横山の復活に期待

　横山が契約更改交渉に臨み、3年契約の3年目となる来季は、現状維持の6,500万円でサインしました。
　今季は3月に腰の手術を受けて長期離脱し、9月にようやく1軍復帰しましたが、たった2試合の登板にとどまり、防御率45.00と結果を残せませんでした。現在、腰は完治しているようで、来季の復活に期待が掛かります。

　今季はサファテと今村のおかけで、シーズン中盤以降はリリーフに安定感が出てきましたが、2人に繋ぐまでの継投に苦労した印象が残ります。来季は新外国人のミコライオが加入して勝利の方程式を確立する構想となっていますが、ミコライオの実力は未知数のため、経験豊富な横山が復帰してくれれば、7回以降の継投が確実に計算できることは間違いありません。
　先発陣は駒が揃い、更にリリーフ陣も勝利の方程式が確立されれば、素晴らしい投手陣になるはずです。来季のカープ投手陣はとても楽しみですね。

ウインターミーティング

　野村監督が米大リーグのウインターミーティングに参加しています。表向きはロイヤルズの臨時コーチ時代の人脈を利用して、今後の新外国人選手獲得の調査ということですが、たぶん本音は黒田の動向が気になるのではないでしょうか。

　黒田にはメジャーの複数球団が獲得に動いているようですから、現地の人脈を活かして黒田の争奪戦の情報収集をしていると思います。
　野村監督のコメントでは、黒田は最高の決断をしてくれると語っており、カープ復帰に自信を感じさせています。もしかしたら、現地で黒田の去就に関する情報を掴んだのかもしれませんね。

　公式にはカープが黒田と交渉しているという情報はありませんが、水面下では黒田と連絡を取っているのでしょう。黒田の性格を考えると、チームが優勝を狙うためには絶対に必要だという熱い思いを伝えることで、黒田がカープ復帰を選択してくれる可能性も高まるでしょう。

　12月も中盤に差し掛かってきましたので、そろそろ黒田の来季の去就も結論がでると思われます。カープにとって良い結論がでることを願いましょう。

新外国人野手獲得へ

球団は新外国人野手として、ニック・スタビノファ内野手の獲得を目指しているとのことです。大リーグ事務局に身分照会を済ませ、交渉を進めているようです。

　スタビノファは本職は1塁手ですが、左翼での出場も多いようで、球団は外野手として獲得するようです。今季は3Aで133試合に出場して、打率.270、28本塁打、109打点の成績を残しており、得点圏打率が.330と高いことも魅力の選手です。勝負強く、成績も良いので期待できそうな感じがしますね。

　ただ、外野手として獲得するようですが、外野手は駒が揃っており、あまり必要ないように思います。本当は三塁を守れる強打者が欲しいところですが、新井が抜けてから未だに見つからないことから、獲得は難しいのでしょうね。

　内野手がダメとなると外野手という選択になるのは仕方ないですね。スタビノファが長打力不足解消の切り札になってくれると良いですね。

バリントン、サファテ、バーデン残留決定

　球団は、バリントン、サファテ、バーデンの3選手の残留を発表しました。バリントンは8,175万円増の年俸1億3,375万円、サファテは5,400万円増の年俸9,000万円、バーデンは4,500万円増の年俸6,500万円で、それぞれ単年での契約とのことです。

　バリントンとサファテの残留はほほ決定していましたが、バーデンがどうなるのか分かりませんでした。今季は途中加入で打率.281、3本塁打、20打点という成績で、得点圏打率が.244と低かったことから、当初期待した中軸を任せるには少し寂しい数字なので、残留は微妙かもと思っていました。
　ただ、終盤は日本の投手にも慣れてきた感じがしたので、来季はもっと活躍できると思っていました。たぶん、球団も同様に考えて残留を決めたのでしょう。

　3選手の残留が決まり一安心ですが、3人とも年俸の上げ幅が大きいように感じます。バリントンとサファテの貢献度はかなり大きいですが、こんなに年俸が上がってしまうと、来シーズンも同様の活躍をしたときに、年俸が払えなくなるのではないかと心配してしまいますね。


　これで来季に向けて、チームの形が整ってきました。後は懸案となっている長打力のある助っ人が欲しいところです。今のところ大きな動きはなさそうですが、長打力不足の解消は、来季の上位進出には必須ですから、春季キャンプまでには獲得してほしいですね。