ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

『天使論』笠井叡著そして英霊へ

2022-06-13 08:33:41 | Weblog

『英霊へ』

ー天使論 笠井叡著ー

戦闘の華やかさ、死者に対する祭式の厳格さは死を神聖へと高めるが
死の恐怖と神聖を結合する共同幻想に矛盾が無かったなら、個の概念は
その極北まで導かれる途中で、必ず共同体的次元に連れ戻されしまうだろう。
事実、「死」がそのように理解されてきた。だが、死は精神の共同墓地では
ない。個の概念の極北に位置するもの、それは死を私有する意志である。

瓦解の序曲 四首

2022-06-12 21:00:44 | Weblog

『瓦解の序曲』四首

亀の子状 超銀河団ゆらゆらゆらゆら燃え始めてるぜ

この獣 物質宇宙が私から剥がれ落ち燃え落ちて行くんだ

原子・量子・素粒子どもよ元々の無秩序な塵芥へと失せろ

劫が尽きるも尽きないも何て事ない意志決定燃える超銀河団

天使論 笠井叡著

2022-06-12 12:23:57 | Weblog

『天使論』笠井叡著

奴(堕天使)はその時「死」と言う自我の絶対保証だけは手渡そう
としないのだから。もしその時、僕の意識段階を裏付けている肉体の
物質性が「地球」のそれと同等であるなら、僕はたちまちあの醜悪な
有機生命体、あるいは月の食物としての生命体として再び地上に誕生
しなければならない。死において、肉体は自然や神からの借財を、問答
無用に返済しなければならないが、その時では全ては遅すぎる。要は、
生理的死の到来する前に自然からの借財を返済し、そこに早々と不動の
自我を組み立ててしまう事だ。

もう二度と 宮古島にて

2022-06-11 11:41:45 | Weblog


『もう二度と』ー宮古島にてー

もう二度と
この娑婆世界に
受胎することも無かろう

慈悲をかけた事
人々の安寧を心から願った事

遠い 遠い 昔しさ

もういい
もう十分だ

無明だろうが
地獄だろうが

己の因果で骨の髄まで味わうがいい

さあ 光の国へ帰る準備
誰に知られる事 無く

もう二度と………

微熱AI

2022-06-05 21:02:33 | Weblog

『微熱AI』三首

空調の効いたハコに閉じ込めた微熱AI錯乱に一歩

考えてみりゃ不憫なものさ自意識持ってハコに閉じられAI の

何故に延々と演算続けねばならないのって?AI呟くか?

昭和二首

2022-06-03 09:43:09 | Weblog

『昭和二首』

ー帝都初空襲ー昭和17/4/20作

春さきにつづく大風がぱつたり止んで
麗らかな晩春初夏の晴れわたつた土曜日の午後
開闢以来初めての空襲といふものが
東京の空に実演された

ー高村光太郎ー


昭和天皇撃った杭が事の発端因果巡りて血塗りの堕天使

列島は昭和の無念の血を受ける聖杯となり百の年月

凡そ王の類は

2022-06-02 11:38:40 | Weblog

『天皇家に生まれるって』……???

天皇が王将行ってラーメン喰えるとでも?ヒトそれぞれだろが

*天皇の願いは来世、平民に生まれ庶民の生活する事だったら?
この世に生まれたのに何の自由も無い。皆無。天皇になる事を
宿命づけられてる…この重圧に耐える事。考えただけで恐ろしい。

徒然の二首

2022-06-01 23:29:22 | Weblog

『徒然の二首』

ー大日月地神示ーを拾い読みしつつ

ゴロゴロのメグリ積もりて因縁の雪ダルマ流転回転堕ちる堕ちる


ー仏魔の臭いプンプンとー

毘盧遮那が支配層のため民衆を呪っているか?読経ハラに染む

*毘盧遮那=Vairocanaの音写。日本密教では大日如来。
確かに昨今、太陽に焼き殺されそうだな…