人ではなく、自分次第。
これは最近、よく考える言葉である。
同じ人間が、ただの紙きれに人生を賭ける勢いかと思ったら、次は破り捨てるものになったりする。
ふつうのおばちゃんが、命の恩人に思えたり、ゾンビに見えたりも然り。
ということは、その「ままただの紙きれ」「ふつうのおばちゃん」となって、拝むでも燃やすでもなく、何も感じず見ることもできるということである。
あら不思議。
「紙きれ」も「おばちゃん」も、なーーーんにも変わっていないのに。
変わったのは自分である。
娘はとんでもない通り魔事件に遭いながら、犯人の悪口をただの一度も言わなかった。
事件直後も、その後も、愚痴も恐怖も口にしなかった。
そして信じられない速さでケロッと「無関心」になった。
これは最近、よく考える言葉である。
同じ人間が、ただの紙きれに人生を賭ける勢いかと思ったら、次は破り捨てるものになったりする。
ふつうのおばちゃんが、命の恩人に思えたり、ゾンビに見えたりも然り。
ということは、その「ままただの紙きれ」「ふつうのおばちゃん」となって、拝むでも燃やすでもなく、何も感じず見ることもできるということである。
あら不思議。
「紙きれ」も「おばちゃん」も、なーーーんにも変わっていないのに。
変わったのは自分である。
娘はとんでもない通り魔事件に遭いながら、犯人の悪口をただの一度も言わなかった。
事件直後も、その後も、愚痴も恐怖も口にしなかった。
そして信じられない速さでケロッと「無関心」になった。
「どうでもいいと」
事件の詳細は書けないが、現場は数百メートルに渡り規制線が引かれて、数十人の捜査関係者でごったがえしていた。
警察車両が何台も止まっていて、娘はその中の一台に毛布にくるまれて、女性警察官に付き添われていた。
全身血まみれであった。
そんな事件に遭いながらである。
こういう事件を「社会の闇」と思い、相手を更生させようとか犯罪を撲滅させようと必死になっても、長い年月と忍耐と労力とストレスをかけて戦った末に、できるかどうかも定かじゃない。
一人を更生させたところで、おそらくそんなものは次々と出てくる。
しかし自分がケロッと思う方は、ずっと早くて簡単なのである。
この世に「闇とか根深いもの」があるとしたら、それに執着する心ではないのか。
くだらないものを「吹けば飛ぶ紙クズみたいもの」と思うか、「深い闇」だの「毒」だのと感じるか、それは自分次第。
事件の詳細は書けないが、現場は数百メートルに渡り規制線が引かれて、数十人の捜査関係者でごったがえしていた。
警察車両が何台も止まっていて、娘はその中の一台に毛布にくるまれて、女性警察官に付き添われていた。
全身血まみれであった。
そんな事件に遭いながらである。
こういう事件を「社会の闇」と思い、相手を更生させようとか犯罪を撲滅させようと必死になっても、長い年月と忍耐と労力とストレスをかけて戦った末に、できるかどうかも定かじゃない。
一人を更生させたところで、おそらくそんなものは次々と出てくる。
しかし自分がケロッと思う方は、ずっと早くて簡単なのである。
この世に「闇とか根深いもの」があるとしたら、それに執着する心ではないのか。
くだらないものを「吹けば飛ぶ紙クズみたいもの」と思うか、「深い闇」だの「毒」だのと感じるか、それは自分次第。