ホテルに着くと手続きはもう済ませてあるようで鍵だけ貰った
「先生たちの部屋はこっちです」
ルパックと母はゼミ生と先生という関係なので先生と呼ばれている
(ちなみに皇太子妃もゼミ生、2人が先生と呼ぶものだから結局皆が先生と呼んでいた)
後から知ったのだが実は日本語を喋れるのは4人いるらしく(現時点では2人しか知らなかった)
全員が日本で留学生をしている、もしくはしていたので日本語が喋れる
中にはまじで日本語がうまい人も居て、俺が聞いた外国人の日本語の中で明らかに
TOP3に入るだろう恐ろしく日本語が上手な人も居た、それはルパックの妹なのだが
三ツ星レベルだろうか、結構良いホテルだった
しかし物価が違うので結構安い、と思うのだが...
実はこういう場所は外国人観光客と地元民の価格の差が激しいところが多い
外国から旅行に来ている時点で金を持っているという事なので
2倍とかの値段を吹っかけてくる場合が多い
しかーし!
ここでルパックの登場である
後で知ったのだがこのルパックというのが商売上手で
とことん値切る、確か貴族だったはずなのに、値切る
金持ちはケチというのは本当だった
でまあ色々交渉して俺らは
一部屋一泊+朝食付きで2500円、なん・・・・だと・・・?
驚くべきは一人、では無く一部屋なのだ
日本のホテルや旅館は全て人数で取られるのだが
外国は結構部屋で料金をとるところが多い、日本どんだけやねん
照明が暗くて見づらいがこれがベッド、普通に普通のベッドだ(?)
外国旅行中ってのは結構精神的に疲れる
しかも俺と母の場合、ツアーを組んでいく事は100%無いので
色々気を使わないといけない事が多い
だからホテルで一休みする時が一番気が楽なのだ
今回は現地の人が一緒に居てくれるので(日本語通じるし)特にそこまで緊張はいらなかったが
それでも外国というのは面白い反面疲れる場所でもある、日本と似たような部分の方が明らかに少ないので
俺たちに部屋にはバスタブがついている
というのもバスタブつきの部屋にして欲しいと母が言ったらしい
日本人は湯船に浸かる事をかなり重要にしている人が多い
俺は「あれば使うが無ければ無いで別にいい」といったタイプだろうか
俺が先に入る
こういうときは逆年功序列が発動するらしく若い人から入るのは
やっぱりお風呂の汚れ方が違うからだろうか?
まあでも体を洗ってから湯船に入ればそうそう汚れる事は無い、が
これまた面倒で外国はバスルーム、つまりトイレと風呂が一緒な場合が多いので
シャワーをするのもバスタブの中でしないといけない
つまりお湯がたまっている状態でシャワーをすると無残にお湯が泡まみれになるので
お湯が無い状態で体を洗ってをしてそこから湯を溜めるという非常に効率の悪い作業になる
だから嫌いなんだよな…トイレと風呂が一緒というのは気に入らない
風呂の中でしかシャワーができない事が多いからだ、カーテンで外に水が出ないようにする
勿論工夫されてシャワールームはまた別でさらに湯船があるところとかもあるにはあるが
俺が外国で見たバスルームというのは大抵が面倒なタイプなのでなんとも...
お風呂をあがって時計を見るともう直ぐ12時になりそうだった
明日は早いというのに
俺は髪の毛がある程度乾かないと寝れない人間、というか寝たくない
そしてドライヤーも余り使いたくないのでお風呂を上がって速攻寝ることができない
寝癖が色々とボンバヘッになるからである
というわけで結局寝たのは12時過ぎになったが、寝心地は悪くないので良しとした