西武 310 000 000 4
広島 010 002 100 4
本塁打:[西武]若林2号
試合再開に向けて、感染拡大防止特例2021の対象として出場選手登録を抹消していた松山、西川、磯村の3選手と中崎が1軍登録されましたが、主力を欠く野手陣は、1番田中広、2番中村奨、3番堂林、4番西川、5番クロン、6番坂倉、7番メヒア、8番安部とスタメンを大幅に組み替えました。
一方、西武は源田が新型コロナに感染した影響から、先発予定だったニールら8選手をベンチから外し19人で試合に臨む異例の試合となりました。
先発の床田は、初回1死後に安打と2四球で1死満塁のピンチを招くと、山川に2点適時2塁打を浴び、なおも1死2,3塁で呉の飛球を中村奨が落球して1点を追加され、この回3点を失いました。
続く2回には1死後若林に本塁打を浴びて追加点を奪われました。3回にも安打と四球で2死1,2塁のピンチを招きましたが、若林を三振に斬って無失点で切り抜けるも、3回の打席で代打を送られて、3回を投げて7安打3四球4失点でマウンドを降りました。
打線は、2回に連打で無死1,3塁として、坂倉の適時打で1点を返すも、続く無死1,2塁ではメヒアと安部が倒れて1点止まりでした。
3回は安打と盗塁に無死2塁としながら田中広、中村奨、堂林が凡退、4回も連打で2死1,3塁とするも安部が三振、5回2死2塁も堂林が遊ゴロに倒れるなど、5回まで毎回の8安打を放ちながら1点止まりでした。
6回に2安打で1死1,2塁とすると、2死後に牽制悪送球で1点を返して、安部の適時打でこの回2点を返しました。さらに7回には安打と四球などで1死1,3塁として坂倉の犠飛で同点に追いつき、さらに安打で2死1,3塁の追加点機を作りましたが、安部が左飛に倒れて勝ち越せませんでした。
4回からは菊池保が登板して2回を1安打2四球無失点に抑えると、6回は高橋樹、7回は大道がそれぞれ1回を1安打無失点に抑えて追加点を与えませんでした。
8回は塹江が三者凡退に抑えると、9回は栗林が1安打無失点に抑えました。
8回は2死2塁のチャンスを作るも、堂林が二ゴロに倒れてしまい、9回は三者凡退に倒れて、再開初戦は引き分けに終わりました。
先発の床田は、初回に四球からピンチを招いて3点を失うなど序盤で4点を失い早々に降板してしまい、打線は菊地涼や鈴木誠らの主力を欠いて4回まで毎回得点圏に走者を進めながら1得点と苦しい戦いとなりました。
それでも2番手以降のリリーフ陣が奮起して無失点リレーで西武に傾いていた試合の流れを止めると、8回に同点に追いつきましたが、勝ち越すことはできず毎回安打の14安打ながら11残塁の拙攻で4得点で引き分けました。
今の戦力では良く粘って善戦したといえますが、西武もコロナの影響で8人がベンチ外となり、控え野手が2人という苦境だったことを思えば勝ちきれなかったのは残念ではありますが、今日は引き分けて良かったのではないでしょうか。
カープがコロナ禍で2試合を中止して西武に迷惑を掛けたところで試合再開をしたら、今度は西武がコロナ禍に見舞われてしまい、戦力が整わない中での試合となりました。今日は勝っても負けても後味の悪い試合になっていたと思うので、引き分けが一番良かったと思います。
カープだけでなく、西武にもこれ以上の陽性者がでないことを願いたいですね。