鵺 その2

限

『鵺』(ぬえ)その2

雷雲と瀕死の鵺が寝間に堕ち富裕層の血塗りのベッドは

因果の巡り

『因果の巡りの悪魔ども』

ベッド下クローゼットの陰コモドドラゴン潜みつつ
支配者を引きずり込んで四肢食らう

因果の巡り

『因果律』ー爬虫類人にー

喰ったら喰われる因果応報のコモドドラゴン極悪の寝間

戦略転換

『戦略大転換』ー頂上作戦への専念ー

殲滅の言論戦の対象を見込みのない個体。仏教で言う
仏の種を焼いてしまった者、キリスト教の回心の可能性の
皆無の者に限る。
「一部支配層」「極刑相当」とでも括るか………

尚、異論の多い終末待望論は引っ込める。またそれを誘発
する言動はとらない。
以上。

土蜘蛛

土蜘蛛が生き血をすする支配層ひからびた石化風に散る芥

キリスト幻想

『キリスト幻想』

岩砂漠キリストは砂ぼこり掬い落とし物質の不毛教えられた

つれづれの二首

魔術書を読み込み佳境に入る頃バニラの甘い薫り漂う

岩砂漠キリストの手から砂ぼこり論理の不毛諭されていたのだ

息一つ

『深い息一つ』

そして雲が行き
青い空
寂しげな風は鳴り

鳥たちは夢の空を飛び
見上げると
白銀の痕跡を見せつけて

おいで ここまで

雲が行き
木々はざわめき

そして僕の見たもの全てが
語る

終末

息一つ

そして来ぬ

『うつつ』

夕暮れ たそがれ
西の空
光へ手をかざす

仄かな 太陽は震え
暖かな波
しばし 心の集中

手の平が
夢を語って

身体の周りを
濃密な白光の渦が取り巻いて

深い 深い息をして
瞑ったまぶたの中の色彩

遊び続け
踊り続け
挙げた拳は
夢 織り続け

そして終末は来ぬ

善人にとっての聖書 極悪にとっての聖書

『聖書の救済か又は呪い』

聖書は救済？聖書の呪い？悲喜こもごもde終末突入