
2015年の年賀ハガキ
2015年元日は穏やかな朝を迎えた。朝9時半八坂神社へ恒例の初詣。近年の元日には珍しく太陽が見える。初日を仰ぎながらの初詣は何年ぶりか。12月3日から降り続いた雪は約1m積っている。正月前の屋根の雪下ろしも近年記憶にはない。いつもより水分を含んだ雪だ。

国見嶽の初日
早朝降った雪が杉や雑木に収まり、朝日に照らされまぶしいくらいだ。

八坂神社鳥居

八坂神社本殿
昨日は夕方から雪となったが比較的穏やかな大晦日、除夜の鐘後の参拝がいつもの年より多かったそうだ。「この道しかない」等と自賛の政局。不安の時代の反映だろうか。途中一人と一家族に新年のあいさつをする。参拝後神社でお神酒をいただき、帰りに庚申塔の側の大黒様も参拝する。この大黒天がいつのころから八坂神社境内にあったのかはよくわからない。庚申塔「青面金剛童子」の三体は寛政4年(1792)建立で、この大黒様も同じ時代から鎮座されているのかもしれない。いずれ調べてみたい。

フリー百科事典ウィキペデアに大黒天の解説がある。「日本においては、大黒の「だいこく」が大国に通じるため、古くから神道の神である大国主と混同され、習合して、当初は破壊と豊穣の神として信仰される。後に豊穣の面が残り、七福神の一柱の大黒様として知られる食物・財福を司る神となった。室町時代以降は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」の民族的信仰と習合されて、微笑の相が加えられ、さらに江戸時代になると米俵に乗るといった現在よく知られる像容となった。現在においては一般には米俵に乗り福袋と打出の小槌を持った微笑の長者形で表される」(引用)とある。いつの時代も豊穣を願い参拝してきた歴史を想う。

帰りの石段から鳥居
すべりやすい石段を一足、一足確かめながら下りた。鬱蒼とした杉木立の石段から見る鳥居もいつもより神々しく見える。