美容院に行ったら、そこは別世界になっていた。
電話予約で「マスク着用してご来店ください」と言われたので、そのその通りにして行ったら、
マスクの上から更に口元まである透明なツバのある帽子を冠ったスタッフに「いらしゃいませ」と言われて、いきなりピッと頭に機械を当てられて体温を測定された。
まずもって手を消毒させられる。
そこまでしても客が勝手に荷物をロッカーに入れるのも許されない。
店員が、受け取ったバッグをポリ袋に入れて店側で管理するシステムになっていた。
雑誌を読むのもドリンクのサービスも中止である。
美容院というより病院に行った気分だけど、もう慣れた。
ここまでしないと納得しない需要が完全に出来上がっているんだと思う。
椅子に座ったらマスクの耳かけを外すように言われて、その代わりにテープで固定された。
このままカットもシャンプーもカラーリングもするためである。
10年以上私の髪を切っている美容師さんに、私は思う。
サバサバした人柄で私の愚痴も聞いてくれるアナタは、そんなことよりずっと凄い仕事をしておられる。
初めて髪を切ってもらった日から、私の髪の前髪や襟足の絶妙なバランスをとって、間違いなく私のモチベーションや免疫力を上げてくれている。
それでも2週間は店が閉まっていた。
この仕事を奪うことなかれ。
少なくとも今の政治家よりは、必要な仕事をしてくれていると個人的には思っているけどね。
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