かづの駄日記  ~ kadzuno・da・nikki ~

秋田県鹿角市から気ままに綴る、名も無き田舎者の喜怒哀楽、一期一会。

十五夜 月うさぎでも語ろうかなぁ

2019-09-13 14:40:55 | 独り言
今日はは十五夜ですね。
晴天の鹿角ですから、きっと綺麗にお月様が見えると思います。でも満月は明日ですよ・・・



毎年ですが名も無き田舎者は「お供え物は、女の子は食べたらダメなんだよ」と
我が家の女どもに言ってヒンシュクをかっています。
「何言ってんのよ~」「そんなこと、聞いたことはないわ」と反撃され
しまいには「我家はイイのよ!食べたって!」で終了のゴングです。
女3対男1では初めから勝ち目は無いのです。まして食べ物のことですからねぇ・・・

でも、これはホントの言伝えです。ですが、成人の独身女性に対してのことです。
お月見団子や饅頭が白くてふっくらとしているところから「食べると妊娠する」に由来しているとか
結婚前に妊娠するなど恥さらしと「授かり婚」などという現代にはそぐわないことですかね・・・

そうそう、お供えする「ススキ」にもいわれが有るようです。
収穫に感謝する稲穂の代わりにとか、お月様(天)に願いが届くようにとか、
孫娘にはススキの話を聞かせることにしましょう。

それと「月うさぎ伝説」も語ってみようかなぁ・・・



むがしむがしの話っこだぁ

あるどごさ、サルとキツネとウサギどいであったど
3匹は動物の姿がなもかも嫌で、いっづも「なして、おらど人間になれねがったべがなぁ」「悪いごどしたがらだべがぁ」としゃべっていだけど
そごで3匹「んだば、これがらは誰さでも、喜ばれるいんたことすべ」と決めだど
それがらなんぼがたった ある日のごどだ
おったて、ねまっている じ様ど いぎあったけど じ様は腹へって、腹へって どっともされねでいだおだけど
「何が かへでけろぁ~」と じ様 へったど
それ聞いだ 3匹 「人助け出来る~」と 喜んで じ様さ かへる物たねにいったけど
サル 山の木さのぼって 木の実だのずっぱり採ってきて じ様さ けだけど
キツネ 川じゃっこ ずっぱり採ってきて じ様さ けだけど
だども ウサギ しにぎりたねだども 何もめっけれねがったけど
んだどごでウサギ 「も一回 たねで来るたいに、火 おこして 待っててけろ」と どごがさいったけど
しばらくして サルとキツネ 火 たいで 待ってたば ウサギ けってきたけど
だども また ウサギは何もたないではいねがったけど
それ見た サルとキツネ ウサギさ 「せっかく 火 たいで待ってらやず なんも採ってこねのなぁ この ずほこぎ ウサギ!」とへったど
したば ウサギ 「俺さ 食い物 たねる 力っこは 授かってね、だったに 俺どご 食ってけろ!」 と 焚き火の中さとび込んだど
それを見ていた おったてだ じ様 見るきるうちに その姿が神様に変わっていったけど
ほんとは 帝釈天という神様であったおんだけど
「お前たちの優しい気持ち よくわかった! こんど生まれからるときには 皆 人間にしてやろう、それにしてもウサギには可哀想なことをした」
「空の月の中に この優しいウサギの姿を永遠に残してやることにしよう!」と言って 
それからというもの 月の中にはウサギの影が見えるようになったとしゃ

どっとはれぇ


神様ももう少し早く正体を現したら、ウサギも死なないでよかったのに・・・ 昔話は残酷だ・・・