ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

推敲 09・4

2009-07-29 08:21:04 | Weblog
北方でいななく馬を駆って天


ペン強し思想弾道炸裂す


言語なり 光 爆すほど白くあり


せせらぎの水の楽曲護岸あり


存在の壺の深みに嵌まりしを


黒天使 雲の腰掛 影の顔


キリストや天地に祈り発光す


ビル煙る赤光のリズム黙りこくる


老松に翁腰掛け幹暮るる


梅の香の染み込んでくる我が肉体


一日は晴れ雨曇る改まる天


春に風秘かに拾う芽のカケラ


一ページまた一ページ読まれる書


魂に刻印の天はホロスコープ


星の波秘かに夏の風吹かす


時代過ぐ野蛮VS洗練ヒトの進化


道具にて進化誘発 魂よ乗れ!


春の弦弾く大地の開花する


震える芽一人秘かに本を読む


春が来て大地にブチ撒く白きもの


パタパタと羽根動く空想読書



推敲 09・2~3

2009-07-28 09:24:10 | Weblog
枯れ広野 孤独立つ影メモ一つ


楽土暮れ帰る鳥らの透ける羽根


風切ってショーウィンドーを姿見に


呟きが5・7・5を繰り返し放て鳩


蔓草の枯れたそばからフェンス錆び


切り取ってビルの冷たさ青い空


燐粉の都市に舞降り照る道路


集中の理性・感性 卵立家


うつむいて氷雨降る朝 木に聞いて


熾火あり心の襞に雨強し


雨霰 問うべき空に手をかざし


風強き空と一体この街は


空の街 地の街の境にこの大空


雨上がり電飾のにじみ地に漏れて


白連の咲き出る声に聴ダルマ

推敲編 日傘の影

2009-07-27 09:26:41 | Weblog
白日や影踏むほどに湧き上がる


影なくし抜けた前歯に葉の緑


重力を凌いで昇る木の反逆


何一つ欠けてはならぬ我影なき故


透き通る腕で傾げる日傘なり


ミゾオチにポッカリ落とす風の穴


影を亡くした殺める言葉匕首ドロリ


風穴の空いたミゾオチに金剛打ち込む

俳論

2009-07-25 10:27:10 | Weblog
内奥のリズムに遊ぶ5・7・5


定型と叫ぶ詩人あって前衛は栄え


列島の「離れ」となるや宮古島


せめぎ合え調べに反・合このスリル


情報と電子の海を渡り切れ


歳時記を読む楽しみや戻り梅雨