ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

立原道造全集より

2021-05-26 22:37:19 | Weblog

『ひとり林に………』

だれも 見ていないのに
咲いている 花と花
だれも きいていないのに
啼いている 鳥と鳥

通りおくれた雲が 梢の
空たかく ながれさって行く
青い青いあそこには 風が
さやさや 過ぎるだろう

草の葉には 草の葉のかげ
うごかないそれの ふかみには
てんとうむしが ねむっている

歌うような沈黙(しじま)にひたり
私の胸は 溢れる泉! 高く
脈打つひびきが 時をすすめる

『立原道造全集第四巻』

今日の聖書占い

2021-05-23 10:13:41 | Weblog
神よ 沈黙していないでください。
黙っていないでください。
神よ 黙り続けないでください。

ご覧ください。あなたの敵が騒ぎ立ち
あなたを憎む者どもが頭をもたげています。
彼らはあなたの民に対して
悪賢いはりごとをめぐらし
あなたにかくまわれている者たちに
悪を企んでいます。
彼らは言っています。
「さあ 彼らの国を消し去って
日本の名が
もはや覚えられないようにしよう。」

『詩篇』83章 21/5/23

人間に真の自由はない

2021-05-17 01:25:23 | Weblog

『自由と平等は矛盾するし人間に真の自由はない』

人間に自由はないのであるぞ、真の自由は、大神にのみ

あるものぞ。大神の自由の一部が御喜びと共に神に流れ

入り、神に流れ入った自由は、また神の喜びとなって人間に

流れ入るから、人間自身は自由をもっていると信ずるので

あるぞ。本質的には自由はないのであるぞ。人間には自由の

影があり、反影あるのぞ。それを人間は自由と心得ているの

であるぞ。人間は自由と心得ているが、それは自由ではなく

自分自身を首くくるものぞ。善自由こそ真の自由であるぞ。

自由は神から流れ出ると申してあろう。『日月神示』

立原道造詩集より

2021-05-14 12:53:12 | Weblog


『午後に』

ある日悲哀が私をうたわせ
否定が 私を酔わせたときに
すべてはとおくに 美しい
色あいをして 見えていた

涙が頬に かわかずにあり
頬は痛く ゆがんだままに
私はそれを見ていたのだが
すべては明るくほほえむかのようだった

たとえば沼のほとりに住む小家であった
ざわざわと ざわめき鳴って すぎて行く
時のなかを朽ちてゆく 窓のない小家であった………

しかし 世界は 私を抱擁し
私はいつか 別の涙を流していた
甘い肯定が 私に祈りゆするために

『立原道造詩集』より

*坂本龍一氏の癌からのご回復を深く深く祈念しつつ。

日月神示より

2021-05-13 20:49:51 | Weblog
『日月神示』

ーワンワールドヴィジョンー

新しき世とは、神なき世なりけり。人、神となる

世にてありけり。世界中、人に任せて神々は楽隠居

なり。あら楽し世ぞ。

『日月神示』風の巻 第十四帖
昭和二十一年二月十六日

神秘学概論 シュタイナー著

2021-05-10 18:25:46 | Weblog

『神秘学概論』シュタイナー著 高橋巌訳

一般に死を伴わぬ生が存在しえないように、超感覚的な

ものへの洞察なしには、可視的な世界の真の認識も存在

しえない。可視的なものを認識するには、繰り返して不

可視的なものの中へ沈潜して、認識を進化させなければ

ならない。

立原道造詩集より

2021-05-10 15:11:35 | Weblog
晩(おそ)き日の夕べに

大きな大きなめぐりが用意されているが
だれにもそれとは気づかれていない
空にも 雲にも うつろう花らにも
もう心はひかれ誘われなくなった

夕やみの淡い色に身を沈めても
それがこころよさとはもう言わない
啼いてすぎる小鳥の一日も
とおい物語と唄を教えるばかり

しるべもなくて来た道に
道のほとりに なにをならって
私らは立ちつくすのであろう

私らの夢はどこにめぐるのであろう
ひそかに しかしいたいたしく
その日も あの日も賢いしづかさに?

『立原道造詩集』

*凡そ全てのヒューマノイドがその因果の巡りを成就するように!

立原道造詩集より

2021-05-09 15:00:23 | Weblog

『風のうたつた歌』

一日 草はしゃべるだけ
一日 空は騒ぐだけ

日なたへ 日かげヘ過ぎて行くと
ああ 花 色とにおいとかがやきと

むかしむかし そのむかし
子供は 花のなかにいた
しあわせばかり 歌ばかり
子供は とおく旅に出た
<後略>

『立原道造詩集』

静かな昼下がり

2021-05-04 14:16:48 | Weblog


『静かに時を』

空は晴れあがり
春に霞む

空のオーラを眺めようにも
太陽の光度が上がり
サングラスが必要だ

ゆっくり ボーッと空を見上げる事か
天変の巡りか

目を瞑り
外界の音を相殺する
スローアンビエントを流す

息・心音
心の大海から浮かぶ
言葉を待つ

色・香り・ざわめく心の風

静かに 眠るように