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ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

鮮やかに

2006-10-25 08:27:53 | Weblog
雨が夜通し降り続く 
そんな日の朝
緑の上に露が結ばれ

朝の鮮やかな印象を心ゆくまで見詰める
目と心に緑や露の輝きを食べさせる

オゾンの多い雨上がりの大気を
ヨガの行者をまね 
深く細く吸い込み続ける

東から昇る太陽とその光
彼らに挨拶し
心ゆくまで遊んでもらったら

自身がしつらえた 祭壇に向かい
『アーメン 神。 天にまします、我らが父よ・・・』
『南無妙法蓮華経』・・・と祈る。
「世界平和が、実現しますように」
「この祈りを聞いてくれている人たちの健康と人生の勝利」
「父、母、縁あるかたの健康、心よりお祈り申し上げます」

ああ どんな生き様をしても
全ての人に等しく
『一日は、一日なんだから・・・』

この日 一日が 有意義であって欲しい

窓の外は 光に溢れ 鮮やかに輝いている
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とばり

2006-10-22 21:09:20 | Weblog
夜のとばりが降りるころ
灰色の重たい空から
雨が落ち始める

オゾンの含まれた大気を
ヨガの行者のするように
細く長く吸い込み続ける

夜の闇は神聖で神々しく
悪を抹殺してくれるから

悪を狂気へと塗り込めて
暗黒街の空気で
みんな自家中毒を起こすから

氷雨に打たれた
体とそれを包む衣服に雨足は強く
『何かを』強要するが

それもわからぬ程に 麻痺し凍える 
心を骨と皮と肉の物体にぶら下げ
黒塗りの高級車へと逃げ込む
それは 霊柩車と変わりが無い

肉体の死と精神(良心)の死

同じ『死』が黒塗りの運転手つきの高級車で運ばれてゆく

夜のとばりに氷雨ふり
心も魂も
浄化してくれる 雨なのに
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思い偲ぶ

2006-10-18 08:34:38 | Weblog
われわれ 
この世に生きている者が
死者の事を
思い偲ぶと
その事だけで
死者の世界が明るくなる

そう教えてくれたのは
リルケ
だった

黄泉へ下った
親しき友や
親族

(私は覚えている)
秋の深まりのなか
君といっしょに授業中 
作歌した短歌の思い出

埃をかぶった
染みのある アルバム
物置の棚にあった

家の片付けをしていて
古傷のあとをなぞるように
思い出や 形見の品

思い偲ぶ事で
死者の世界が明るくなる
そう教えてくれたのは リルケだった

君よ 教えてくれまいか

この世の
今日の明るい曇天は
 
君の居る
今日の黄泉の天候なのか・・・
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まだ 明けやらぬ

2006-10-17 08:11:16 | Weblog
まだ 開けやらぬ東の空
朝焼け 流動の息吹く 雲

この 地球の自転を体感できる 時
朝間の東雲 空 
美しき おとない 明けの空

古代エジプト 神官たちは
今日の日輪の再生を引き起こす
 
焼香 供物 マントラで
今日の日輪を呼び起こす

堅固な石積みの神殿の霊気溢れる祭壇
荘厳な響きのマントラ流れ
楽の音 満ち足り
神殿を浸し
日輪
このように 再生される

そのような 朝間に
私は知る限りの祈りの言葉をこの日輪に捧げよう

「天にまします 我らが父よ・・・
「オーム シャンティ オーム・・・
「南無妙法蓮華経・・・


世界が愛と自由に満たさればよい
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この秋の痕跡

2006-10-16 08:23:51 | Weblog
この秋が 
透明な光の中で
密かに夢を織っている

静かに目を閉じ
光に額をむけ
鮮やかな光の圧力を感じながら
深紅に透かされた血の色を見ていた

そうやって僕はいつも『神』の痕跡を捜す
瞼の裏と眼球の網膜の間に
この物理的な距離の間に
神はこうして宿る

深紅の神の痕跡は
額と太陽光の角度で色々な様相を見せ
静かに僕に着地する

やわらかく触覚で触れた『神』の く・れ・な・い

この秋が静かに夢見て
送ってくれる光と
『神』のやわらかな波長の手で触れる紅
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腹の虫=龍

2006-10-14 19:02:13 | Weblog
腹の虫=龍については、西洋と東洋で評
価が天地雲泥の差で別れる。東洋では、
皇帝のシンボルだったり、禅寺の天井画
だったりと、腹の虫も、さぞご満悦だろ
う。かたや西洋で、ドラゴンといえば火
を噴き空を飛ぶ、禍々しい存在。ゲオル
グの龍狩りなどの絵画でも有名だ。ゲオ
ルグ祭で、年に一回、龍=腹の虫は長い
槍で頭を潰される。

骨盤のちょっと下を工作して
金属の梁を渡し
腹の指三本下に
揚げ物をする フライヤーをしつらえる

俺の腹の虫=大龍をから揚げにしてあんかけで食うためだ

腹の虫は感情的で情念の虜 
俺はもういい くさくささ

理性的にクールに決めたいから

もう これからは
龍の文化=腹の虫の歴史などまっぴらだ

ほっと一息すると 大龍はアブラ地獄でぷかぷか ぱちぱち
味噌汁はワカメと豆腐にしましょうね

今日の夕飯はご馳走ね!
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このまま 行こうや!

2006-10-13 16:13:30 | Weblog
ガンジスの巨大な銀河の流れの清めの沐浴
ヨルダン川のせせらぎ清めのバブテスマ

古来の美しき伝統 禊 祓い
水が洗い流し
聖霊が静かに降臨する

風 うねり 波 満ちる

輝ける 鎮まれる 透明な 一日に
帝都は巨大な波に襲われ
高層ビル群の光のガラス粉々に砕け
静かなエーテル状のうしお押し寄せ
我が帝都は水浸し そして聖霊に満てり

過剰無意識の神道と
過剰自意識のキリスト教は

今日のツナミで心を一つとして
新しい融合の神秘を生きる

坩堝を操る錬金術に
心地よい この秋の陽射しを当てる
透明な記憶が蘇える

それは失われた記憶ムーやアトランティス
古代のムーやアトランティス

キァプテン このまま 行こうや
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さようなら こんにちは

2006-10-12 09:11:45 | Weblog
ああ 高次の存在たちよ
私の世界は広い

空間恐怖症の意味がわかるような

そして 更の紙のように
何にも犯されていない

君は 自由だと
但し書きのされた 旅券
有効期限は死ぬまで・・・

今日2006/10/12発券された
自由と愛の宿る 真紅の旅券

通関手続きも滞りなく済ます

自由と愛の場所についたら
小屋を建てようと思う

そうそうホームレスがやっている
青いシートと切り出された何本かの木で

鳥達がさえずり 
空は高く澄み
うろこ雲たなびき
もうすっかり秋の風情

古代のムー・アトランティスを彷彿とさせる
ここは いい場所

君らに「さよなら」をいい
新しい住居のひとたちに「こんにちは」を
心をこめて言わなければ

さようなら 古き人たち・・・
こんにちは 開拓者たち!
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今日も世界に血が滴って

2006-10-10 23:16:45 | Weblog
きっと 世界に血が滴っていて
この地球の自転に関与していて
血判のため採られたり
自由のため流されたり
人命救助のため輸血されたり
蚊に吸い取られたり

世界に血の意味を求めて
採血されたりする

きれいな ヘモクロビンの赤を見たくて
試験管に採る
光に透かしたり
比重を計ったり

一通り終えたら
神のふるい 遠心分離をかける

血清と血沈が
油と水のごとく
きれいに分離する

善と悪 
昼と夜
男と女

世界に血が通っていて 滴っていて
血に今日も意味を見つけようと一生懸命

君よ 今日も夜がふける

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夜の人影

2006-10-10 21:25:08 | Weblog
密かな夜の入り口に立つ

夜風 柳を揺らす
静かに用水路 流れ
幻惑の静けさ
せせらぎの音
光 川面の乱反射

深い夜の暗闇に
男女のひそひそ話

爽やかな夜風に
長い髪 揺れ 
白い歯 仄かに見え
笑い声は 夜空の星にとどく

真夜中に開かれた窓
夜の入り口に佇む

人影 ふたつ
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世界林檎

2006-10-09 20:12:35 | Weblog
季節がら
真っ赤に よく熟れた林檎 
世界林檎を その芯まで 食べつくそう

この世界は 林檎 
おいしそうに熟れている

あらゆる 人なるもの
林檎を 世界を食べ
生きぬかなければならない

食物 情報 感情 そして熟れた世界

人 これを食し 進化しなければならぬ
自身のため 人のため 世界のため 神々のため

文化をふんばって 進める 芸術を鑑賞する 詩作する 
魂の進化がそこにある・・・

林檎だ どれもこれも 
真っ赤に熟れて 噛み千切り ほおばりたい
フレッシュな果汁の世界林檎

さあ! 
世界を意味で埋め尽くせ
進化のために世界を使い尽くせ

ほおばれ!
意味の世界林檎
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望まれるべき 天候

2006-10-08 09:38:19 | Weblog
望まれるべき 天候
今日 日輪は 清い

この 日ざしのごとく
清く 浄化された 心

時々 この天空に 祈る
空に巨大な十字架を描く
イメージを5分間 保つ

眉間に第三の目に力を集中する

イメジーはあくまでも「ありあり」と

息は自然に複式呼吸 
鼻からゆっくり細く吐く

目は薄目で見たり見なかったり

心地よい集中を味わい尽くしたら

焼香などして
唱題行に移る

心地よい朝に十字架の瞑想と朗々たる唱題勤行
自身のやりたいように『宗教的なるもの』と付き合っている

そんな感じが似合う
望まれるべき天候
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今日 君を

2006-10-05 09:04:31 | Weblog
ムカデの白きはらわた
欲望の狂想 奏で 凍てつき

氷雨 垂れ込む刑場に
引き出される
昔、人間であったもの・・・

の嵐 今 吹き荒れ
毒麦の狩場たる ここ この地 日本国

穢れたる どす黒き血で
汚わいの垂れ流しの
情報の渦で

一人 孤独に怯えていたんだ
君も僕も

魂が毒麦に汚染され
痺れはじめる
善と悪を明確に峻別する
人間の感覚が死に絶えた

喪に服すことさえ許されぬ

全て 金と物で 解決するから・・・

大地も空も 凍える この刑場で
魂のジェノサイドを楽しむ者

さあ 今日 君を極刑に処す
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夕べの祈りに

2006-10-04 20:47:12 | Weblog
腰に『真実』という帯をしめ
『高次なる存在』という胸当てをつけ

立ったまま 祈りつづけている

十字架はさしずめ武具の照準か
ほの暗い部屋に暗視の目を向けろ!

邪悪ほどにも美しくも無い
闇の欲望の蛆虫に
欲しい欲しいの半端な奴に・・・

言霊ロゴスの電撃を浴びせつくす
(獅子は蟻を獲るにも全身全霊をかけ)
清まる十字の神聖は『神』の印
我らは生きる

そして我らは勝つ
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夜の入り口

2006-10-04 13:12:13 | Weblog
ほら そこに 草の陰 
夜の入り口に

蛍のように 光 きらり
ミツバチのように ぶんぶん

夜の妖精は
眠り始めた草花を飛び回る
人気のない夜の遊園地で遊び始める 
あなたのように

フェアリーテイルは
ここに 書き留める
ちいさな 僕の胸に

暗闇は僕らの友達
あからさまな思いを 
消してくれる

陰影の夜の遊園

妖精の草花としとねの露と・・・
君と僕の冷たいメリーゴランド

そして
全ては光と影と音の思い出
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