冬薔薇おや指姫のひそみゐる 角川照子
青空のきれいな空気の澄み切った今朝、路地の片隅に可愛い薔薇の花がさいていた。
家に帰り歳時記をひらく。
おやゆび姫がくるまっていたのは、確かチューリップ。
でも、もしかしたらおやゆび姫が潜んでいそうなピンクの可憐な薔薇でした。
俳句を始めた頃「冬薔薇」にあこがれ、何とか美しい句を詠みたいと思った。
詠めなかった。忘れもしないその年の暮れの句会で作った句。
凍て鶴は何の決意や空を衝く 久美子
なんか、大変な年だったのでしょう。6、7年前です。
今も十分大変ですが、はい。