丸い山と三角の山
丸い山、小坂山は前々回の「まんさくの花と鍋釣山」で紹介した鍋釣山のことで、三角の山、トンガリ山は集落の西方に見える雄長子内岳のことである。
4月2日、自家の田んぼから撮った写真。
正面が小坂山「鍋釣山」(444㍍)2013.4.2
平成25年4月、東北でまだ雪が残っているのは秋田の横手盆地等限られてくる。私の地域では古くから「清明」の時期になれば、湯の雨が降るといわれて一気に雪が消えるとの言い伝えがある。今年もその時期となった。
「清明」とは日本の行事、暦によれば
4月5日頃(2013年は4月5日)。
および穀雨までの期間。(穀雨は今年は4月20日)
太陽黄径15度
春分から数えて15日目頃。
春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という語を略したもの。
この頃は桜の花が咲きほこり、お花見のシーズンの到来。万物が若返り、清々しく明るく美しい季節です。南の地方では、越冬つばめが渡って来る頃。雨が多い時季で、暖かくなった後に小雨が降り続いて寒くなったりもします。と云われている。
トンガリ山「雄長子内岳」(470m)と「雌長子内岳」(453m)2013.4.2
雄長子内岳(第三紀層の火山の残骸で流紋岩からなるといわれる)を「トンガリ山」などと云う人は今はあまりいない。私の集落から三角山に見え、三角がトンガリ山になったらしい。丸い鍋釣山と三角のトンガリ山(雄長子内岳)との対比が面白い。雌長子内岳は見ての通り丸みを帯びてはいるがその丸みは小坂山には負ける。
雄長子内岳(山頂には太平山の分神である三吉神社も鎮座している)の地元では「さんきち」さん、「ちょうしね」さんと尊敬込めて呼ばれている。
また、一部登山愛好家の間では「秋田のピラミット」とも言われている。全くの一部だろうが「稲川のマッターホルン」ともいう。あの有名なマッターホルンとは比べようもないことは重々わかりつつも、真冬の頂上付近が猛吹雪でみせる独特の姿、景色には何かしらの迫力で美しい姿を見せてくれる。だから自分はトンガリ山か、上品ぶって稲川のマッターホルンだ等と愛着をこめて言う。
左雄長子内岳 右雌長子内岳 右側奥 三本鎗山 駒形地区から 2013.4.6
県内でも住宅地の近くでこれほど急峻で荒々しい山は少ないだろう。写真に見える地肌のむき出しはすべて雪崩のあとだ。むき出しの岩山なので雪崩が絶えない。この山はかつて高級キノコのマツタケやクロキノコ(シシタケ)の採れるところで、すべりやすい地肌で転落事故がおきた所でもある。雄長子内岳と雌長子内岳の後ろにそびえる三本鎗山(496m)等急峻で岩山のむき出しでなかなか木々が育たない。峰や稜線沿いにアカマツやすそにはコナラ等の植生がある。
一方の小坂山は集落の薪の山だった。昭和30年代までは毎年のように村中総出で薪の切り出しがおこなわれた。山の木を薪として使わなくなって約60年近くなる。そのため急峻な山ではあるがコナラ、ヤマモミジ、ヤマザクラ、ツキノキなど樹種も豊富だ。中には樹齢100年位の木もある。
樹木が大きくなったので、薪を伐っていたころ悩まされていた雪崩の被害は今はない。
小坂山頂上付近 2013.3.24
平成4年に天然林育成事業で整備したので素晴らしい雑木林となった。ただ、歴史的な「遠矢の松」付近や頂上のアカマツが、松くい虫にやられ枯れだしたのが極めて残念なことだ。
丸い山、小坂山は前々回の「まんさくの花と鍋釣山」で紹介した鍋釣山のことで、三角の山、トンガリ山は集落の西方に見える雄長子内岳のことである。
4月2日、自家の田んぼから撮った写真。
正面が小坂山「鍋釣山」(444㍍)2013.4.2
平成25年4月、東北でまだ雪が残っているのは秋田の横手盆地等限られてくる。私の地域では古くから「清明」の時期になれば、湯の雨が降るといわれて一気に雪が消えるとの言い伝えがある。今年もその時期となった。
「清明」とは日本の行事、暦によれば
4月5日頃(2013年は4月5日)。
および穀雨までの期間。(穀雨は今年は4月20日)
太陽黄径15度
春分から数えて15日目頃。
春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という語を略したもの。
この頃は桜の花が咲きほこり、お花見のシーズンの到来。万物が若返り、清々しく明るく美しい季節です。南の地方では、越冬つばめが渡って来る頃。雨が多い時季で、暖かくなった後に小雨が降り続いて寒くなったりもします。と云われている。
トンガリ山「雄長子内岳」(470m)と「雌長子内岳」(453m)2013.4.2
雄長子内岳(第三紀層の火山の残骸で流紋岩からなるといわれる)を「トンガリ山」などと云う人は今はあまりいない。私の集落から三角山に見え、三角がトンガリ山になったらしい。丸い鍋釣山と三角のトンガリ山(雄長子内岳)との対比が面白い。雌長子内岳は見ての通り丸みを帯びてはいるがその丸みは小坂山には負ける。
雄長子内岳(山頂には太平山の分神である三吉神社も鎮座している)の地元では「さんきち」さん、「ちょうしね」さんと尊敬込めて呼ばれている。
また、一部登山愛好家の間では「秋田のピラミット」とも言われている。全くの一部だろうが「稲川のマッターホルン」ともいう。あの有名なマッターホルンとは比べようもないことは重々わかりつつも、真冬の頂上付近が猛吹雪でみせる独特の姿、景色には何かしらの迫力で美しい姿を見せてくれる。だから自分はトンガリ山か、上品ぶって稲川のマッターホルンだ等と愛着をこめて言う。
左雄長子内岳 右雌長子内岳 右側奥 三本鎗山 駒形地区から 2013.4.6
県内でも住宅地の近くでこれほど急峻で荒々しい山は少ないだろう。写真に見える地肌のむき出しはすべて雪崩のあとだ。むき出しの岩山なので雪崩が絶えない。この山はかつて高級キノコのマツタケやクロキノコ(シシタケ)の採れるところで、すべりやすい地肌で転落事故がおきた所でもある。雄長子内岳と雌長子内岳の後ろにそびえる三本鎗山(496m)等急峻で岩山のむき出しでなかなか木々が育たない。峰や稜線沿いにアカマツやすそにはコナラ等の植生がある。
一方の小坂山は集落の薪の山だった。昭和30年代までは毎年のように村中総出で薪の切り出しがおこなわれた。山の木を薪として使わなくなって約60年近くなる。そのため急峻な山ではあるがコナラ、ヤマモミジ、ヤマザクラ、ツキノキなど樹種も豊富だ。中には樹齢100年位の木もある。
樹木が大きくなったので、薪を伐っていたころ悩まされていた雪崩の被害は今はない。
小坂山頂上付近 2013.3.24
平成4年に天然林育成事業で整備したので素晴らしい雑木林となった。ただ、歴史的な「遠矢の松」付近や頂上のアカマツが、松くい虫にやられ枯れだしたのが極めて残念なことだ。
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