたね。「アメリカ行って自分が外国人になってみて外国人の気持ちが分かる様になった」と。いま、メディアでは幾分外国人住民に対する過敏な意見が出てきています。島国の日本で初めての受け入れ表明ですので止むを得ませんが・・・。でも既に東北でも外国人住民比率は上昇しています。むつ市は多分0.2%くらいでしょうが、青森0.3、八戸0.4、札幌0.6、仙台1.1くらいですね。仙台は既に1.1万人くらいは住んでいるのですね。以下外国人から見て有ったらいいな情報です。
1.多言語での行政情報
2.外国人向け生活相談
3.住居支援や入居差別の解消
4.ゴミ出しなどの案内や説明
5.自治体と連絡の取れる仕組み
6.就学時の多言語での情報
7.日本語の学習支援
8.不就学の子供の対応
9.外国語対応の医療機関情報
10.問診票の多言語対応
11.健康診断相談
12.緊急時の所在の確認
13.多言語での災害情報

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人口減少出口戦略(10)

2019-03-28 22:04:00 | 川内グランドデザイン
人口減少出口戦略で川内地区ライフスタイルの提案が必要だと述べました。以下の様なイメージです。
・最終目的は「安心安全で持続的な暮らしの確保」。その結果として人口減少の抑止となる。
・拠り所となる川内版ライフスタイルを確立する必要がある。キーワードは「仕事を生み出す仕組み」「仕事が若者を引き付ける」「ベトナム交流の窓口で地域活性化」。
・つまり地場産業を強化しながらベトナム人技能実習生を呼び込み、若者の仕事の機会を作り、合わせて高齢者、労働弱者の生き甲斐の場もカバーする仕組みが必要。
・川内地区の地場産業は自然環境を活かしながらその地で持続的に暮らす農林水産業がメイン。この地場産業を維持継続させるためにベトナム人技能実習生の若くて勤勉な労働力の助けを借りる方法を取る。
・地元の若者は県外に出て就職するよりも、発展著しいベトナムと行き来する方が人生は楽しいと考える。また高齢者を特に大切に思うベトナム人の風習も地域と馴染みやすい。
突飛な発想だと思うでしょうが、他地域ではベトナム人技能実習生を地域活性化に活用する所がボチボチ出てきましたよ。

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やはり出てきた外国人労働者支援自治体

2019-03-28 00:38:51 | 川内グランドデザイン
日経新聞WEBにありましたが、長野県内の自治体が外国人の受け入れ支援を拡充していますね。介護士の技能実習生の居住費補助や日本語教育の支援員増強などです。その中で注目は「JA長野県農業労働支援センター」というものを設置するようです。冬に作業できない農家が多い長野県で効率的な人材配分を行うため、JA長野開発機構が外国人材を雇用して農家などへ派遣する体制を整える、としています。青森も同じですがキーポイントは「冬の作業」ですね。私は下北地域で考えると「イチゴ農家」「ブドウ農家」「ニンニク農家」「キウイ農家」が中心に手を組むイメージです。ハウスイチゴとキウイ追熟が冬の作業になります。でも当面はホウレン草、ニンジンでしょうか。なおキウイの集中栽培は私の推奨する将来の形です。

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外国人材の柔軟な運用へ

2019-03-07 15:01:22 | 川内グランドデザイン
NHK-WEBでありましたが、現在外国人実習生は計画で定めた以外の作業は当たる事が出来ません。しかし、中小企業の工場や寒冷地の農業では無理が生じる実態があります。厚労省は来月にも柔軟な運用を認める要件の方向性を取りまとめる事としました。つまり農業以外にも当たれる可能性が出てきました。先の八戸のベトナム人実習生残業未払い事件などは、この様な制度運用が早期に実施されれば防げた可能性もあるように感じています。私は「地域で受け入れる方法」も出来れば良いと考えます。外国人が地域活性化に大いに寄与すると思いますよ。

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ロジカルな農業(20)

2019-03-05 15:41:30 | 川内グランドデザイン
雪深い当地で持続的な農業は出来るのでしょうか。私はキウイ栽培に着目していますが、気候から南東北が北限と言われています。キウイ栽培面積(H27/ha)を調べてみました。
1.愛媛414ha、2.福岡305ha、3.和歌山152ha、4.神奈川140ha、5.静岡130ha、6.群馬81ha、7.佐賀77ha、8.栃木66ha、9.山梨56ha、10.香川55ha、千葉55ha、
東北6県も調べました。
22.福島27ha、23.宮城24ha、25.山形22ha、34.秋田7ha、43.岩手2ha、45.青森1ha、46.北海道、沖縄0ha
やはりデータでは宮城、山形辺りまでですね。愛媛の多さはミカン畑から転作したと聞きます。
青森県はデータからは絶望的ですが、私は「当家庭菜園で昨年収穫出来た」と言う自分の実績だけが頼りです。

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冬ニンジンとベトナム実習生

2019-03-03 13:56:16 | 川内グランドデザイン
東奥日報にありましたが、六ヶ所村で冬ニンジン栽培の記事がありました。その理由としてベトナム人技能実習生を通年雇用するための仕事の確保と書いてあります。視点が私と同じです。「地域活性化にベトナム交流でコラボ」「第一次産業にベトナム人技能実習生を活かす」と述べてきました。そのための「キウイ栽培」でもあるのです。今回むつの親戚グループのベトナム観光で実習生授業見学した会社は日本に5年で2千人送り出しているそうです。

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ロジカルな農業(19)

2019-02-08 21:14:37 | 川内グランドデザイン
キウイ農家のビジネス性について書きます。キウイの栽培作業の最大の特徴は労働時間が短く(ミニトマトの1/6)、しかも出荷作業が冬場で分散出来る事です。ハウス、袋がけ、農薬など面倒な作業はほぼ不要です。他と同じ労働時間を掛けるのであれば、大規模化で収量UPしやすい作物だと理論上は判断できます。勿論、拡大するだけの農地があればの話しです。また雪国において冬場の追熟作業や出荷作業は労働力確保の面から大変好都合です。しかし現在は雪国でキウイ栽培を拡大させている所は有りません。ほぼ100%ニュージーランド産の輸入に頼っています。キウイは栽培歴史の浅い今が参入好機と言えましょう。

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ロジカルな農業(18)

2019-02-08 13:13:52 | 川内グランドデザイン
キウイの種類について書きます。現在販売されているのは主に緑色系、赤色系、黄色系です。国内流通の70%は緑系のヘイワードです。輸入トップのニュージーランド産では糖度の高いゴールドキウイなどが有ります。これは許可なく栽培出来ません。他にリンゴの形のアップルキウイなども有ります。一般には赤系、黄系の糖度は高いですが保存期間が短いです。それに比べ、緑系のヘイワードは糖度はやや低いですが保存性に飛び抜けて優れ、病気や寒さにも強いと言われています。国内栽培の北限が南東北と言われていますが、緑系については雪国でもチラホラ見受けられます。

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ロジカルな農業(17)

2019-02-07 17:00:18 | 川内グランドデザイン
キウイの受粉作業について書きます。キウイは一般にはオスとメスの開花時期が適合しないと受粉しません。しかしオスの花粉はネットでも二千円位で売られています。冷蔵庫で2年間保存可能です。ただ怖い病気を貰う事も有るので注意です。人間の手で人工受粉をすればより確実に受粉出来ます。オス花は開花直後の物を採取し、メス花に擦り付けます。オス花1個にメス花10個位受粉出来ます。オス花の花粉は数時間で効果無くなりますが、メス花の方は2~3日有効です。昨年、当家庭菜園ではオスの開花は6月8日、メスの開花は6月12日でした。

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ロジカルな農業(16)

2019-02-06 15:56:51 | 川内グランドデザイン
キウイ栽培が地域活性化に寄与するか、と言う事について書きます。
1、天候や病害虫に強く、冬場の出荷作業である事から、新しい地域産業として長期的に安定した産業基盤と成り得る。
2、比較的作業が容易にであるため、高齢者の持続的生産活動に繋がる。
3、耕作放棄地の利活用が促進される可能性がある。
4、関連した商品開発に当たり、ワイン、ジャム、ヨーグルトなど地元産業と協力出来る。

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ロジカルな農業(15)

2019-02-05 17:18:35 | 川内グランドデザイン
キウイはトップクラスの栄養素果物であることを書きます。
1、ビタミンC:体の抵抗力、免疫力のキープ。レモン4個分。1日2個で風邪を引きにくくなる。
2、食物繊維:腸内環境を整え、善玉菌が優位になる。バナナ3本分。ヨーグルトと合わせると乳酸菌も摂れ更に効果的。
3、カリウム:過剰な塩分を体内から排出し高血圧予防。カリウム含有量はトップクラス。夏場の熱中症予防にひとつまみの塩キウイは食べる点滴。
4、葉酸:神経管の形成やDNA合成、先天性疾患のリスク低減など胎児の発育に欠かせない。
5、タンパク質分解酵素:特有成分のアクチニジンは肉や魚のタンパク質分解を促進。小腸での吸収力アップ。
6、ビタミンE:血行改善。リンゴ4個分。
7、ビタミンB6:糖質、脂質、タンパク質からエネルギーを作る。
8、ポリフェノール:強力な抗酸化作用。
9、有機酸:疲労回復、貧血予防。

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ロジカルな農業(14)

2019-02-05 15:54:13 | 川内グランドデザイン
キウイの名前について書きます。キウイの語源は「キーウィ」と言うニュージーランドの国鳥から来ています。果物名は1959年に命名されました。天敵が居なかったので翼が退化して鳥なのに空を飛べません。この鳥のオスは巣作りや子育てもするので、家事に積極的な男性の事を「キーウィ・ハズバンド」と呼ぶそうです。日本では大阪天王寺動物園で唯一飼育されているそうです。ただこの樹木の原産は中国からでニュージーランドは改良に改良を重ねたようです。

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ロジカルな農業(13)

2019-02-03 16:11:50 | 川内グランドデザイン
クローン苗について書きます。キウイを増やす方法は一般には種蒔き、接ぎ木、挿し木とありますが一長一短です。重要なのはオスメスの判別です。種から育てると5~6年後にしか判別出来ず、更にメスは10~20%しかありません。これでは一般にキウイ栽培は広まらないでしょう。またホームセンターでメスの木が売られていてもオスの木も無ければ受粉しません。しかも開花時期がズレるとダメです。例えば緑色系と赤色系では開花時期が異なります。つまりオスメスが容易に判別でき、受粉時期が適合し、美味しい実を付ける「クローン苗」を作る作業が重要であると考えます。その起点となるクローン苗を作る人が固定されないと安定したキウイ栽培が出来ないと言う事になります。

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