娘の本の断捨離分をブックオフに持っていったら、顔を見て早々
「マスクは持っていないのですか?」と訊かれた。
「持ってませんけど?風邪ひいてないので」
「なら店内に入ることはできません」
「大丈夫です。本を見に来たのではないので。この場で本を売りたいだけです」
「査定は5分で済みますから、どうぞ外でお待ちください」
「ええ?ここで待つのもダメなの?」
私は、入口を入って1メートルくらいの窓口に訊いた。
すぐ1メートル後ろには、大きな戸口が開け放したままになっている。
「ダメです。外でお待ちください」
仕事となると、こういう非科学的なことを平気で言えるんだなあと感心する。
しょうがないから1メートル下がって、寒風の店の外に出た。
次に家電量販店に行った。
そこは「店内ではマスクの着用をお願いします」というポスターが貼ってあるものの、今まで一切無視しても、一回も注意されたことがない。
今日も20分くらい、私のいろんな質問に親切に答えてくれた店員さんも、マスクについては一言も言わなかった。
マスクが必要というのはウイルスのためじゃない。
店員のマニュアルのためで、マニュアル次第なのである。
マニュアルが無くなれば、マスクなんて秒で終わる。
ゼロコロナにしたかったら、マニュアルをゼロにすればいいのである。