2024年11月27日、Yahoo!フリマから次のようなメールが届いた。
【「スノードロップ 6球 球根」が発送されました」】
そう、これはフリマで1,100円で落札したスノードロップの球根なのである。
「とうちゃこ」してすぐさま鉢植えにしたので、12月の初旬には用土のベッドにて冬眠に入ったものと思う。
あれから二ヶ月、やっと眠りから覚めたようで、一つ、二つ、ちょこんと頭を出し始めたわけだ。
透明感のある萌黄色とでも言えばいいのだろうか、密やかな呱々の声が聞こえるような気がする。
まだ、赤花も、黄花も、芽を出していない。
ところがである。大寒波が居座るさなか、この白花ばかりが勇んで芽を出し始めた。
実は、昨年仲間入りした新参者である。ちょっとでも早く地上に出でて、庵主の気を引こうとの魂胆か?
いま、NHKにて、2009年から2011年にかけて放送された『坂の上の雲』が再放送されている。日露戦争とその時代を生きた明治の青春群像を、司馬遼太郎が渾身の力を注いで描ききった人間ドラマである。
小さな国が大国ロシアに挑んだ戦争ドラマであるからして、「斥候」などという言葉も各シーンにて発せられることがある。
デジタル大辞泉によると、「敵の状況や地形などを探ること。また、そのために部隊から派遣する少数の兵士。」とある。
このニリンソウを始めとして今回ご覧に入れた画像は、まさに「斥候」のようではないかなどと思う。
「立春は過ぎたとは言え、外はまだ寒かろう。いや、温暖化などとヒト属は騒いでおるから春の訪れも早いのではないか?」
そんな天候の塩梅を先んじて探索する役割を仰せつかり、ちょこんと顔を出した植物界の「斥候」たちの表情、いかがだったであろうか。
だが、派手さはないし、美しさも感じられない画像ばかり、撮る方は興味津々で撮ってはいるが、見せられる方としては面白みにかけるかもしれないね。