5月17日ブログ「山菜三昧」で危惧した事態が発生した。宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内の自生山菜「ネマガリタケ」(通称タケノコ)から放射性物質結果において、「基準値 放射性セシウム100ベクレル/㎏)を超えるセシウムが検出(185ベクレル/㎏)された。湯沢市では6月16日、日曜日にもかかわらず一斉に号外として全戸に「タケノコ」採り自粛のチラシを配布した。
湯沢市のホームペ-ジでは以下のように報道。
自生山菜「ネマガリダケ」の放射性物質検査結果と今後の対応について
6月14日(金)、湯沢市が行った宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内の自生山菜「ネマガリダケ(通称:たけのこ)」の放射性物質検査で、基準値(放射性セシウム100ベクレル/㎏)を超えるセシウムが検出(185ベクレル/㎏)されました。
今回基準値を超過していますが、食べても直ちに健康に影響を与えるものではありませんので、市民の皆様には、冷静な対応をお願いします。
なお今後は、国道398号宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内でのネマガリダケについては、つぎの対応をお願いします。
①採らない ②食べない ③人にあげない ④販売しない
また新たな情報が入りましたら、市民の皆様へ情報提供を行なっていきます。
H25.6.16 自生山菜「ネマガリダケ」の放射性物質検査結果と今後の対応について(PDF)
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〒 012-8501 湯沢市佐竹町1-1
Tel 0183-73-2111 Fax 0183-73-2117
総務企画部総務課総務班 内線211、212、217
宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内は、秋田県から福一原発に一番近い地域だ。近いといっても直線距離で約160~170㎞。しかし、放射性物質の拡散は必ずしも距離との因果関係だけで検出されるものでははないが、今回のセシウム検出(185ベクレル/㎏)の地域から約30㎞離れた湯沢市高松地区で採取し検査した「ネマガリダケ」は不検出だった。湯沢市では今後、秋田県と連携し、継続して放射性物質検査を実施し、他の山菜についてもホームページ等で公表すると云う。
6月12日カラ梅雨で山菜の生育がいつもの年と違う。由利本庄市の直売所では、鳥海山麓の山菜からセシウム不検出で安全だとの張り紙があった。今回のセシウム検出報道は、5月17日ブログでの懸念はそのまま跳ね返った感がある。2013.3.11福島原発事故から2年、残念ながら当事者以外記憶からから薄れつつあるこの時期、今回のセシウム検出は改めて「原発の事故」の危険性を印象づけた。
5月17日ブログ「山菜三昧」での懸念
「地震・原発・災害情報のまとめブログ」2013.05.12(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-190.html)での懸念が、現実的問題であることを常に留意していなければならないことを証明した。
岩手県は4月12日に「山菜採りの注意事項」を公表(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-190.html)各市町村ごとの採取された山菜のセシウムの検出は細かい。秋田県でも検査されていることは想像されるが、岩手県ほどの詳細の公表はどこを調べてもなかったように思う。
今回の報道は衝撃的なことになった。皆瀬地域小安奥山国有林内の国道398号線沿いは、この時期例年だとタケノコ採りの自動車の駐車で凄い状態になる。自動車のナンバーは県内より圧倒的に多いのが山形県だ。山形ナンバーが70~80%にもなることもある。自家用のタケノコ採りもあるだろうが、販売目的もあるといわれている。今回のセシウム、基準値(放射性セシウム100ベクレル/㎏)を超えるセシウムが検出(185ベクレル/㎏)の衝撃は大きい。今後タケノコ採りは自粛されそうだ。
過去にこんな記事が「読売新聞」にあった。以下引用
日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測
ドイツ気象局による福島第一原発から出た放射性物質の拡散分布予測(日本時間4月5日午後9時を想定)。原発からの放出量は不明とした上で、色が濃いほど、濃度が濃い傾向にあるとしている(ドイツ気象局のホームページより)
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、気象庁が同原発から出た放射性物質の拡散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していないことが4日、明らかになった。
ドイツやノルウェーなど欧州の一部の国の気象機関は日本の気象庁などの観測データに基づいて独自に予測し、放射性物質が拡散する様子を連日、天気予報サイトで公開している。日本政府が公開しないことについて内外の専門家からは批判が上がっており、政府の原発事故に関する情報開示の在り方が改めて問われている。
気象庁の予測は、国際原子力機関(IAEA)の要請に基づくもの。国境を越える放射性物質汚染が心配されるときに、各国の気象機関が協力して拡散予測を行う。
同庁では、東日本大震災当日の3月11日から毎日1~2回、拡散予測を計算している。具体的には、IAEAから送られてきた放射性物質の放出開始時間や継続期間、どれくらいの高さまで上ったかを、風向きや天候など同庁の観測データを加えた上で、スーパーコンピューターに入力し、放射性物質の飛ぶ方向や広がりを予測している。
(2011年4月4日14時30分 読売新聞)
海外の放射能拡散予測サイト(http://matome.naver.jp/odai/2130197592769786501)で「ドイツ気象局」の報道は詳しかった。2年前毎日のようにこのサイトを注視していた。
当時、原子力保安委員会、現在は「原子力規制委員会」の刻々と伝える情報から目が離せなかった。海外の放射能拡散予測サイトで「ドイツ気象局」を知り、連日変わる放射能拡散予測はより具体的で、この国の「原子力規制委員会」の報道から距離を置くようになってしまった。
その後福島、宮城、岩手はもちろん茨城、栃木、群馬などの山菜から基準値を超えるセシウム検出は知られていたが、奥羽山脈を超えて今回、秋田県内産タケノコから初めて基準値を超えるセシウム検出、マスコミ報道の衝撃はこの地域に住む住民にとって大きい。確かにこの場所は、宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内は地図の上では秋田県に入るが、東北を日本海側と太平洋側を分ける分岐点だ。その後の検査で、この地域以外の山菜から国の基準を超えたセシウムは報道されてはいないが、そのことは今回問題にならない。それよりも現在、原発事故が収束されていない。毎日放射能が拡散されている現実を、マスコミが報道しないことの方が大問題なのだ。
当時の政府は「冷温停止、事故収束宣言」を出したが、実態は2年経過しても収束されてはいないことがハッキリしている。毎日放射されているセシウム等放射能はとんでもない数値であることがネット上では報道されている。「冷温停止、事故収束宣言」は間違いだったことを今も撤回できないのは「原子力村」の意向かもしれない。被害の拡大が懸念されている一方で、以下の報道が6月17日、時事通信あった。
◆「首相は死の商人」=共社幹部
「安倍晋三首相が東欧4カ国首脳と発表した共同声明で、原発輸出に前向きな方針を示したことに対し、共産党の市田忠義書記局長と社民党の福島瑞穂党首はそれぞれ17日の記者会見で、「死の商人」との表現で批判した。
市田氏は「東京電力福島第1原発事故がいまだ収束せず、制御不能の状態の下で、海外に売り込むことは、死の商人と言われても仕方がない重大な問題だ」と指摘。
福島氏も「たくさんの被災者、避難者を生んだ原発事故の反省が全くない。まさに死の商人として世界を歩いている」と述べた」。
(http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2013061700577) 引用
「日本の原子力は安全」の名のもとに原発の輸出を外交の目玉にしている、この国の姿は容認できない姿だ。私たちのとる態度は今回のセシウム報道から目をそらさず、これから向かう方向は「脱原発」しかない。「脱原発」は次の世代への責任だ。
「脱原発」を実現させることが、2011.3.11東日本大震災・福島原発事故を知り体験したものの使命で、その自覚を強く維持しできれば行動を起こしていくことが現在も原発被害に苦しむ福島の人々と連帯する姿だと思う。
ただ単に、「かわいそう」、「大変だ」との同情だけでは未来は開けない。大きな地震があったとはいえ、福島原発事故から2年も経過しても約15万人が避難生活し、かつての生活にいつ戻れるか保証はないのが現実の姿なのだ。
かつてベトナム戦争での報道記者、岡村昭彦氏の「同情は連帯の拒否」の言葉が突き刺さる。
岡村氏は著書「南ヴェトナム戦争従軍記」の中で、「人間が〝可哀そう〟という同情の立場をとるときは、すでにその相手に対して、連帯を拒否したときなのだ。つまり相手の立場に立って考えられないということは、他人の苦しみは三年でもがまんするということなのだ。どんなことでも、自分の問題として考えなければ、真実は永遠にその人のもとから立ち去るのだ。人間は真実の上にのみ生きる価値を見出せるし、同情は真実を拒むことを露骨にみせないための演技なのだ」
今回、秋田県湯沢市の「ネマガリタケ」のセシウム(185ベクレル/㎏)報道は、脱原発の実現こそこれから進む方向だと強く認識することになった。
湯沢市のホームペ-ジでは以下のように報道。
自生山菜「ネマガリダケ」の放射性物質検査結果と今後の対応について
6月14日(金)、湯沢市が行った宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内の自生山菜「ネマガリダケ(通称:たけのこ)」の放射性物質検査で、基準値(放射性セシウム100ベクレル/㎏)を超えるセシウムが検出(185ベクレル/㎏)されました。
今回基準値を超過していますが、食べても直ちに健康に影響を与えるものではありませんので、市民の皆様には、冷静な対応をお願いします。
なお今後は、国道398号宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内でのネマガリダケについては、つぎの対応をお願いします。
①採らない ②食べない ③人にあげない ④販売しない
また新たな情報が入りましたら、市民の皆様へ情報提供を行なっていきます。
H25.6.16 自生山菜「ネマガリダケ」の放射性物質検査結果と今後の対応について(PDF)
お問い合わせ
〒 012-8501 湯沢市佐竹町1-1
Tel 0183-73-2111 Fax 0183-73-2117
総務企画部総務課総務班 内線211、212、217
宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内は、秋田県から福一原発に一番近い地域だ。近いといっても直線距離で約160~170㎞。しかし、放射性物質の拡散は必ずしも距離との因果関係だけで検出されるものでははないが、今回のセシウム検出(185ベクレル/㎏)の地域から約30㎞離れた湯沢市高松地区で採取し検査した「ネマガリダケ」は不検出だった。湯沢市では今後、秋田県と連携し、継続して放射性物質検査を実施し、他の山菜についてもホームページ等で公表すると云う。
6月12日カラ梅雨で山菜の生育がいつもの年と違う。由利本庄市の直売所では、鳥海山麓の山菜からセシウム不検出で安全だとの張り紙があった。今回のセシウム検出報道は、5月17日ブログでの懸念はそのまま跳ね返った感がある。2013.3.11福島原発事故から2年、残念ながら当事者以外記憶からから薄れつつあるこの時期、今回のセシウム検出は改めて「原発の事故」の危険性を印象づけた。
5月17日ブログ「山菜三昧」での懸念
「地震・原発・災害情報のまとめブログ」2013.05.12(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-190.html)での懸念が、現実的問題であることを常に留意していなければならないことを証明した。
岩手県は4月12日に「山菜採りの注意事項」を公表(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-190.html)各市町村ごとの採取された山菜のセシウムの検出は細かい。秋田県でも検査されていることは想像されるが、岩手県ほどの詳細の公表はどこを調べてもなかったように思う。
今回の報道は衝撃的なことになった。皆瀬地域小安奥山国有林内の国道398号線沿いは、この時期例年だとタケノコ採りの自動車の駐車で凄い状態になる。自動車のナンバーは県内より圧倒的に多いのが山形県だ。山形ナンバーが70~80%にもなることもある。自家用のタケノコ採りもあるだろうが、販売目的もあるといわれている。今回のセシウム、基準値(放射性セシウム100ベクレル/㎏)を超えるセシウムが検出(185ベクレル/㎏)の衝撃は大きい。今後タケノコ採りは自粛されそうだ。
過去にこんな記事が「読売新聞」にあった。以下引用
日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測
ドイツ気象局による福島第一原発から出た放射性物質の拡散分布予測(日本時間4月5日午後9時を想定)。原発からの放出量は不明とした上で、色が濃いほど、濃度が濃い傾向にあるとしている(ドイツ気象局のホームページより)
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、気象庁が同原発から出た放射性物質の拡散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していないことが4日、明らかになった。
ドイツやノルウェーなど欧州の一部の国の気象機関は日本の気象庁などの観測データに基づいて独自に予測し、放射性物質が拡散する様子を連日、天気予報サイトで公開している。日本政府が公開しないことについて内外の専門家からは批判が上がっており、政府の原発事故に関する情報開示の在り方が改めて問われている。
気象庁の予測は、国際原子力機関(IAEA)の要請に基づくもの。国境を越える放射性物質汚染が心配されるときに、各国の気象機関が協力して拡散予測を行う。
同庁では、東日本大震災当日の3月11日から毎日1~2回、拡散予測を計算している。具体的には、IAEAから送られてきた放射性物質の放出開始時間や継続期間、どれくらいの高さまで上ったかを、風向きや天候など同庁の観測データを加えた上で、スーパーコンピューターに入力し、放射性物質の飛ぶ方向や広がりを予測している。
(2011年4月4日14時30分 読売新聞)
海外の放射能拡散予測サイト(http://matome.naver.jp/odai/2130197592769786501)で「ドイツ気象局」の報道は詳しかった。2年前毎日のようにこのサイトを注視していた。
当時、原子力保安委員会、現在は「原子力規制委員会」の刻々と伝える情報から目が離せなかった。海外の放射能拡散予測サイトで「ドイツ気象局」を知り、連日変わる放射能拡散予測はより具体的で、この国の「原子力規制委員会」の報道から距離を置くようになってしまった。
その後福島、宮城、岩手はもちろん茨城、栃木、群馬などの山菜から基準値を超えるセシウム検出は知られていたが、奥羽山脈を超えて今回、秋田県内産タケノコから初めて基準値を超えるセシウム検出、マスコミ報道の衝撃はこの地域に住む住民にとって大きい。確かにこの場所は、宮城県境付近皆瀬地域小安奥山国有林内は地図の上では秋田県に入るが、東北を日本海側と太平洋側を分ける分岐点だ。その後の検査で、この地域以外の山菜から国の基準を超えたセシウムは報道されてはいないが、そのことは今回問題にならない。それよりも現在、原発事故が収束されていない。毎日放射能が拡散されている現実を、マスコミが報道しないことの方が大問題なのだ。
当時の政府は「冷温停止、事故収束宣言」を出したが、実態は2年経過しても収束されてはいないことがハッキリしている。毎日放射されているセシウム等放射能はとんでもない数値であることがネット上では報道されている。「冷温停止、事故収束宣言」は間違いだったことを今も撤回できないのは「原子力村」の意向かもしれない。被害の拡大が懸念されている一方で、以下の報道が6月17日、時事通信あった。
◆「首相は死の商人」=共社幹部
「安倍晋三首相が東欧4カ国首脳と発表した共同声明で、原発輸出に前向きな方針を示したことに対し、共産党の市田忠義書記局長と社民党の福島瑞穂党首はそれぞれ17日の記者会見で、「死の商人」との表現で批判した。
市田氏は「東京電力福島第1原発事故がいまだ収束せず、制御不能の状態の下で、海外に売り込むことは、死の商人と言われても仕方がない重大な問題だ」と指摘。
福島氏も「たくさんの被災者、避難者を生んだ原発事故の反省が全くない。まさに死の商人として世界を歩いている」と述べた」。
(http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2013061700577) 引用
「日本の原子力は安全」の名のもとに原発の輸出を外交の目玉にしている、この国の姿は容認できない姿だ。私たちのとる態度は今回のセシウム報道から目をそらさず、これから向かう方向は「脱原発」しかない。「脱原発」は次の世代への責任だ。
「脱原発」を実現させることが、2011.3.11東日本大震災・福島原発事故を知り体験したものの使命で、その自覚を強く維持しできれば行動を起こしていくことが現在も原発被害に苦しむ福島の人々と連帯する姿だと思う。
ただ単に、「かわいそう」、「大変だ」との同情だけでは未来は開けない。大きな地震があったとはいえ、福島原発事故から2年も経過しても約15万人が避難生活し、かつての生活にいつ戻れるか保証はないのが現実の姿なのだ。
かつてベトナム戦争での報道記者、岡村昭彦氏の「同情は連帯の拒否」の言葉が突き刺さる。
岡村氏は著書「南ヴェトナム戦争従軍記」の中で、「人間が〝可哀そう〟という同情の立場をとるときは、すでにその相手に対して、連帯を拒否したときなのだ。つまり相手の立場に立って考えられないということは、他人の苦しみは三年でもがまんするということなのだ。どんなことでも、自分の問題として考えなければ、真実は永遠にその人のもとから立ち去るのだ。人間は真実の上にのみ生きる価値を見出せるし、同情は真実を拒むことを露骨にみせないための演技なのだ」
今回、秋田県湯沢市の「ネマガリタケ」のセシウム(185ベクレル/㎏)報道は、脱原発の実現こそこれから進む方向だと強く認識することになった。