超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

LHCヘリウム流出事故、再開は2010年にずれ込む可能性も…

2008年11月27日 19時16分52秒 | Weblog
 欧州原子核研究機構(CERN)大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で運用開始直後の9月に起きた冷却用のヘリウム流出事故に関連して、運用再開を来年夏頃にするか、あるいは、事故再発防止策を徹底させることで、2010年まで遅らせるか、2つのプランが検討されていることが26日、CERNが公開した事故報告書によって明らかとなった。

 LHC運用グループが公開した「S34事故報告書(S34 incident and consequences)」によると同等な事故の再発を防止するためには、早期警報システムの導入および、圧力開放システムの導入が不可欠だとしており、圧力解放システムの導入前に運用再開を行った場合には運用再開は来年の夏頃に、圧力解放システムを導入をしてから運用再開を行った場合には2009年中の運用再開は困難になるとまとめている。

 その上で、LHC運用グループでは来年夏頃に運用再開を行うのか、事故再発防止策の徹底を計ることで2009年中の運用再開は諦めるのか、来年2月頃までに最終決定を行う必要があると述べている。

 LHCのヘリウム流出事故とは、運用開始直後の9月19日に発生したもので、LHCの8つあるセクターを冷却するための冷却装置が異常停止し、冷却用のヘリウムガスが加速器のトンネル内に流出すると共に粒子加速用の双極磁石(Dipole Magnets)と四極磁石(Quadupole Magnets)が損傷してしまったというもの。超伝導電磁石の電気回路の半田付けのミスによって回路短縮(ショート)が起きたことが事故の直接的原因となったのではないかとみられている。


ハンダのミスですよ?ありえん…
職人肌の日本人を引っ張っていかへんかったからこんなことに。
人間やからミスはすると思うけど、これは防げた事故じゃないのかな?

当初8ヶ月ほどでの復旧っていうてたのに。。。
ますます研究が遅れていく。

本当に残念だ。

ロスアラモス国立研究所が宇宙線の発生源の大まかな特定に成功

2008年11月27日 19時12分11秒 | Weblog
宇宙線が宇宙のどこから飛来してくるのかについては長らく議論の的だったが、米ロスアラモス国立研究所が実施してきた7年がかりの観測調査によりオリオン座の近くに宇宙線を多く放出するホットスポットが存在することが24日、米学術専門誌「Physical Review Letters」に掲載された論文により明らかとなった。

 この研究を行ったのは米ロスアラモス国立研究所のエルズウォース(R. W. Ellsworth)博士らを中心とする研究グループ。

 研究グループは米メリーランド大学の宇宙線観測施設「ミラグロ観測所(Milagro observatory)」を使った北半球から観測可能な全域の宇宙線観測調査を2000年7月から開始。その結果、オリオン座の近くに宇宙線の多く放出するホットスポットが存在することが判ったとしている。

 研究グループが今回、特定に成功したオリオン座の近くにある宇宙線の多く放出するホットスポットは星々の密度の少ない領域であることもあり、これまで観測の対象となることは少なかった。

 宇宙線は超新星の爆発などにより発生しているのではないかとされてきたが、発生起源を含めてわからない部分の方が多く、これまでは具体的に銀河系のどこから宇宙線が飛来しているのかさえも判らなかった。

 米ルイジアナ州立大学のジョン・ウィーフェル(John Wefel)教授を中心とする研究グループがNASAが開発を行った宇宙線電子観測装置「Advanced Thin Ionization Calorimeter(ATIC)」を使った観測調査でも、宇宙線は太陽系の近くから飛来していることの特定に成功。ウィーフェル教授は、宇宙線はこれまで考えられていたような超新星によるものではなく、カルーツァ=クライン理論に基づく暗黒物質(ダークマター)の対消滅によって引き起こされているのではないかとする仮説を提起してた。

 研究グループでは、改めてミラグロ観測所の規模を上回る宇宙線観測施設「The High Altitude Water Cherenkov Experiment(HAWC)」をメキシコ、プエブラ州にあるシエラ・ネグラ山脈の高度3000メートルの高山地帯に建設する計画を進めており、HAWCを使った観測により新たな発見が得られることを期待している。


またまたダークマターネタです。
こればかりは、発生源の特定だけですので評価しようがない。
対消滅によっての発生の仮説だけでは…
進歩だと思うけど、もう少し踏み込んだ研究成果を期待ですわ。

U.S. Cancer Death Rate Combo Drops for 1st Time

2008年11月26日 10時14分34秒 | Weblog
For the first time since such statistics were released in 1998, the number of men and women in the United States getting and dying from cancer has dropped.

The drop in cancer rates is mostly due to fewer cases of lung, prostate and colorectal cancer among men, and fewer cases of breast and colorectal cancer among women. Also, death rates from lung cancer have leveled off among women since 2003, a new report found.

Still, large state and regional differences in lung cancer trends among women highlight the need to increase many state tobacco-control programs, said the study's authors.

"We are making progress in the fight against cancer," said report co-author Dr. Ahmedin Jemal, director of the American Cancer Society's Cancer Occurrence Office. "There is a decrease in incidence and death rate for all cancers combined in both men and women and in almost all racial and ethnic groups."

Still, the progress could have been better, Jemal said. "If we were to insure all Americans to have access to care, then we could have applied cancer prevention and treatment to all segments of the population, he said.

By paying more attention to healthful behaviors such as not smoking, the cancer rate would drop even more, Jemal said. "There are 43 million Americans who smoke, and that's unacceptable. Smoking is the single most preventable cause of cancer. A third of all cancers are due to smoking," he said.

The report, titled the "Annual Report to the Nation on the Status of Cancer, 1975-2005, Featuring Trends in Lung Cancer, Tobacco Use and Tobacco Control," is issued annually by the American Cancer Society, the U.S. Centers for Disease Control and Prevention, the U.S. National Cancer Institute, and the North American Association of Central Cancer Registries. It was published in the Dec. 3 issue of the Journal of the National Cancer Institute.

The report found that from 1999 to 2005, the rate for all cancers among men and women dropped 0.8 percent a year. Among men the drop was 1.8 percent a year and for women it was 0.6 percent annually.

The decline included all racial and ethnic groups except for American Indians and Alaska Natives, whose rates remained stable. Cancer death rates were highest for blacks and lowest for Asian American/Pacific Islanders, according to the report.

For men, the rates of prostate cancer decreased by 4.4 percent a year from 2001 to 2005. But, rates of cancer of the liver, kidney, esophagus, as well as melanoma, non-Hodgkin lymphoma, and myeloma increased. Rates remained stable for bladder, pancreatic, and brain/nervous system cancers and leukemia.

Among women, rates of breast, colorectal, uterine, ovarian, cervical, and oral cancers dropped. But, there were increases in rates of cancers of the lung, thyroid, pancreas, brain/nervous system, bladder, and kidney, as well as for leukemia, non-Hodgkin lymphoma, and melanoma, the report said.

The report authors also found a difference in lung cancer and lung cancer death rates in different regions of the country. "Lung cancer rates, especially in women, are increasing in 13 states in the South and Midwest," Jemal said.

These states have more female smokers, low excise taxes, and local economies that are traditionally dependent on tobacco farming and production, he said.

Besides lung cancer, smoking also causes cancers of the mouth, pharynx, larynx, esophagus, stomach, bladder, pancreas, liver and kidney, as well as the uterus, cervix and myeloid leukemia, he said.

Dr. David L. Katz, director of the Yale University School of Medicine Prevention Research Center, agreed that progress has been made, but there is still much to do.

"For those of us who have long argued that cancer, like heart disease, is by and large predictable and preventable, this is a very gratifying report," he said. "We have here proof that both the incidence and mortality of cancer overall have trended downward over recent years. This means that we are treating cancer more effectively when it occurs, but also preventing it outright more often."

Yet there is some discouraging news, Katz said. "Lung cancer death rates in women in the South and Midwest have continued to rise, due to higher rates of smoking. We should note, however, that after smoking rates fall, it takes some time to see that reflected in less cancer. So we might fix the basis for these disparities, and still see disparities for some time," he said.

"Cancer remains a leading cause of both premature death and misery in our society. And far more of that burden is preventable than progress to date reveals. You can minimize your own risk by taking four steps: Don't smoke, eat well, be active, and get screened," Katz said.


結局言うてることは、たばこが悪い…と。

そして自身の健康のリスクを減少させるには。
煙草を吸うな、上手に食べろ、運動をしろ、get screened…?
get screenedってどういう意味だ??
検査しろ?ふるいにかけろ?…分からんw

地図にしかない町「著作権トラップ」は本当に存在するのか?

2008年11月26日 09時59分47秒 | Weblog
地図制作元が地図を無断で転用された場合の著作権侵害の証拠とするため、架空の町「ペーパータウン」を地図に載せているらしいという話はよく聞きますが、本当にそのようなものがあるのでしょうか?

Paper Towns」または「Copyright Traps」、「Key Traps」 などとして知られる「地図にしかない町」の存在は都市伝説のように語り継がれており、たまたま通りがかった旅行者は、あるはずの町が存在しないパラレルワールドに来てしまったような不思議な感覚に陥るようです。

地図のパクリ検知器という性質上、架空の町が有名になってしまっては意味がないため、「俺は聞いたことがない」「著作権トラップの存在自体が架空なのではないか」などとも議論されていましたが、結論から言うとペーパータウンは実在するようです。

有名なペーパータウンの一例として、ニューヨーク州アグローがあります。
1930年代にGeneral Drafting社のOtto G. Lindberg氏とErnest Alpers氏が、ニューヨーク州の田舎の何もない交差点に、二人のイニシャル(O,G,L,E,A)を並べ替えたAgloeという架空の町をつくり、Esso社の地図にAgloeが現れるようになったとのこと。

後にRand McNally社の地図にもAgloeが載ったのですが、彼らはEsso社の地図から転載したのではなく、郡の登記事務所から町の名前を得ていたと判明。

なんと、逆にEsso社の地図を見た誰かがその地に「Agloe General Store」という雑貨店を開いていた、というわけ。架空だったモノが実在する何かに変貌しています。

さらに、こちらは著作権トラップではないのですが、「地図にしかない町」として有名な一例。

ミシガン州立大OBで州高速道路委員会議長であったPeter Fletcher氏が、ミシガン州立大のスローガンからGoblu(「Go! Blue」)と、打倒オハイオ州立大(略称OSU、アメフトなどのスポーツにおけるミシガン州立大の宿命のライバル)の意味でBeatosu(「Beat OSU」)という二つの架空の町を、地図の片隅のオハイオ州側に載せてしまったとのこと。

このいたずらが発覚したあと地図は訂正されたため、この二つの町が載った地図は今ではコレクターズアイテムとなっています。

実際には町ひとつまるごと架空な「ペーパータウン」よりも著作権トラップとしては、架空の道路や道路名の間違い、実際には直線の道路が地図上では曲がりくねっている、などの「ひっかけ道路」の方がより一般的なようです。

また、ロサンゼルスでは地図に載っていた近道を信じた若いカップルが、対立する二つのストリートギャングに挟まれた地帯に迷い込んで殺された、という都市伝説があるとのこと。

ちなみに地図会社の多くは著作権トラップの存在を否定、あるいは「道に迷って困る人が出ないように配慮して仕掛けている」と言っています。

しかし、イリノイ州のある男性は、地図で友人の家の場所が公園になっていて別の公園は全く載っていなかったので、地図会社に電話をかけたところ「著作権保護のための故意の間違いだ」と返答されたそうなので、「クレーム対応時の言い訳として地図会社が使い始めた」という説が出てくるのもある意味、納得です。

なにか言い訳するときは、「著作権トラップです」でクリアできそうっすねぇ~。
日本にもこんなところあるんだろうか?

光合成するウミウシ?

2008年11月26日 09時57分10秒 | Weblog
「Elysia chlorotica(ウミウシ)」に餌の藻「Vaucheria litorea」を与えると、何も食べずに1年ほどの寿命を全うして生き延びます。これは、光合成によって栄養を作り出しているためですが、そのために必要な葉緑素は単体でははたらきません。葉緑素のもつDNAは不完全なため、おおもとの植物細胞の核にあるDNAが必要になるからです。植物細胞をもたないウミウシがどのようにして葉緑素を機能させ続けているのかが大きな謎でした。

アメリカのメーン大学のMary Rumpho-Kennedy教授による最新の実験の結果、ウミウシのDNAの中に藻から取り込んだDNAが発見されました。この体内のDNAと葉緑素のDNAが組み合わさって、葉緑素が維持されているようです。

なぜこのようなことが可能なのかはいまだ不明ですが、ウミウシの性染色体の中にもこの藻のDNAが発見されたことで、葉緑素を維持する能力は遺伝している可能性も考えられるそうです。

このVaucheria litoreaという藻は、細胞が細長い形をしていますがウミウシはその細胞壁を食い破って、ストローのように葉緑素を吸い出すのだそうです。


-ウミウシの生態-

食性は、肉食から草食まで幅広い。裸鰓目には刺胞動物や海綿、コケムシ、群体性のホヤといった群体性の動物を餌にするものが多いが、中には魚の卵や他のウミウシを襲って食べるものも知られており、メリベ類は小型のエビのような、活動的な甲殻類を巧みに捕食する。一方アメフラシや嚢舌目に属するものはほとんどが草食で海藻などを食べる。

有毒な付着生物を食べることで、体内に毒を蓄積している種も多く、多くは食用には適さない。派手な色合いをしているものは、そのような点で警戒色ではないかと考えられている。一方で、派手な色は、熱帯のサンゴ礁などでは、隠蔽色としてはたらくとも言われる。コノハウミウシやヒカリウミウシは点滅する蛍光を放つ生物発光の能力がある。

特殊な性質として、裸鰓目のうち刺胞動物を捕食するミノウミウシの種の中に、餌の刺胞を体内に取り込み、それを背面に保存して、自分が敵から身を守るために使うものがある。これを盗刺胞という。また嚢舌目には、やや類似の現象であるが、海藻を餌とし、餌の葉緑体を自分の細胞内に取り込み、しばらく光合成をおこなわせるものがある。 ウミウシは雌雄同体であるが、受精は異個体間で交尾することで行われる。卵塊は渦巻き状。孵化した幼生はヴェリジャー幼生と呼ばれ、巻貝のような殻を持っている。ヴェリジャー幼生は浮遊生活をおくるが、やがて変態し、殻を失って底生の成体となる。


~総括~
DNAの取り込み→新たな進化の可能性→キメラアント!!w
新しい発見や仕組みが解明されていくのは、興味深いことですな。
雑学の部類に入るのだろうけど…
こうなると、動物と植物の境界がますます曖昧になっていくね。

実は、カラフルなウミウシはダイバーにも人気らしい。
そして、ウミウシを食した日本人がいるらしい…

昭和天皇。

さすがです。

リンパ節注射による花粉症の免疫療法

2008年11月25日 20時23分36秒 | Weblog
Lymph Node Shots Tested for Grass Pollen Allergy

A Swiss-led study appears to point the way toward a faster, safer and less painful treatment for grass pollen allergy by using direct injections into the lymph node.

Compared with traditional under-the-skin shot regimens lasting several years and involving dozens of injections, the new method appears to offer patients the same degree of relief -- with fewer side effects -- with just three shots over two months.

"Because direct administration of the allergen into the lymph node markedly enhanced efficacy, the injected allergen dose could be reduced more than 1,000-fold, and this again significantly reduced the allergic side effects," said study co-author Dr. Thomas Kundig, medical director of the department of dermatology at University Hospital of Zurich.

Kundig and colleagues published their findings in this week's online edition of the Proceedings of the National Academy of Sciences.

The authors noted that allergic asthma affects upwards of 35 percent of those living in Westernized countries. To combat the problem, standard allergy shots -- injected in fatty tissue under the skin -- are considered the "gold standard" approach.

However, a typical shot regimen involves between 30 to 70 injections over three to five years, a time-consuming treatment that often provokes allergic reactions ranging from swelling at the shot site to systemic allergic reactions.

The result: "Less than 5 percent of allergy patients are treated with allergen-specific immunotherapy," Kundig said.

To test the potential of lymph node shots, the Swiss-American team focused on just under 100 patients between the ages of 18 and 65.

The volunteers were divided into two groups: those receiving a standard injection allergy treatment tracking a 54-injection schedule over a three-year period, and those receiving the lymph node therapy, which involved three injections over an eight-week period.

Kundig and his colleagues found that both approaches afforded similar benefits to the two groups of patients. However, those receiving the lymph node therapy experienced less pain and less frequent side effects than those undergoing conventional treatment.

After conducting nasal tests to assess allergy symptoms such as sneezing, nasal secretion, coughing, and shortness of breath, Kundig and his team concluded that their lymph node method proved to be both a shorter and safer treatment option compared with conventional shots. And they suggested that the relatively pain-free alternative could go a long way toward encouraging patients to stick with their anti-allergy treatment to the end.

"As the lymph node itself has no nerves, injection into a lymph node is painless," noted Kundig. "In fact, it was judged less painful than a blood draw. Overall, this treatment enhanced patient compliance, and the amelioration of hay fever symptoms was long lasting."

For his part, Dr. Clifford Bassett, a clinical instructor at New York University School of Medicine and attending physician in the allergy and immunology department of Long Island College Hospital in Brooklyn, N.Y., described the lymph node therapy as "quite novel" and "intriguing."

"I've never seen this type of approach before," noted Bassett, who is also the medical director of Allergy and Asthma Care of New York in New York City. "The allergens we're using now are certainly very potent and very effective. But we're obviously always looking at new ways to treat the epidemic of allergy. And there's a need for better treatment, and more cost-effective and safer treatment. So, this is a piece of information, although preliminary and focused only on grass pollen, that provides some insight into other ways to approach the problem."


~要約~

リンパ節へアレルゲンを直接注射することで、従来に比べて短期間で苦痛が少なく、かつ安全性も高い花粉症治療が実現できる可能性がスイスを中心とした研究によって示された。

 研究著者の一人であるスイス、チューリッヒ大学病院のThomas Kundig博士は「リンパ節に直接アレルゲンを注入すると効果が著しく高まり、注入するアレルゲン用量を1,000分の1未満に減らすことができ、アレルギー性の副作用も軽減できる」と述べている。この知見は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に11月10日掲載された(印刷版は11月18日号に掲載)。

 著者らによると、西洋化した国々に暮らす人の35%以上がアレルギー性喘息であり、アレルギー注射(allergy shot、アレルゲン特異的免疫療法 [減感作療法] )と呼ばれる皮下脂肪組織への注射が標準的な治療法である。しかし、この方法では一般に3~5年にわたり30~70回の注射を受ける必要があり、時間がかかる上に、注射部位の腫れから全身的反応まで、アレルギー反応が引き起こされることも多く、「この治療を受けるのはアレルギー患者の5%に満たない」とKundig氏はいう。

 スイスおよび米国の研究チームは、リンパ節注射の有望性を試験するため、18~65歳の約100人を対象に研究を実施した。 被験者を2群に分け、一方には3年間にわたり54回の注射をする標準的な治療を行い、もう一方には8週間で3回のリンパ節注射を実施した。その結果、いずれの治療にも同等の効果がみられたが、リンパ節治療群は従来治療群に比べて痛みが少なく、副作用の頻度も低かった。

 鼻の検査によりくしゃみ、鼻汁、咳(せき)および息切れなどのアレルギー症状を評価した結果、Kundig氏らは、リンパ節治療が従来の注射に比べて短期間かつ安全な治療法であると結論付けている。また、リンパ節自体には神経がないため、リンパ節注射は採血よりも痛みが少ないとされ、患者のコンプライアンス(医療従事者の指示・アドバイスに従って行動すること)にも向上がみられたという。共同研究者である米ニューヨーク大学医学部のClifford Bassett博士は、このリンパ節治療を極めて斬新かつ興味深いものだとしており、「予備段階の知見であり、草の花粉症だけを対象としているとはいえ、新しい治療法へつながる情報」と述べている。


まだ花粉症にはなってませんが…
周りを見渡している現状からすると、なりたくありません。
万能薬ってないと思うけど、効果のある治療法が確立されればと。

宇宙空間で行方不明になった工具箱、アマチュア天文学者が地上観察に成功

2008年11月25日 20時14分56秒 | Weblog
今月18日、国際宇宙ステーション(ISS)で行われた船外活動中に宇宙空間で行方不明となった船外活動用の工具などを納めた道具箱をアマチュア天文学者が地上から観測することに成功していたことが22日、明らかとなった。

 この「画期的」な観測に成功に成功したのはオンタリオ州在住のアマチュア天文学者のケビン・フェトラー(Kevin Fetter)さん。フェトラーさんはISSの軌道要素から失われた工具箱の軌道を計算。その上でその軌道要素に従って実際に夜空を高速で移動する工具箱を天体望遠鏡を使った観測し、ビデオに納めることに成功した。

 今回、行方不明になった工具箱は大きさが30センチ前後の普通のバックのような形をしたもの。フェトラーさんによると明るさは8等星位としており、こうした小さな物体であってもアマチュア用の天体望遠鏡でも地上からははっきりと追跡できることが明らかになった形だ。

 今回、宇宙空間で行方不明になった工具箱、NASAによるとその価値は10万ドル(約1000万円)前後だと述べている。


だそうです。
宇宙空間で工具箱みたいな物体を離すなよ…
後々、やっかいな物体として残るんやし!!

価値は1000万円とか言うとるけどさぁ。
実際、デブリと化してるわけやから…
価値以上の損害を今後与える恐れがある。

投げ出された時の軌道とかにもよるけどさ。
ISSとかにぶち当たったらどうするのかと、小一時間(ry

まぁ、これが本物の写真なのか、全く判断できませんが。
他の物体にぶつかるのかが気になるのは私だけッスか?

ポルシェの4ドア…パナメーラ公開

2008年11月24日 21時19分09秒 | Weblog
ポルシェ初の4ドアスポーツクーペがべールを脱いだ。ポルシェは24日、『パナメーラ』の写真を公表した。写真は外観のみで全7点。

ポルシェがパナメーラの開発に当たって重視したポイントは2点。後席に大人2名が座れて快適に移動できること、外観はどこから見てもポルシェであり、ポルシェにふさわしい性能を備えていること、である。

エクステリアは4ドアスポーツクーペらしい流麗なデザイン。フロントマスクは『911』を思わせるが、パナメーラのエンジンはフロントに搭載されるため、911よりもノーズが長いのが特徴だ。

リアはトランクではなくハッチゲートを採用し、クーペのようなフォルムを実現。ヒップラインやテールランプは911のイメージに近い。

ボディサイズは全長4970×全幅1930×全高1417mm。911と比較すると535mm長く、120mmワイド、107mm背が高い。

エンジンは『カイエン』と共通の直噴ガソリン3機種。最大出力は3.6リットルV6が300ps、4.8リットルV8が400ps、4.8リットルV8ツインターボが500psを発生する。ミッションは6速MTと7速2ペダルMTの「PDK」(ポルシェ・ドッペル・クップリング)が用意される。

パナメーラはカイエンと同じライプツィヒ工場で組み立てられる。新型投入に合わせて、ポルシェは2007年4月、1億5000万ユーロ(約240億円)を投資してライプツィヒ工場を拡張しており、2009年から年間2万台を生産する予定だ。

新型はエンジンをポルシェ本社に隣接するツッフェンハウゼン工場、ボディをフォルクスワーゲンのハノーバー工場で生産。最終的にライプツィヒ工場で組み立てられる。

パナメーラはメルセデスベンツ『Sクラス』、BMW『7シリーズ』といった定番サルーンだけでなく、ランボルギーニ『エストーケ』、アストンマーチン『ラピード』など、開発中の4ドアスポーツカーと競合。正式デビューは2009年3月のジュネーブモーターショーになる見込みだ。


また、鬼のような車がポルシェのラインナップに加わりましたね。
4ドアって言うても、限りなくスポーツカーに近いですなぁ~。
でも、デザインが最近のフェラーリに似てるのは、気のせいですか?

超強磁場中性子星「マグネター」:「電子の雲」を初観測

2008年11月24日 12時23分48秒 | Weblog
 「マグネター」は、恒星が終末段階に入り、宇宙で最も強い磁場を持つことになった中性子星だ。このたび、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡『XMM-Newton』と『Integral』による新しい観測報告のおかげで、その謎が少し明らかになった。

 恒星が進化の終末に到達する中性子星は、超新星爆発の残骸として誕生するものだ。マグネターはそうした中性子星の一種で、地球上でこれまでに作り出された最も強力な磁石の1000万倍の磁場を持つ。

 [マグネターが持つ10GT以上の磁場は、例えば地球から月までの半分の距離にあるクレジットカードの磁気記録を抹消できる強さ。人間にとっては、マグネターの磁場は1000kmの距離でも致死的であり、水の反磁性によって細胞組織が破壊される。ちなみに巨大な重力による潮汐力も致死的であり、この距離では20キロニュートンを超える潮汐力によって体はバラバラに引き裂かれるとされる]

 巨大な恒星が内部燃焼のエネルギーを使い果たして収縮するとき、マグネターが形成される。その重力が非常に強いため、恒星の内部にあるすべての物質が凝縮されて中性子になり、茶さじ一杯の量で重量が約1億トンという途方もない密度の物質に変わる。

 この奇妙な天体は、これまでわずか15個しか見つかっていない。

 今回の新しい調査に取り組んだパーデュー大学の天体物理学者、Maxim Lyutikov氏は次のように述べる。「中性子星は非常に興味深い天体だ。半径わずか10キロメートルの大きさで恒星の質量を持っている。核物質と同じくらい密度が高く、超高速で回転している」

 中性子星だけでもこれだけ奇妙な性質を持つというのに、マグネターにはさらに奇妙なところがある。通常の中性子星よりも磁場が1000倍強いのだ。

 一部の恒星がなぜマグネターになるのかは不明で、普通の中性子星と同じものを、星の一生の特別な段階で見ているだけだと考える専門家もいる。

 『Astrophysical Journal』に掲載された新しい観測報告では、理論的に予想されていた、一部のマグネターを取り囲む電子の雲の存在が確認された。

 この雲は、恒星が発する光と相互作用しており、普通の恒星から出ると予想される通常の光周波数の広がりではなく、固有の周波数域のX線を恒星から放出させているとみられている。

 マグネターの周囲で見られる電子の雲は、他の中性子星の周囲で見られるどの雲よりもはるかに密度が高い。そしてこのことが、マグネターの雲が放射する固有のパターンを説明するのに役立つ。

 Lyutikov氏はマグネターの仕組みを考える一般的な理論体系において、今回の成果はパズルの一片のようにぴったりと収まる」と語った。


やっと、このメモ書き(ブログ)の趣旨に関したネタがあったw
茶さじ一杯で1億トンって…どんなんやねん。
ブラックホールが作られる過程も、考え方は同じだったような…
自己重力で極限まで収縮されたりするから出来るんだよね?

暗黒物質やダークエネルギーって、これらに関与する重大な物質なんだろうか?
ブラックホールも気になるけど、ホワイトホールも気になるよね。

とりあえず、こんな天体の近くに行ったら、死ぬってことですな。

「多次元理論」を証明する電子・陽電子対の観測に成功?

2008年11月24日 12時12分28秒 | Weblog
 新しい実験において、暗黒物質の粒子の存在を証明する初めての直接証拠が見つかった可能性がある。物理学における最大の謎の1つを解明する鍵となるかもしれない発見だ。

 理論物理学者たちは、WIMP(Weakly Interacting Massive Particle)でできている暗黒物質が宇宙の23%を構成していると考えているが、これまでWIMPの粒子のいずれかを直接観測した人はいなかった。[WIMPとは、電磁気的な相互作用をほとんど起こさず、電磁波では検出できない粒子からできている「冷たい暗黒物質」のこと]

 物理学者たちは今回、ある種のWIMPが可視的な世界に入ることによって生じると予想されるものとほぼ同量のエネルギーを持つ電子を計測したと発表した。

 ルイジアナ州立大学のJohn Wefel氏を含む研究チームは、気球式の粒子収集装置『ATIC』(Advanced Thin Ionization Calorimeter)を南極大陸の上空に飛ばし、電子を捕獲して電荷やエネルギーを測定した。[過去記事「反陽子を観測する実験、日米チームが南極で実施」では、文部省高エネルギー加速器研究機構・東京大学・神戸大学・文部省宇宙科学研究所・米国航空宇宙局(NASA)・メリーランド大学などのチームによる南極での研究について紹介している。

 この結果として研究チームは、WIMPの対消滅[粒子と反粒子が衝突し、エネルギーや他の粒子に変換される現象]によって生成される、『カルツァ=クライン』的な電子・陽電子対を発見した可能性があるとする研究論文を、11月20日付で『Nature』誌に発表した。

 カルツァ=クライン粒子(KK粒子)は、宇宙の多次元理論によって[第5の次元方向に運動量を持つ重量子として]存在が予測されている粒子で、長い間、暗黒物質の構成要素として有力候補の座にある。

 今回の新しい発見が確認されれば、時空の構成には、人間が知覚できる4次元だけでなく、多数の「コンパクトな」次元があるという証拠になるだろう。

 「カルツァ=クライン理論における対消滅の説明が正しいと証明されれば、こうした多次元宇宙に関するより徹底的な調査が必要になるだろう。これは、われわれの宇宙の理解に重要な意味をもたらす可能性がある」と、研究論文の執筆陣は結論付けている。

 天文物理学者らは、目に見えない暗黒物質とダークエネルギーは合わせて全宇宙の約95%を占めると考えており、多くの研究チームがその解明に取り組んでいる。こうした暗黒物質やエネルギーが存在するという証拠の多くは、間接的な観測によって得られたものだ。

 宇宙の構成要素。ダークエネルギーが72%、暗黒物質が23%を占め、原子は4.6%にすぎない。

 物理学者のMyungkook James Jee氏が2007年にワイアードの取材に対して述べた(英文記事)表現を借りれば、「われわれは風そのものを見ることはできないが、それが吹いているのを見ることはできる」というわけだ。したがって、暗黒物質が初めて直接観測されれば、画期的な大発見となるだろう。

 だが、今回の新しい発見は、KK粒子の存在を確実に示すものではない。ハーバード大学の天文物理学者Yousaf Butt氏は、今回の研究論文に添えられた論説の中で、これらの高エネルギー電子の生成については、他の天体によって説明できる可能性があると指摘している。

 超新星、回転するパルサー、マイクロクエーサーといった天体の残骸が、今回の観測結果をもたらしたのかもしれない。あるいは、さらに奇妙な現象がある可能性もあるという。

 「さらに、まったく新しい種の天体物理学上の物体によって、観測された電子過剰が引き起こされた可能性があるということを忘れてはならない。結局のところ、パルサーがようやく発見されたのも1967年だ。さらにおめでたいことに、1992年まで、私たちはマイクロクエーサーについて気づいていなかったのだ」と、Butt氏は記している。


あぁ…すっげぇ難しい。けど興味深い。
神秘で片付けてしまうのはもったいない。
それを解き明かそうとする人間の姿勢。
カッコイイっじゃないッスか♪