夕べに音楽の聴こえて

鎮まり返った日曜の夕べに星瞬く
海風もささやく音楽の美しさこの闇と共

海風が

海風の愛撫 寂しく語る大気 遠い空
砂浜を歩いて貝殻拾う手の希望 太陽の讃歌

街は

人通りの絶えた街灯の乾いた道闇へと延々と続く
不可思議な音階の音楽が風に乗り殺伐とした街に響く

神の片割れ

俺のあの世での記憶

銀河の中心の白光体から
出たり入ったり
個々の人間が産まれ死んでゆく
また白光に融合する

白光の塊を「神」とも呼んだ
我々はその分化したもの
神々の端くれ

魂の進化

魂の進化を第一義としたい もうすぐ深い夜の底で
書き手達の夢が結ばれるだろう表現の優劣は第二義

毛沢東のスリッパ

ベッドサイドに置かれた古びたスリッパ見詰めていると
毛沢東の前世はどんな皇帝だったかと心が問う

夢で逢う

アトピー性皮膚炎をこじらし薬で眠った一日
よく夢を見た死者や身近な人怖い動物みんなみんな愛おしい

肺を愛で満たして

青空の光を呼吸するように思い切り吸い込んで
肺を愛で満たして体全体に送る

朝のスケッチ

南向きの窓 射し込む陽光清々しい空気
午前10:00の風景に優しい風が木々を揺らし
遠い会話が聴こえてくる

足跡が

あの遠く煙る山々を目指して一歩一歩旅を続けよう…
君の行為の足跡が刻まれた後に天国が現れることを祈って

輝く都市が

無意識の底 深い海溝にソナーを降ろす
暗闇の世界に白光に輝く都市が在りそこで自身と出会った

アストラルボディー

結跏趺坐の我が白光のアストラルボディー地球呑み込み
かけがえのない青い星胸のチャクラと重なり太陽のように輝く

黄金の日々

今日も黄金に等しい日が終わる二度と巡らぬ「今日」
自問するお前に何が今日できたのか？

聖母のように

病に犯されている人に…
忍耐強く自分を愛しなさい
関係者全員を愛しなさい

出来ることなら君の身代わりになってあげたい

慈愛 無償の愛の聖母のように

故郷の響き

憧れていた海風 陽光眩しくまなこ撃ち
揺れる木々は風に音して遠い故郷の響きを奏でる