7月22日から友人からのすすめでFacebookに参加している。一年程前から検討していたが今回正式に参入した。すべて独学なので一ケ月経過したがまだ使い方をマスター出来てはいない。交流の幅と広範なニュースに日々出会えるのでたのしみが増えた。増えた分ブログの更新が遅れ気味になっている。
以下はFacebookに書いた記事に書き足したものです。
8月23日(日曜日)秋田市で「食の安全とくらし、TPPを考える県民会議」が主催した映画「フ2ード・インク」の上映会に行ってきた。この映画は2008年のアメリカ映画。2012.5に「食農市民ネット」がロバート・ケナー監督を招聘し記念シンポを開く等各地の反響は大きかった。
ある程度アメリカの食の現状を知っていたつもりだったが、強欲資本主義の現状に映画を観ると衝撃が走る。遺伝子組み替えしたトウモロコシと大豆の生産は、政府の莫大な補助金によって安価な価格で世界市場に出回っている。
さらに、巨大企業が牛耳る大量畜産工場は大量に生産するために、牛や豚や鶏は日本の畜産の現状からは想像できない環境で飼育されている。本来草を食べる牛は大量生産のコーンが主体となり、牛は内臓に負担がかかる。その防止のために抗生物質の投与、結果としてO-157等の大腸菌が生まれ食中毒が蔓延している。
ハンバーガーを食べ息子を大腸菌O-157で亡くした母の「食の安全」を呼びかける運動に邁進している姿が痛々しい。
映画では大量飼育で、身動き出来ずにをただ待つだけの家畜。短期間に太らせるためにホルモン剤を抽入、精肉加工工場では杜撰で不衛生のまま加工され、不当に扱われる移民の工場労働者、厳しい立場にある下請け農家等実態を描き出している。ファーストフードによるアメリカ人の肥満問題と貧困。堤未夏著「ルポ・貧困大国アメリカ」(岩波新書)の世界が映像で紹介されている。
秋田市明徳館 8.23
「フード」は食べ物、食品。「インク」とは会社組織の、法人のという意味で「フード・インク」は「食品株式会社」ということになる。アメリカ社会の「工業食品」の現場をこれでもかと描き出す。遺伝子組み換えコーンを開発した大企業「モンサント」に、アメリカ政府は莫大な助成金をつけて大量生産、販売を推進し世界市場の独占に向かっている。その結果輸出先の国内農業は壊滅してゆく。企業による食糧支配が現実のことになる。支配するためにはなんでもする。「農家の種子の自家採取の禁止」等打ち出している。当然「農家直売所」等はできなくなる。
遺伝子組み換え種子を知ったのは昭和50年ころ、当時酪農家は飼料自給のためにサイレージは欠かせなかった。そのころ種苗会社から提供されるコーンはF1種ばかりになっていた。F1一代限りの品種、一時的に収量が増大し「緑の革命」とまで言われたが持続しなかった。作物の増収は多くの肥料が必要、それに農薬の三点セット。その結果土壌汚染、農家の多額の負債、貧富の格差が広がった。これの背景は種苗会社、農薬、肥料会社の支配の下で食糧生産が続けられていることをこの映画「フード・インク」は描いている。
「フード・インク」に出てくる「モンサント」とは、除草剤「ラウンドアップ」を開発した企業。日本では日産化学工業会社が「ラウンドアップ マックスロード」の名前でホームセンターやJAで販売され、かなりの量が除草剤として散布されている。モンサントの支配構造はすでに始まっている。アメリカで栽培されているコーンの85%、大豆の91%は遺伝子組み換えと云われている。フランスのドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べ物」がある。
公式サイトは「http://www.uplink.co.jp/monsanto/」、ヨーロッパ各国のGMO(遺伝子組み換え作物)政策に大きな影響を与えた話題作。「食」は「いのち」なのだ。
TPP加入でその構造引き込まれる。日本の甘利担当大臣はかつて、「TPP断固反対 農業をまもるぞ」と言って政権奪取したのを忘れたかのように今では交渉の推進役を担っている。
TPP加入は「フード・インク」の世界にもろとも直撃する。前のめり感の日本政府はどこに向かうおだろうか。「TPPに反対する人々の運動」の共同代表 山下惣一氏は「当たり前に生きたいムラでもマチでも」に「百姓とTPP 日本の農政はすでにTPPを前提に《きれ目なく》進めているとの発言している。詳細はhttp://antitpp.at.webry.info/201508/article_5.html
映画「フード・インキ」公式サイト、(http://www.cinemacafe.net/official/foodinc/)この映画のあらすじがわかる。多くの人が観てほしい。DVDも販売されている。
以下はFacebookに書いた記事に書き足したものです。
8月23日(日曜日)秋田市で「食の安全とくらし、TPPを考える県民会議」が主催した映画「フ2ード・インク」の上映会に行ってきた。この映画は2008年のアメリカ映画。2012.5に「食農市民ネット」がロバート・ケナー監督を招聘し記念シンポを開く等各地の反響は大きかった。
ある程度アメリカの食の現状を知っていたつもりだったが、強欲資本主義の現状に映画を観ると衝撃が走る。遺伝子組み替えしたトウモロコシと大豆の生産は、政府の莫大な補助金によって安価な価格で世界市場に出回っている。
さらに、巨大企業が牛耳る大量畜産工場は大量に生産するために、牛や豚や鶏は日本の畜産の現状からは想像できない環境で飼育されている。本来草を食べる牛は大量生産のコーンが主体となり、牛は内臓に負担がかかる。その防止のために抗生物質の投与、結果としてO-157等の大腸菌が生まれ食中毒が蔓延している。
ハンバーガーを食べ息子を大腸菌O-157で亡くした母の「食の安全」を呼びかける運動に邁進している姿が痛々しい。
映画では大量飼育で、身動き出来ずにをただ待つだけの家畜。短期間に太らせるためにホルモン剤を抽入、精肉加工工場では杜撰で不衛生のまま加工され、不当に扱われる移民の工場労働者、厳しい立場にある下請け農家等実態を描き出している。ファーストフードによるアメリカ人の肥満問題と貧困。堤未夏著「ルポ・貧困大国アメリカ」(岩波新書)の世界が映像で紹介されている。
秋田市明徳館 8.23
「フード」は食べ物、食品。「インク」とは会社組織の、法人のという意味で「フード・インク」は「食品株式会社」ということになる。アメリカ社会の「工業食品」の現場をこれでもかと描き出す。遺伝子組み換えコーンを開発した大企業「モンサント」に、アメリカ政府は莫大な助成金をつけて大量生産、販売を推進し世界市場の独占に向かっている。その結果輸出先の国内農業は壊滅してゆく。企業による食糧支配が現実のことになる。支配するためにはなんでもする。「農家の種子の自家採取の禁止」等打ち出している。当然「農家直売所」等はできなくなる。
遺伝子組み換え種子を知ったのは昭和50年ころ、当時酪農家は飼料自給のためにサイレージは欠かせなかった。そのころ種苗会社から提供されるコーンはF1種ばかりになっていた。F1一代限りの品種、一時的に収量が増大し「緑の革命」とまで言われたが持続しなかった。作物の増収は多くの肥料が必要、それに農薬の三点セット。その結果土壌汚染、農家の多額の負債、貧富の格差が広がった。これの背景は種苗会社、農薬、肥料会社の支配の下で食糧生産が続けられていることをこの映画「フード・インク」は描いている。
「フード・インク」に出てくる「モンサント」とは、除草剤「ラウンドアップ」を開発した企業。日本では日産化学工業会社が「ラウンドアップ マックスロード」の名前でホームセンターやJAで販売され、かなりの量が除草剤として散布されている。モンサントの支配構造はすでに始まっている。アメリカで栽培されているコーンの85%、大豆の91%は遺伝子組み換えと云われている。フランスのドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べ物」がある。
公式サイトは「http://www.uplink.co.jp/monsanto/」、ヨーロッパ各国のGMO(遺伝子組み換え作物)政策に大きな影響を与えた話題作。「食」は「いのち」なのだ。
TPP加入でその構造引き込まれる。日本の甘利担当大臣はかつて、「TPP断固反対 農業をまもるぞ」と言って政権奪取したのを忘れたかのように今では交渉の推進役を担っている。
TPP加入は「フード・インク」の世界にもろとも直撃する。前のめり感の日本政府はどこに向かうおだろうか。「TPPに反対する人々の運動」の共同代表 山下惣一氏は「当たり前に生きたいムラでもマチでも」に「百姓とTPP 日本の農政はすでにTPPを前提に《きれ目なく》進めているとの発言している。詳細はhttp://antitpp.at.webry.info/201508/article_5.html
映画「フード・インキ」公式サイト、(http://www.cinemacafe.net/official/foodinc/)この映画のあらすじがわかる。多くの人が観てほしい。DVDも販売されている。
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