江南の春
見晴るかす千里の彼方まで、鶯は鳴き、
緑の若葉が紅い花々と照り映えている。
水辺の村にも山辺の街にも、酒を売る
旗や幟が春風に揺れている。
ああ、かつてここに栄えた南朝四百八十もの寺々よ。
この煙るような雨の中に、どれほど数々の高殿が
朧に霞んでいることか。
『杜牧詩選』岩波文庫
見晴るかす千里の彼方まで、鶯は鳴き、
緑の若葉が紅い花々と照り映えている。
水辺の村にも山辺の街にも、酒を売る
旗や幟が春風に揺れている。
ああ、かつてここに栄えた南朝四百八十もの寺々よ。
この煙るような雨の中に、どれほど数々の高殿が
朧に霞んでいることか。
『杜牧詩選』岩波文庫
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