雑詠5句 2009-11-30 20:09:28 | Weblog 海牛の紅く発情して水温かい 王国 垣間見て身震いして 海に出て北風いっぱい帆に受ける 心に芯の様なものが出来る そんなお年頃 都市がお経の様にざわついている
シャーマンのお庭では 2009-11-28 15:47:05 | Weblog 人前で私が私を真似ること 歌を禁じて謳い上げる 生産を遊ぼう ノートやペンや 祝祭の空の下あなたを見つける 鏡持ちながら私が私を語る時 王子・王女お庭で遊びましょ 公道でガ・ガ・ガ我が要塞建設 コーヒー 一杯飲むまでの歌 言葉で私が私に橋を架ける 煉瓦に這うツタ皆繋がって 高踏的に夕餉の支度する
劇場「事業仕分け」 2009-11-28 12:16:00 | Weblog 政治家の命 官僚のより軽るし 官僚の背中に業十字背負わせ 霞が関 天落ちて地割れ死臭立つ 高野の呪詛師に呼びつけられて 小沢鳩山獄中闘争初志貫徹 坊主と役人 左団扇で江戸出現
日常 2009-11-27 10:39:54 | Weblog 30年前に飲んだ水薬の幻 人間は人間を定義し続ける 3LDKを王の間として読書する 格言集 言霊チャージでGO 10時にジャムトースト 今日の炊飯玄米3合
フロコンの描く海にて 2009-11-26 16:32:37 | Weblog ウォーターフロント 風の高層ビルに満月が架かる 護岸に寄せるさざ波 夜光虫の息 防波堤に寝ころび夏の大三角形を捜す 海風が髪を撫でるほど吹きつけて風 突堤で発火しているのは君か ペンライトをかざして海風と読書と 赤灯・緑灯 交互に明滅して走る 暗い海原の息する胸 弾む ここで巡り始めよう時代や歴史の見聞
公務員素行調査委員会 2009-11-25 16:35:37 | Weblog 蓮華座のまどろむ椅子に腰かけて 透明に降る雨の甘さ 宿命をバネに飛び上がり越える 新たな領土発見 どこにこの魂に 愛の支配言葉の力 物語の始まり ドッカーン 心の中心に仏 平時に制服着たヤツが一番卑怯 TV点けりゃ何が犯罪か分かるだろ後は自由だ
雑詠8句 2009-11-25 09:55:29 | Weblog 菩薩道またの名を人間革命 ピロピロと視界の端にエンジェル 天皇を共産主義者にでっち上げる 時空の長征で友が目覚めて エロ・グロ生命 来世の果ては形態のサル 人間に受胎するとなお進化する努力 ワイアー・カラビナ光り火口へ降りて 桃色戦線異常ナシ カレンダーを替える2012
わが部屋の静物たち 2009-11-24 16:37:11 | Weblog 人間革命 落雷の遠く呼ぶ日に カモシカの臀部持つ少女の歩行 声低く呟きは凍てた空曇らす 第三文明 心の領土に建設 中庸の道説く中道のコーナー見て 尻の大きなビーナスの髪撫でて 尻の大きな男に号令かける 天皇降格して自治労に入る 台所にビーナス立ち鍋物を作る
黄泉巡る 2009-11-22 12:29:46 | Weblog コツコツと地下階段 黄泉の光も漏れて来て 馬頭人間シャワーカーテンに陰 夜のうちに暴れ回って墓場の菊 戻れない黄泉からは死霊の世直し 飛ぶ夢や妙に明るい都市に住み
生々しい夢魔 2009-11-21 13:51:48 | Weblog 夢魔のヒズメ削り取る血沈の昏さ 女体幻想 目開けば臭いタオル 狂気にてあらゆる体液の可食性 アウ・アウと耳元で紅い唇が呟く 肉欲の狂い腐乱した魂と獣形後生
文芸の友 失っても 2009-11-20 08:18:52 | Weblog 文芸の友消えても言うべき 事 ジミヘンのことごとく白くて精気霧散 前のめりの死 竜馬のごとく 神殿か独房か一人文芸 この青空を分かち合う微笑 小沢・鳩山 サツの恫喝そんなに怖いか